Home Column 中国人気ドラマ映画版『Let’s Get Married』が全米公開。キューティー映画は国際化の近道

中国人気ドラマ映画版『Let’s Get Married』が全米公開。キューティー映画は国際化の近道

中国人気ドラマ映画版『Let’s Get Married』が全米公開。キューティー映画は国際化の近道
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china-lets-get-married_00中国の人気テレビドラマの映画版、キューティー映画『Let’s Get Married(咱们结婚吧)』が4月2日、中国・アメリカで同時公開されました。全米39館公開で全米総合週末興行ランキング23位。大成功でスタートです。


『Let’s Get Married』は、遠距離恋愛や不倫など4組のカップルの恋愛模様と、登場人物たちの夢や挫折、友情や家族などを描いたお話です。
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2012年中国で放映された同名の人気TVドラマの映画版ですが、今回の映画は単独作品として作られていて、TVドラマを知らなくても楽しめる内容になっているようです。
高圓圓(カオ・ユエンユエン)、陳意涵(アイビー・チェン)、郭碧婷(ヘイデン・クオ)など中国台湾の人気若手女優のほか、李晨(リー・チェン)、姜武(ジャン・ウー)らが出演。
ただドラマで主要キャストの1人だった黄海波(ホアン・ハイボー)が売春で捕まったため、別の役者に変わっています。

こちらはしっとりしたバージョンの予告編です。

映画らしくイタリアロケなどがありますが、フォーマット自体は80年代〜90年代に日本のドラマでも多く見られたパターンですね。

そんな『Let’s Get Married』が、いきなり中国・アメリカ同時公開などが出来たのは、企画・製作のHeyi Picturesがアリババの関連企業である動画配信サービスYouku Tudouの映画会社であることが大きいです。

普通、アメリカで映画公開するのは大変です。ましてや海外の企業が映画を配給しようとすると大変なお金がかかります。アリババ・グループという後ろ盾があり潤沢な資金力があるからこそ出来たわけです。
そしてHeyi Picturesのこうした狙いはアメリカでのアリババ・グループの動きの1つと捉えることが出来ると思います。アリババ・グループはアメリカの配信ビジネスに参入すると思いますが、その際重要なのはオリジナルコンテンツを持つこと。
(中国への動画配信に関してはアリババは『ハンガー・ゲーム』のライオンズゲートと提携を発表しています。)
その時に『Let’s Get Married』のようなキューティー映画は重要な意味を持ちます。実際Heyi Picturesが今年から来年にかけて企画・製作している作品の多くがコメディかキューティー映画です。そしてその第1弾の『Let’s Get Married』が期待通りの成績でスタートしました。今後キューティー映画企画が加速すると思われます。

キューティー映画というジャンルは、SFやアクションなどに比べて低予算で確実にユーザー(主に女性層)を取り込めるジャンルです。
アメリカ以外の国の俳優や製作陣であっても、映画の王道パターン(フォーマット)を守りさえすれば全世界で受け入れやすく、南米やヨーロッパ、インドでも近年キューティー映画が盛んに作られ、アメリカで限定公開したり、リメイク権を売ろうとアピールしています。
最近アメリカで公開される中国映画もジャンル的にキューティー映画が増えていて、局地的ながらヒットしています。

キューティー映画は実はビジネス的に注目されるべきジャンルなのです。
クールジャパンはアニメよりキューティー映画に目を向けるべきなのです。