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googleのインタラクティブ・アニメ・プロジェクトとグレン・キーンの『Duet』

googleのインタラクティブ・アニメ・プロジェクトとグレン・キーンの『Duet』
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googleのインタラクティブ・アニメのプロジェクトの最新作が、元ディズニーの名アニメーター、ディズニーのフェアリーテイルCGアニメ復活のキーマンだった、グレン・キーンによる手描きアニメ『Duet』です。これがとても綺麗で美しく感動的なので紹介したいと思います。


Google傘下のモトロ-ラの開発チームが立ち上げた「Google Spotlight Stories」は、アニメーションのストーリーを愛し、モバイルの可能性を追求し、新しい楽しみを提供するために立ち上げられた、インタラクティブ・アニメ研究のプロジェクトです。

ここが「Motorola Spotlight Player」というAndroid用アプリを発表します。
Motorola Spotlight Player™

このアプリは、モバイルの画面がカメラの役割になっていて、モバイルを動かすと、画面の中の映像とシンクロして変化します。
大きな舞台が1つあって、そこで行われているアニメーションのストーリーを、ユーザーがモバイルを使って自分で視点を決めて見ている、とでも言いましょうか。

このインタラクティブ・アニメの凄さは、以下のムービーを見てもらったほうが実感すると思います。

このアニメ『A Windy Day』はチェコ出身のアニメーター、ヤン・ピンカヴァによって作られました。彼は『ゲーリーじいさんのチェス』『レミーのおいしいレストラン』などをピクサーで作ってきた人です。1997年『ゲーリーじいさんのチェス』が今のCGアニメに与えた影響はまた別の機会に。ちなみに、ゲーリーじいさんは『トイ・ストーリー2』で人形を直すおじいさんとしてカメオ出演を果たしています。

第2弾はカナダのイラストレーター、ジョン・クラッセンの絵で、『A Windy Day』にも参加していたピクサー出身のアニメータ、マーク・オフテダルによる『Buggy Night』。

そして第3弾として制作されたのが、『塔の上のラプンツェル』などで今のディズニーのCGアニメにも大きな影響を与えた、名アニメーター、グレン・キーンによる『Duet』です。

グレン・キーンは38年間ディズニーに在籍し、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などディズニーの第2期黄金期を支え、CGアニメ全盛期に乗り遅れたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの若手たちに、CGアニメでの表現方法や技術開発のモチベーションを与え、その結果ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオはCGアニメ『塔の上のラプンツェル』で見事に復活。その影響は『アナと雪の女王』にも及ぶすごい人です。彼のディズニー退社後初仕事がこの『Duet』になります。

グレン・キーンがCGアニメに及ぼした影響は以下の記事に書いているので、ご興味のある方はどうぞ。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオがCGアニメ『アナと雪の女王』に至るまで

そんなグレン・キーンの手描きアニメの魅力がいっぱい詰まった、男女と犬の3人?の物語。時と共に流れていく関係をとても美しく描いた至宝のアニメ短編をどうぞ。アカデミー賞短編賞にノミネートされるかな?ノミネートされたら受賞確実じゃないでしょうか?

この『Duet』もグレン・キーンの手描きアニメを最大限に活かしつつ、ちゃんとMotorola Spotlight Playerでインタラクティブ・アニメとして楽しめるそうです。