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毎年、年の瀬のギリギリにアップするその年のキューティー映画のトピック。平成最後の!(お気に入りのフレーズ)今年もギリギリにアップです。
2018年キューティー映画トピックス
・配信のメインコンテンツとなったキューティー映画
・『Dumplin’』にみる配信作品の問題点
・キューティー映画は原点回帰へ
配信のメインコンテンツとなったキューティー映画
今年、Netflixで配信されたオリジナル作品で話題になった作品はいずれも青春映画、ロマコメ…つまりはキューティー映画です。先日発表された今年一番多くの視聴数を稼いだ作品のベスト3が全てキューティー映画でした。
米Huluはドラマで、Amazonプライムは配給作品で、やはりキューティー映画が中心となっています。
来年からはいよいよディズニーの配信サービス「ディズニー+(プラス)」がスタートします。このサービスは最初からキューティー映画が中核となることがアナウンスされていますから、ますます配信のみのキューティー映画が増えることになります。
配信サービスの要はキューティー映画の質と量ということになりますが、3つの要素がユーザー獲得のカギとなりそうです。
1つ目はシリーズ化です。ヒットしたキューティー映画の続編には成功例がほとんどありません。シリーズ化されるのは『チアーズ』『ステップ・アップ』『シンデレラ・ストーリー』シリーズのような、登場するキャラクターは毎回変わっても扱うフォーマットが決まっているものです。フォーマットのシリーズ化と長期人気ドラマとの違いは俳優の入れ替えが容易なところです。そういう意味で配信サービスはシリーズ化出来るような、ファンが安定したフォーマットを早く探し出したいところでしょう。
2つ目は話題作にミュージカル映画作品がまだありません。世界的にヒット作が続くミュージカル映画の配信オリジナル作はサントラのヒット、舞台化などビジネス的にも大きく展開出来るので、今後出てくることを期待したいと思います。
3つ目は2つ目と関係しますが、生中継などのイベント性です。
現在アメリカの大手テレビ局のヒットコンテンツに「生放送ミュージカル」というのがあります。元々米NBCが2013年に生放送し成功した「サウンド・オブ・ミュージック・ライブ!」から流行りはじめた生放送ミュージカルは、3時間のミュージカル映画番組を生放送するというものから、米FOXの観客を入れたステージ中継まで多彩なスタイルに変化していっています。時差の問題はあれど、全世界同時視聴が可能な生放送ミュージカルは、話題性やイベント性など宣伝価値の高さを考えるとあってもおかしくないと思っています。
12月31日にNetflixで世界同時配信されたテイラー・スウィフトのライブは録画ですが、生中継への実証実験のようにも思えます。
2019年はディズニーとNetflixの配信サービス対決に注目が集まると思いますが、それはそのままメインコンテンツであるキューティー映画対決に繋がりますから、どんな話題作や仕掛けが登場するか楽しみです。