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【LA滞在記3】OUTFEST2013で『ロミー&ミッシェル』の再来と前評判の『Ass Backwards』を観る

【LA滞在記3】OUTFEST2013で『ロミー&ミッシェル』の再来と前評判の『Ass Backwards』を観る
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「OUTFEST 2013」には長編から短編、ドラマからドキュメントと様々な作品が多く上映されるのですが、cueはキューティー映画狙いで観る作品を絞りました。なので、純粋に映画祭の特徴を示すような作品紹介とはなりません。あしからず。


さて数ある作品群の中で一番期待していたのが『Ass Backwards』という作品です。
Ass_Backwards
パンフレットにあった1枚の写真を観てピーンと来ました。予告編を見ればその映画の雰囲気がつかめます。しかしこの映画、予告編がありません…
パンフレットに書かれていた簡単な説明文をグーグル翻訳先生などに助けてもらいながら読んでみることにしました。

Frazzled and fabulous Chloe (Casey Wilson,“Happy Endings”) and Kate (June Diane Raphael,“NTSF:SD:SUV”) have been inseparable ever since tying for last place at a kiddie beauty pageant.
Years later, when the pageantannounces a reunion, the two attempt to redeem themselves in front of former rival Laurel (Alicia Silverstone). But on their way to the gathering, the two girls make a wrong turn and confront a colorful cast of characters including drug addicts, strip club hooligans and a feminist farming collective.
Witha hilarious cast that also includesJon Cryer and Bob Odenkirk, ASS BACKWARDS brings the ROMY AND MICHELLE road-trip comedy to hilarious new heights

助けて!グーグル先生!!翻訳スイッチ・オン!

「疲れた、素晴らしいクロエ(ケイシー·ウィルソン、”ハッピー·エンディング”)とケイト(6月ダイアンラファエル、”NTSF:SD:SUV”)は、これまでに不可分であった児童美しさで最後の場所のために抱き合わせ以来ページェント。数年後、時ページェント再会、償還するには、2つの試みを発表前者ライバルローレルの前に自分自身(アリシア・シルバーストーン)。しかし、集会に向かう途中で、二人の女の子は、間違ったターンをし、直面する麻薬中毒者を含む文字の色鮮やかなキャスト、ストリップクラブのフーリガンとフェミニスト農業集団。また、含まれています陽気なキャストでジョンクライヤーとボブOdenkirkは、BACKWARDS ASSロミーとミシェル道路の旅をもたらし陽気な新たな高みへコメディー」

よく分からない…

しかし「アリシア・シルバーストーン」「ロミーとミシェル(『ロミー&ミッシェル』)」の2つの単語を発見!これだけで「これはキューティー映画に違いない!」と勝手に推測することにしました。かなり適当もいいところです。江戸川コナンと金田一一にコンコンと説教されそうです。

「めちゃくちゃに」「見当違いの」という意味のタイトルがついたこの作品、さらに調べてみると、2013年サンダンス映画祭で上映された際も「ロミー&ミッシェルが好きな人は必見」みたいな事があちこちで書かれ語られていました。

さて、実際この映画を観てみると…
オープニング、すごいショットからはじまります。いきなり女性2人が並んでお尻丸出しでしゃがんでいて、坂の上でお互い口喧嘩しながら野ションしているショットです(笑)そしてあえて出どころを問わない、2つの液体の筋が坂をスーッと並行して垂れてきて、それがやがて交じり合い…
ここで劇場は大爆笑、拍手喝采でした。

自分もここですでに、この映画は『当たり』だ、と確信しました。ストーリーはこうです。

2人の女性はNYに一緒に住んでます。2人は子供の頃に美人コンテストに出場して散々な目に合っていて、それ以来親友です。ブロンドのちょっとお間抜けな子はダンサーですが、いかがわしいところで、透明な箱の中に入りクネクネ踊るのが仕事です。もう一人の黒髪でチャキチャキしてる方は、CEOでかっこよくプレゼンしたりするのですが、会社もCEOも自称しているだけ。
そんな2人が、美人コンテストの親睦会のお知らせを知り、再挑戦のために小汚いバンに乗って会場を目指します。途中、様々な経験をしつつ…

というロードムービー。そしてほんとに『ロミー&ミッシェル』っぽい。女同士の友情、夢と現実のギャップをはかなく、そして楽しく描いていて、まさにザ・キューティー映画でした。

