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ジェイン・オースティンの読書会

ジェイン・オースティンの読書会
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この映画の重要なアイテム、ジェイン・オースティンの6冊の長編小説です。
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映画になったものです。
高慢と偏見
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エマ
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分別と多感
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マンスフィールド・パーク
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他に
エマの現代女子高生版です。
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高慢と偏見がヒントになったり劇中で使われたりしたものです。
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Notes

この映画、ちょっと人を選びそうな感じがします。
タイトルからわかるように、ジェイン・オースティンの6冊の小説全てを知っていないとジェイン・オースティンの小説とこの映画の登場人物がリンクする仕掛けの部分がわかりません。
知っていたほうが断然映画が面白くなると思います。

もう1つ、日本ではあまり馴染みのない「読書会」。
読書会は、仲間内で集まって作品について語ることを目的にしたホームパーティーです。アメリカでは一般的です。映画やドラマ ((Lostにも読書会のシーンがありました。))にもよく出てきます。

そういう意味で、ジェイン・オースティンを映画でしか知らない自分は観るのを躊躇していました。

でも実際観てみると、ジェイン・オースティンを知らなくても物語の登場人物がみんな魅力的なので映画としては楽しむことが出来ます。

でもやはり、読書会のシーンなどで、当たり前のようにジェイン・オースティンの小説の登場人物のことがサラサラと語られるので、各小説の概要だけも抑えておかないと厳しいです…
あと、実はSFも重要なポイントです。ル・グウィン ((アメリカを代表する女流SF作家。一番有名なのは世界三大ファンタジー小説といわれる「ゲド戦記シリーズ」でしょう。))は抑えておいたほうがいいです。

例えるなら、ガンダムネタ、藤子不二雄 を知らなくても楽しめる「ケロロ軍曹」(原作版)のような感じでしょうか(笑)ガンダムを知っているとより面白く、藤子不二雄を知っているとさらになお面白い、という感じで。

あ、そういえばヒュー・ダンシー演じるSF好き男の仕事場にガンダムのハロのフィギアが飾ってありました。ジェイン・オースティンの「マンスフィールド・パーク」を、スターウォーズの『帝国の逆襲』『ジェダイの復讐』でのルークとレイアの姉妹に例えているのがおかしかったです。

この映画、ジェイン・オースティンへの愛情と共にSFへの愛情も多く感じられる内容でした。

原作者のカレン・ジョイ・ファウラー自身が女流SF作家です。SF界での女性作家や女性ファンが運営するジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞というものを設立したりしています。
あぁ、なるほど。だから劇中でヒュー・ダンシーは、マリア・ベロ演じる犬好き女性にSF小説への入り口としてル・グウィンの「闇の左手」を薦めるのかと。
原作の隠されたSFへの愛情を理解し、映画でもちゃんとそこをすくい上げています。

監督は『若草物語 ((ウィノナ・ライダー、トリニ・アルヴァラード、スーザン・サランドンなどが出演していた1994年版です))』『プラクティカル・マジック (( サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン出演。小さな町に住む魔法を持つ姉妹の話))』『SAYURI』の脚本を担当してたロビン・スウィコード。
正直言って凡庸でつまらない作品ばかりやってる人なんですが、この映画を観る限りこれまでの作品が酷かったのは、この人のせいではなくプロデューサーや監督だったのかなと思います。

自動販売機などでお金を入れても戻ってきたりする、機械にちょっと拒絶される人々を点描するオープニングは見事。途中ちょっとダレるし、キャラクターの説明不足も若干あったりしますが ((ヒューのお姉さんが唐突に登場しストーリーを進行させるための道具として扱われているのは残念でした。かなり姉弟の関係を端折ってるように思います。))、全体に上品なユーモアで包んだ丁寧な演出で、登場人物全員が愛すべき人として描かれ、観客が誰にでも感情移入が出来るようになっています。特に『プラダを着た悪魔』で主人公の先輩秘書を演じたエミリー・ブラントが本作では一転、見た目は黒髪にボブで禁欲的ながらどこか色っぽいクラシックな服装、思いつめたような目がとても印象的で、厳格&神経質な感じ、心の不安定さを見事に演じていてとても素晴らしかったです。

CGIはSony Pictures Imageworksが担当。え?どこでCG??という感じですが ((エミリー・ブラントが見る信号機のサインは簡単なCGですね。))、背景の調整でしょうね。たぶんヒューとマリアが古本屋の棚の間を歩くシーンの俯瞰カット(ちょっとインディー・ジョーンズのラストシーンっぽかったです)の背景はCGじゃないかなぁと思うのですがどうでしょう?