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第87回アカデミー賞パフォーマンスまとめ

第87回アカデミー賞パフォーマンスまとめ
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87th-academy-award-show_00現地時間2月22日(日本時間2月23日)に行われた第87回アカデミー賞のパフォーマンスをまとめました。司会はニール・パトリック・ハリス。彼はミュージカルの賞「トニー賞」の司会を何度も務めていて好評です。アカデミー賞の司会は今回が初となります。


まずはオープニング。『アナと雪の女王』のロバート・ロペス&クリスティン=アンダーソン・ロペスの夫婦作曲チームによる、このために作られた新曲「Moving Pictures」をニールお得意のミュージカル仕立てで披露。

曲冒頭にいじられたベネディクト・カンバーバッチにカメラを向けると、本人が酒をあおってて…というギャグからはじまり、さらに歌詞にグラミー賞で勝手にステージに上がった事件を自虐ネタにしているカニエ・ウェストのネタが入り、ニールのバックにシルエットが映ると、そのシルエットはニール本人より色々演じ始めて…という、高画質スクリーンとプロジェクターを上手く使った演出です。
これ、事前に撮影したシルエット映像に、ニールがシンクロさせたのでしょうか?面白い。

そしてそこから映像を使った演出がはじまります。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンが登場した時に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマ曲の旋律が曲に一瞬挿入されているのが小粋。

さらにニールが色々な有名映画の中に入るというシチュエーションになりますが、『アリ』のシーンだけどこにニールがいるのか全くわかりませんでした。映像を静止させて探してやっと見つけましたが…こんなの…1回見ただけで分かるかッ!!(笑)
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そして『イントゥ・ザ・ウッズ』の、アナ・ケンドリック演じるシンデレラのシーンが出てきて、そこからアナ・ケンドリックが実際に登場。2人で朗々と歌うと思いきや、客席にいたジャック・ブラックが曲を止めて壇上へ。
ちなみにジャック・ブラックの隣の席に座ってる黒人男性、去年司会のエレンが撮った集合写真に写っていたルピタ・ニョンゴの兄弟(一般人)じゃないか!今年もか!
第86回アカデミー賞パフォーマンスまとめ

そしてジャック・ブラックは、マーケティング主義、中国のお金を求める拝金主義、オープニング興収の数字ばかりを気にして、売れるために同じようなヒーローものばかりを作る今のハリウッドを批判し始めます。最後にはちゃっかり最新ヒット作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』もやり玉に挙げられています。
そんなジャックを追いやり、最後のダンスシーンへ。
歴史物やギャングもののキャラに混じり『スター・ウォーズ』のストームトルーパーがいます(笑)
そしてラストは全員が一列になると、シルエットはオスカー像に。今回のオスカーでは一番嗜好が凝っていたパフォーマンスでした。

今年も、歌曲賞候補5曲が歌われました。
まずは『はじまりのうた』から、本編でも人気歌手役として出演していたアダム・レヴィーン&マルーン5による「Lost Stars」

アダム・レヴィーン&マルーン5「Lost Stars」〜『はじまりのうた』より


本編中にある実写パートの割合からアカデミー賞の規定にひっかかり、長編アニメーション賞にノミネートされなかった『LEGO ムービー』(ノミネートされていたら受賞確実だったでしょう)から、本編で楽しく歌われていた「Everything Is Awesome!!!」

ティーガン&サラ&ロンリー・アイランド「Everything Is Awesome!!!」〜『LEGO ムービー』より


人気歌手と警官が恋に落ちるキューティー映画『Beyond The Lights』からリタ・オラが「Grateful」を熱唱。

リタ・オラ「Grateful」〜『Beyond The Lights』より


6月の日本公開も決定した公民権運動のきっかけとなった黒人たちの行進を描いた『Selma』の「Glory」は他の4曲に比べて充実のセットとパフォーマンス。

コモン&ジョン・レジェンド「Glory」〜『Selma』より


このパフォーマンスは結果発表前に行われました。最優秀歌曲賞は「Glory」になりましたが、他の4曲に比べてセットを含めたパフォーマンスのクォリティが全く違います。「今年のアカデミー賞は白人ばかり」と批判されたのを受け優遇したのでしょうか?

その他に、追悼セレモニーの直後の歌を、ジェニファー・ハドソンが熱唱しました。曲はブロードウェイ・ミュージカルが舞台のTVドラマ「SMASH」シーズン2(ジェニファーも出演)の劇中で歌われた「I Can’t Let Go」

ジェニファー・ハドソン「I Can’t Let Go」

そして去年、P!inkが熱唱した、ジュディ・ガーランドの『オズの魔法使』(55周年記念)トリビュートに続いて、今年も往年のミュージカル映画リスペクト企画がありました。

今年はジュリー・アンドリュースの『サウンド・オブ・ミュージック』(50周年記念)のメドレーをレディ・ガガが、奇をてらわずクラシカルに熱唱。素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

レディ・ガガ「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」


曲が終わるととともに、会場はスタンディングオベーション。熱狂に包まれる会場にジュリー・アンドリュース本人が登場!今回のアカデミー賞、最大のハイライトだったと思います。

ジュリー・アンドリュースは90年代後半に喉の手術をして、以前のような歌声を披露できなくなりました。そんな彼女が手術後、久々に歌声を披露したのは、本人役でカメオ出演をしたキューティー映画『夢見る頃を過ぎても』です。
夢見る頃を過ぎても レビュー

その他のパフォーマンスなどについては次のページで。