ちなみにオープニングは、その旅の途中のことで、本編はそこから遡ること…という風になります。この辺の構成もなかなかイキです。

これは上映後見つけたものですが、この映画の物語が動き出す、2人がNYからいよいよ旅立つというシーンの動画です。これを見るだけで、この映画の狙いや楽しさがわかってもらえると思います。

まず女性が2人乗っているオープンカーをカメラは映しています。主人公2人が乗っている車と思いきや…という演出です。実際はオンボロのバン。しかもオープンカーの2人の女性はノロノロ走ってるバンにクラクションを鳴らしまくり、抜くときに中指立ててます(笑)
2人が乗るオンボロのバンに積んでるA-haの「テイク・オン・ミー」のCDが壊れているという設定です。で彼女たちは何度も聞いて歌ったのでしょう。再生がおかしくなるところも一緒に覚えて完全再現して歌ってしまっている…というギャグです。
(ちなみに、主人公2人の女優がインタビューで「このシーンのために壊れた「テイク・オン・ミー」を覚えるため、何度も聞かされて気が狂いそうだったわ!」と答えていました(笑))

ただ、悲しいかな自分は完璧な英語力…いや、ほとんど英語がわからないので、最後のオチが意味不明でした。
劇場ではラストシーンで拍手喝采だったんですよ…
あとで一緒に観た英語が堪能な人から説明を受けて分かったのですが、そのオチになるまでの前ふりを散々セリフでやってたんですね。けど悲しいかなそのセリフの本意が分からなかった…
自分の語学力のなさを呪いました(だからといって、これをきっかけに勉強するぞ!という気概もないのですが)

けど、映画はほんと面白かった。ほんとに久々の快作キューティー映画に出会いました。

この映画を観るきっかけになった、アリシア・シルバーストーンは脇役でしたが、主人公たちの行動のきっかけとなる重要なキャラクターで、物語の前半と後半に登場して存在感をしっかりアピールしていました。

ロードムービーですから途中で色々な人と出会ったりするんですが、お金欲しさにストリップ・コンテストに飛び入りしてぎこちない妙なダンスを披露したり、憧れの俳優に偶然会ったらそいつが実はクズで…など、各々のエピソードもバラエティ豊かで飽きさせません。しかもそれらが最終的にちゃんとお話として回収されます。ロードムービーとしても優れた作品です。

主演の黒髪で知的なジューン・ダイアン・ラファエルと金髪オバカのケイシー・ウィルソンのコンビがとにかく芸達者。そしてこの2人はこの作品の脚本も担当しています。ケイト・ハドソンとアン・ハサウェイが結婚式を巡ってドタバタを演じる『ブライダル・ウォーズ』も彼女たちの脚本です。
[cptr]
共感できるキャラクターとエピソードで女の友情を描いて、誰もが楽しめるキューティー映画を作り出すこの2人の今後は要注目です。

面白かったのが上映後のティーチイン。
劇中ではジューン・ダイアン・ラファエルは黒髪でケイシー・ウィルソンは金髪なのですが、この日の2人は逆。さらにトークもジューン・ダイアン・ラファエルがよく喋り、ケイシー・ウィルソンは控えめ…とこれまた劇中のキャラクターとは逆でした。
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トーク後、写真を撮らせてもらいましたが…とても気さくでいい人たちでした。実は上映の時、2人とすごく近くの席だったのですが、なんか目立つ美女2人が笑顔を振りまきながら挨拶してたから、なんとなく関係者だとは思ってはいましたが、まさか主演2人だったとは。
(衣装はそれなりに派手でしたが、2人よりもっと派手なハリウッド女優!みたいな女性も結構いたもので)
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監督のクリス・ネルソンはかなりの男前。彼の演出はテンポよく小粋でした。そしてインディーズなのにかなりメジャーな撮り方が出来る人だなという印象。これからが楽しみです。
彼の前作『Gay Dude』はプロムで処女と童貞を捨てようと約束していた男女友達の男のほうが実はゲイで…というコメディ。こちらも気になります。

『Ass Backwards』は9月30日にVOD先行で一般公開後、11月8日から全米で限定公開です。
ぜひ日本でも観れるようにしてほしいです(上映後、女性プロデューサーとちょっとお話しましたが、現時点ではまだ日本との交渉はしていませんでした)。今度はオチもちゃんと分かるよう字幕で観たいんです!(笑)