『ウォーム・ボディーズ』ジョナサン・レヴィン監督インタビュー


ジョナサン・レヴィン
1976年生まれ。ニューヨーク出身。ブラウン大学を卒業後ポール・シュレイダーのアシスタントを務める。 2006年『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』で長編監督デビュー。2008年、監督・脚本を手がけたNYに住むドラックディーラーの高校生の一夏の経験を描いた『The Wackness』でサンダンス映画祭観客賞を受賞。2011年には脚本のウィル・ライザー自身の癌体験に基づいたジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演『50/50 フィフティ・フィフティ』を監督。2013年2月、監督・脚本を手がけた本作『ウォーム・ボディーズ』が公開。全米興行収入1位を記録。 青春映画を扱う若手として今後も期待されている監督である。
監督の過去の作品を全て見させてもらいました。どの作品も「ジャンル映画」に異なるテイストを組み込んでいますね。『マンディー・レイン』ではゴス映画で青春映画を、『50/50 フィフティ・フィフティ』では難病映画で青春友情映画を、そして『ウォーム・ボディーズ』ではゾンビ映画でキューティー映画を。そういうスタイルになるのはなぜですか?
「このジャンルを変えてやろう!」というのはないんだけど、ジャンル映画をそのままアプローチするというのも面白くないから、何か違うジャンルの映画のテイストを加えてみようと思いますね。
例えばゾンビ映画なら、素晴らしいゾンビ映画はこれまで数多くあるからこそ、何か別のジャンルと組み合わせた時、他に比べると個性的で面白いものが出来るんじゃないかな?とか。
『ウォーム・ボディーズ』ではキューティー映画を加えることで、ゾンビ映画という定番ジャンルに何か新しいものが生まれるんじゃないかと考えました。 これからも、みんなが親近感を持っている定番なジャンル映画に、何か別のことを足すことでユニークなものを作りたいと思っていますね。
監督の作品はどの映画もすごく青春の匂いがしますね。監督ご自身、どういう青春時代を過ごしたのですか?
(ちょっと恥ずかしそうに)かなりオタッキーだったんですよ。女の子に出会う機会もなく、マンガやホラー映画にはまってました。けど成長していいくうちに女の子との出会いがあったり、色々と新しい経験をしたりして、徐々に大人になっていきました。
そういう自分自身も経験した、「大人への階段」というか、「成長」というのものにとても興味があるんです。だから僕の作品を見て、そう感じられるのはわかりますね。
例えば『50/50 フィフティ・フィフティ』。あれはある意味「大人になる過程」の映画だと思っています。そしてこの『ウォーム・ボディーズ』にも間違いなく、そういう要素はあると思います。
ゾンビ映画というジャンルにはコアなゾンビファンが多くいます。そういうファンの反応は気になりましたか?
確かにゾンビファンの反応は気になりました。
多くのゾンビファンは、この作品に対して懐疑的なんだろうなと。なんせゾンビが恋愛対象の映画だし、コアなファンからしたら「ありえないだろう!」と言われかねない内容ですからね(笑)
けど、自分もたくさんゾンビ映画を見ているし、大好きなジャンルだから、その愛情は多分映画に反映されるだろうと思いながら作りました。 そして映画を観てくれたコアなゾンビ映画ファンたちに「この監督はゾンビ映画の事をよく知ってて、ちゃんとリスペクトしてるんだな」と感じてもらえるとうれしいですね。
ゾンビ映画やヴァンパイヤ映画みたいな定番ジャンルの映画って、まだまだいくらでも進化できると思っているんです。そして進化するためには今回の作品のような遊びも必要で、ちゃんとそのジャンルをリスペクトしていると感じられるものになっていれば、コアなファンもその遊びを進化として認めてくれるんじゃないかと思っています。
この映画のラストは、SFやゾンビ映画などによくあるパターン…「ワクチンで全滅させた」とか「やっつける方法を見出した」とか、理屈で物語を終結する方法を取らず、愛の力という感情的なもので物語をまとめていきます。 理屈を優先せず、感情や感性を優先したのはどういう意図だったのでしょうか?
