海外映画を配給するFOXサーチライト 平山義成さん

今後の日本公開作品について。あの新作キューティー映画は?
今後のFOXサーチライトさんの公開作品について伺いたいのですが、キューティー映画も中高年を主人公にして、地味だけど味わいのある作品が増えてます。そういう意味で『Enough Said』なんてどうでしょう?
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これまた微妙なところをついてきますね(笑)
そして劇場公開をするということが、その作品がDVDになり、さらにペイパービューとメディアを変えていくときに、それぞれの売り上げにどれくらい貢献するかも数字で具体的に出さないといけません。
限られた世界の話で、さほど劇的な展開をする話でもない作品というのは、個人的にも凄くやりたいのですが、これは本当に難しいところです。
『Enough Said』みたいな作品が、そうですね…1万人動員できるとなると、なんとかビジネスとして成立することになるんですけどね…
他に今後公開予定の作品とかはありますか?
1770kmを歩いた女性の話『Wild』リース・ウィザースプーンで映画化
イギリスで撮影中の『Far From The Madding Crowd ((『テス』トマス・ハーディー原作、独立心の強いヒロインと彼女を慕う3人の男性を巡る大河ロマンを『華麗なるギャツビー』のキャリー・マリガン主演でリメイク。オリジナルは1967年公開。邦題は「遥か群衆を離れて」))』この辺は間違いなく全国公開すると思います。
こういう作品を早くからお伝えして、お客さんの裾野を広げたいですね。
そうやっていくことで、FOXサーチライトというスタジオの存在や特徴が見えて、なおかつ1本ずつの作品のビジネスとしても安定した形で継続していけるというのが理想ですね。
どうしたらもっとキューティー映画が見れるようになるの?
キューティー映画は「国内の公開は増えたがヒットしていない」「海外で大ヒットした作品が入ってこない」と思っていて、cueでもそれを盛んに問題視して書いています。映画業界はとにかく「女性向け」というのが好きです。その割には女性が一番求めているはずのキューティー映画がDVDスルーにしてもちゃんと扱われてません。そのギャップはなんでだろうと思うのですが。
セル・レンタル含めて、アクション物が何であれだけ多いのかというところからみても、やっぱりまだ市場を男性客が支えてるんですね。
数字的なことで考えると男性向けの方が、特にDVDの収益などもあるので、ビジネス上のリスクが少ないんです。
キューティー映画ファンは見たい作品をSNSなどで大きな声でアピールして、劇場で見て動員数をアップし、もっとDVDの新作を借りないといけないということですね。ありがとうございました。
20周年記念作品、第1弾はキューティー映画!
そしてFOXサーチライトさんが20周年記念作品の第1弾『セッションズ』が12月6日(金)公開されます。これが予想に反してキューティー映画でした。
観る前は主人公である身障者マークの視点で描くセックス・セラピストとの友情物語と思っていました。ところが実際観てみると、マークが恋する最初のヘルパー、次の静かにマークを応援しているヘルパー、そしてセックス・セラピストといった、3人の女性たちとマークの絆を描いたお話になっています。彼女たちはマークと出会うことで次の1歩に踏み出します。
その中で一番マークに影響を与え、そしてマークから影響されるセックス・セラピスト役のヘレン・ハントは本当に素晴らしくて、本作でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演女優賞にノミネートされていたのは納得です。
セッションズ
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ストーリー
子供の頃からポリオのため、首から下が麻痺してしまっているマーク。重度の呼吸障害を抱える彼は、自らが「鉄の肺」と呼ぶ巨大な呼吸器の中に横たわり、一日の大半を過ごしている。それでもマークは自分の人生を全く悲観していない。
38歳になり、若くて美しいヘルパーのアマンダに恋をしたマークは「愛する女性と精神的にも肉体的にもつながりたい」という願いを抱くようになる。しかし失恋。思い切って童貞を捨てるため、彼は神父や新しいヘルパーに励まされ、思い切ってセックス・セラピーを受けることになる… [/col_full]
スタッフ&キャスト
監督・脚本:ベン・リューイン
原案:”On Seeing A Sex Surrogate” by マーク・オブライエン
出演:ジョン・ホークス『ウィンターズ・ボーン』/ヘレン・ハント『恋愛小説家』/ウィリアム・H.メイシー『ファーゴ』/ムーン・ブラッドグッド/アニカ・マークス
© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
FOXサーチライト20周年について
来年FOXサーチライトは20周年とのことで、国内で色々展開されるようですが、どのようなことをされるんでしょう?
その状況を何とかしたいと思っていたのですが、20周年のタイミングで会社としても今一度、腰を入れて日本でのやり方に関して考えてみたんです。
FOXサーチライトの場合、ある年は作品があるけど、ある年は全く作品がない、ということがない。そしてある一定のクォリティの作品が必ず出てくる。量、質ともに安定供給されるわけです。
これまで年間に2、3本のFOXサーチライトの作品を、日比谷シャンテをフラッグシップ(中心館)にして全国展開していくやり方はそのまま続けつつ、なかなか劇場公開に踏み切れなかった、小規模な作品も年間2、3本上映してもらえる劇場があれば…と思っていたところ、新宿のシネマカリテさんでそれが実現しました。
なるほど。質の高い作品の安定配給というのは映画館にとっても重要ですものね。東京はわかりました。他の都市での展開はどうでしょう?
東京ほど簡単ではないんですが、東京と同じような形で出来るところは同様にしていくつもりです。
最初から全国ある程度の映画館を使って作品を出したほうがいいのか、まずは東京で公開して、順次全国公開のほうがいいのか…
そこの選択は悩ましいのですが、これは作品それぞれの特性や似た作品の動向を見ながら、常に考えていくしかないでしょうね。
ユーザーの声が大事。見たい映画はアピールしよう
FOXサーチライトは20年やってきて過去の実績があるのでまだデータとノウハウがありますが、それでもなかなか難しいです。
それがまとまったものになれば、上映のため、社内的にも対外的にも説得する材料として利用させてもらうことも出来るんです。
だから気になる作品があって、見たいものがあれば、ぜひユーザーのみなさんから何らかのアクションを起こしてもらいたいんです。
ある程度まとまった声が地方であがれば、すぐにしかるべき映画館さんにお声がけして動きたいと思っていますし、それが出来ますから。
映画館とユーザーが一緒になってリクエストの声をあげるというのも手ですね。
実際、そういう声に対してFOXサーチライトさんが動こうというのはありますか?
映画館で上映できる作品に関して紹介しつつ、もう1度見たい作品をその中からリクエストしてもらい上映するという企画を公式フェイスブックでやってみました。
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公式Facebook:https://www.facebook.com/FoxSearchlightJP
11/30から1週間、毎日1日1作品1回上映ですが、5本見れるという企画を行いました。とても好評で多くの方にリクエストをいただいたので、次の企画も考えないと、と思っています。
ぜひ、キューティー映画祭もお願いします!
上映企画をテーマ性というコンセプトでやってもいいと思ってます。