Home 2015年7月LA滞在記 【2015LA滞在記1】行きの飛行機で見た『While We’re Young』と…

【2015LA滞在記1】行きの飛行機で見た『While We’re Young』と…

【2015LA滞在記1】行きの飛行機で見た『While We’re Young』と…
0

while-we-re-young-roa_00ロサンゼルスで毎年行われているレズビアン・ゲイ映画祭「OUTFEST」取材のため、ロサンゼルス…ここでは通っぽく「LA」と書きましょう(全く普通。どこが”通”なのか…)…LA行きの飛行機に乗り込みました。取材は2013年ぶり2回目です。今回のOUTFESTではcueのニュースで扱っていた作品たちがプレミア公開されるということもあり、前回とは違ってキューティー映画狙い撃ちで取材です。さらに渡米前にアメリカで同性婚の合法化。行く前から色々と楽しみなイベント取材です。


LA行きの飛行機の座席は一番前でした。モニターや食事用のテーブルが肘掛けのところから引き出して使うタイプです。
足元は他の席よりゆったりしているのですが、何だかせせこましいです。そして引き出したり収めたりが面倒くさい(笑)

とにかくモニターで映画をチェック。飛行機でしか見ることが出来ないキューティー映画もあります。
キューティー映画者(もの)にとって、行きの飛行機から戦いは始まっているのです!

ベン・スティーラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・サイフリッド、アダム・ドライバー共演、『フランシス・ハ』ノア・バームバック最新作で過去最高の興収成績を出した『While We’re Young』がありました。

ベン・スティーラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・サイフリッド、アダム・ドライバー共演『While We’re Young』大ヒットスタート

字幕・吹替えなしですが、豪華共演作で話題のキューティー映画ですからまずはこれからだ!早速見ないと!と思い、再生ボタンをポチッとな!

「現在10分経過しています。次回のスタートは26分後です」

この飛行機のビデオ再生システムはユーザーがいつでも自由に映画を見ることができません。ある程度まとめて鑑賞しろ、ということらしいのです。
じゃあしょうがない。とりあえず10分経過してるけど、再生するか…ポチッとな。

…(プツン)

ホーム画面に戻ります。途中再生出来るはずですがオンデマンドの受信状態が悪いのか、何度やっても途中再生が出来ません。隣に座った育ちの良さそうなエンジニアっぽい感じの白人兄さんも、映画が自由に見れないことに独り言でブツブツ言っています。

しょうがない。じゃあ26分待っている間、他の映画を…すでに映画館で観た『シンデレラ』吹替版があるので、それをとりあえず26分間見て『While We’re Young』の次回上映に備えることにしました。『シンデレラ』をポチッとな。

「現在1分経過しています。次回のスタートは10分後です」

こんな感じでいつになっても映画が見れません。もう怒りのフテ寝です。20分後、やっとこさ『While We’re Young』を見ることが出来ました。

While We’re Young

ナオミ・ワッツとベン・スティーラーはデジタルを使いこなす中年夫婦。子供もおらず夫婦水入らずだが中年の危機を迎えてる。そんな時にアダム・ドライバーとアマンダ・サイフリッドという若い夫婦と出会う。2人は、意外にもアナログな彼らの生き方をしながらも今どきの考え方で生きる若い彼らに影響されていく…

ノア・バームバック監督は私生活でも恋人のグレタ・ガーウィグの脚本を映画化した『フランシス・ハ』や自身の体験を脚本にした『イカとクジラ』などがありますが、本作は『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』に近い感じという印象でした。ベン・スティーラーがコメディ一辺倒ではなく哀愁漂う中年男性を演じます。

40代夫婦が20代の若夫婦と出会いますが、この20代夫婦が今風のデジタル世代にも関わらずアナログ嗜好。SNSよりバーベキューパーティ、CDよりレコード、車より自転車、友人たちとの共同生活…と言った感じのエコ、ロハス、ニューヒッピー的な生活。そんな彼らに影響されてしまう40代夫婦を描いていきます。

ベン・スティーラーの役はドキュメント映画監督で教鞭を取っています。アダム・ドライバーはベン・スティーラーに憧れて近づいてきます。しかしいつの間にかベンの方が常に帽子をかぶり自転車で移動するアダムに影響を受け、帽子をかぶり自転車に乗ってぎっくり腰になったりします。
アダムの妻のアマンダ・サイフリッドとベンの妻ナオミも同様に、ナオミがアマンダの影響を受けてヒップホップダンスを始めたりする…という基本的にコメディで進みますが、後半はちょっとシリアスです。オフビートなコメディと受け取ることも出来ますが、後半、ドキュメンタリー監督であるベンが映像制作者としての主張を代弁し始めて、それがちょっとうっとおしいというのが正直な感想です

キューティー映画的には、グレタ・ガーウィグあってのノア・バームバック監督であることを再確認しました。

さて、そんなこんなでやっとのことで『While We’re Young』を見終わったわけですが、次に見ようと思ってもまた繋がりません。
眠くなったこともあり、こちらはそこでギブアップしたわけですが、そんな時、『チャッピー』を見ていた隣の白人兄さんはやはり、機内上映システムの煩わしさに業を煮やしたのか、おもむろに15インチのMacBook Proを取り出し映画を再生し見始めました。
高画質のレティーナ・ディスプレイ+15インチモニターだと、いやおうなしに目が行きます。隣の白人兄さんが見始めたのは

『ロック・オブ・エイジズ』

個人的に『ロック・オブ・エイジズ』はレジェンド級作品です。日本公開初日には関東最速の映画館まで行って初回上映を堪能。さらにその日の深夜別の映画館でもう1回。その後合計5回映画館に通い、日本ではたぶん最速であろう、本国版iTunesムービーを発売後5分でデータを購入。さらにイギリスのアマゾンからブルーレイを購入…と日米英の貨幣で売上に貢献しました。アホです(笑)
世界一詳しい『ロック・オブ・エイジズ』情報
ロック・オブ・エイジズの元ネタPV集
Rock Of Agesのサントラを聞いてみて(楽曲感想編)Rock Of Agesのサントラを聞いてみて(スタッフ編)

『ロック・オブ・エイジズ』は80年代、LAメタルの中心だったライブハウスが集まっていたLAのサンセット・ストリップ(サンセット・ブルーバードが正式名称)という通りが舞台です。
OUTFESTのメイン会場となるDGA(Directors Guild of America)はこのサンセット・ストリップ沿いにあります。

そんな映画を、偶然隣りに座った白人兄さんがPCで見始め、否応なしにこちらもそれを眺めることになる…

まさに奇跡です。
これからLAに向かう自分を祝福するかのように、隣の15インチのMacBook Proではトム・クルーズたちが「Don’t Stop Believin’」を歌っていました…
(隣は当然ヘッドホンで聞いていますが、『ロック・オブ・エイジズ』に関しては映像だけで音が脳内に勝手に流れてくるのです(笑))