原作を読んだ時一番心に響いたのが、メタファーとして使われているロミオとジュリエットのような愛の力による物語の展開だったんです。 人が相手を認める気持ちや、人間が人間たらしめるものは何なのか?という問いかけが実によく表現されていて素晴らしいと思いました。 それこそがこの原作の映像化をやりたいと思う、僕の一番の動機だったんです。

ジョナサン・レヴィン
1976年生まれ。ニューヨーク出身。ブラウン大学を卒業後ポール・シュレイダーのアシスタントを務める。 2006年『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』で長編監督デビュー。2008年、監督・脚本を手がけたNYに住むドラックディーラーの高校生の一夏の経験を描いた『The Wackness』でサンダンス映画祭観客賞を受賞。2011年には脚本のウィル・ライザー自身の癌体験に基づいたジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演『50/50 フィフティ・フィフティ』を監督。2013年2月、監督・脚本を手がけた本作『ウォーム・ボディーズ』が公開。全米興行収入1位を記録。 青春映画を扱う若手として今後も期待されている監督である。
監督の過去の作品を全て見させてもらいました。どの作品も「ジャンル映画」に異なるテイストを組み込んでいますね。『マンディー・レイン』ではゴス映画で青春映画を、『50/50 フィフティ・フィフティ』では難病映画で青春友情映画を、そして『ウォーム・ボディーズ』ではゾンビ映画でキューティー映画を。そういうスタイルになるのはなぜですか?
「このジャンルを変えてやろう!」というのはないんだけど、ジャンル映画をそのままアプローチするというのも面白くないから、何か違うジャンルの映画のテイストを加えてみようと思いますね。
例えばゾンビ映画なら、素晴らしいゾンビ映画はこれまで数多くあるからこそ、何か別のジャンルと組み合わせた時、他に比べると個性的で面白いものが出来るんじゃないかな?とか。
『ウォーム・ボディーズ』ではキューティー映画を加えることで、ゾンビ映画という定番ジャンルに何か新しいものが生まれるんじゃないかと考えました。 これからも、みんなが親近感を持っている定番なジャンル映画に、何か別のことを足すことでユニークなものを作りたいと思っていますね。
監督の作品はどの映画もすごく青春の匂いがしますね。監督ご自身、どういう青春時代を過ごしたのですか?
(ちょっと恥ずかしそうに)かなりオタッキーだったんですよ。女の子に出会う機会もなく、マンガやホラー映画にはまってました。けど成長していいくうちに女の子との出会いがあったり、色々と新しい経験をしたりして、徐々に大人になっていきました。
そういう自分自身も経験した、「大人への階段」というか、「成長」というのものにとても興味があるんです。だから僕の作品を見て、そう感じられるのはわかりますね。
例えば『50/50 フィフティ・フィフティ』。あれはある意味「大人になる過程」の映画だと思っています。そしてこの『ウォーム・ボディーズ』にも間違いなく、そういう要素はあると思います。
ゾンビ映画というジャンルにはコアなゾンビファンが多くいます。そういうファンの反応は気になりましたか?
確かにゾンビファンの反応は気になりました。
多くのゾンビファンは、この作品に対して懐疑的なんだろうなと。なんせゾンビが恋愛対象の映画だし、コアなファンからしたら「ありえないだろう!」と言われかねない内容ですからね(笑)
けど、自分もたくさんゾンビ映画を見ているし、大好きなジャンルだから、その愛情は多分映画に反映されるだろうと思いながら作りました。 そして映画を観てくれたコアなゾンビ映画ファンたちに「この監督はゾンビ映画の事をよく知ってて、ちゃんとリスペクトしてるんだな」と感じてもらえるとうれしいですね。
ゾンビ映画やヴァンパイヤ映画みたいな定番ジャンルの映画って、まだまだいくらでも進化できると思っているんです。そして進化するためには今回の作品のような遊びも必要で、ちゃんとそのジャンルをリスペクトしていると感じられるものになっていれば、コアなファンもその遊びを進化として認めてくれるんじゃないかと思っています。
この映画のラストは、SFやゾンビ映画などによくあるパターン…「ワクチンで全滅させた」とか「やっつける方法を見出した」とか、理屈で物語を終結する方法を取らず、愛の力という感情的なもので物語をまとめていきます。 理屈を優先せず、感情や感性を優先したのはどういう意図だったのでしょうか?
原作を読んだ時一番心に響いたのが、メタファーとして使われているロミオとジュリエットのような愛の力による物語の展開だったんです。 人が相手を認める気持ちや、人間が人間たらしめるものは何なのか?という問いかけが実によく表現されていて素晴らしいと思いました。 それこそがこの原作の映像化をやりたいと思う、僕の一番の動機だったんです。