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ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3Dをなめちゃいけない。part.2

ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3Dをなめちゃいけない。part.2
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5/16(土)~公開される、ハンナ・モンタナ/マイリー・サイラスのコンサート映画『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』。
前回は長々とバンドについて書きましたが、今回は長々とカメラワークについて書いてみようと思います。理屈っぽいです。

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ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3Dをなめちゃいけない。part.3

『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』は立体(3-D)映画です。
現状の立体映像では、観客の目が立体を認識するための映像「立体映像らしいアングル・演出」と、立体映像であることを認証するための時間「ある程度長めのカット秒数」が必要となります。

3-D映像は、立体映像を見た眼からと脳に「これは立体映像である」と認識させるために、ある程度の時間を必要とします。

そのためにはまず、観客に映像フレーム内の画を一旦認識させて、その映像から飛び出す部分に対して、観客の眼を集中させる必要があります。観客はまず映像を認識して、その次に飛び出している部分を認識することではじめて「この映像、立体に見える!」と感じるわけです。

最近のライブ映像では、臨場感を出すために早いカット割りや、すばやく動くカメラワークを多用する場合があります。
デジタル映像になってから、かなり細かい秒数の編集も容易になったこともあり、1秒未満のカットの連続なんていうのもざらですし、カメラも高性能のまま小型化されましたから、手持ちカメラで激しく揺れ動くアングルも増えました。

しかしこの方法論、実はライブ映像、特に大きい会場でのライブ映像の再現には合ってないと個人的に思っています。
早い&揺れる=激しさ&臨場感、は単にシュミレーション的な発想であり、本来ライブを見に行く我々は、自分の席でステージを凝視しているはずなのです。さほど視線も揺れませんし、あちこち目線も動かないはず。実はじっくりステージを見ているんです。

さらにステージ上でバンドなり、ダンサーなりが動き、照明が変化し…とステージ上が目まぐるしく変化しているわけですから、カット割を早くしたりカメラワークを派手にしなくても画は成立します。むしろカメラや編集で映像に動きをつけると、ステージ上の演出を見て楽しむことの邪魔になってしまうんです。

『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』は立体映像として見せる映画なので、立体として映像を認識させるため、時流に反してカメラワークはピシッと決まったレイアウト(構図)である程度の秒数をゆったりと見せてくれます。

カメラの移動もステディカム ((サスペンションの付いた支柱にカメラを装着し、それをカメラマンがベルト付きで抱え撮影する機材。これにより移動カメラがいっさい揺れたりぶれたりせず撮影できます。))とクレーンカメラの併用でゆっくり優雅。80年中期あたりの、クレーンカメラを多用したコンサート映像に似ています。

そして、これが近年まれに見る、臨場感たっぷりの素晴らしいコンサート映像にしているのです。
なんか、小難しいことを下手な文章で書き並べてますね。よくわからんですか?すんません(笑)

『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』は3つのショットで構成されています。この3つのショットをうまく編集して臨場感あるライブ映像を作り出しています。

1つ目は普通にコンサートを撮影したショット。
メインの映像です。複数のコンサート会場で収録した映像を使っていると思われます。

2つ目はゲネプロ ((本番直前に、本番と同じ衣装・演奏・ダンスで行う通しリハーサルのこと。))時に撮影したと思われるショット。
ちょっと広角気味に映っているステージ上の人物のバストショットがこれです。ダンサーの決めカットにも使われています。
よく見ると、バストショット後にロングショットにカットが切り替わったときに、バンドメンバーやバックダンサーの配置が瞬間移動したりしています(笑)

3つ目がデジタル合成ショット。
この映画にはコンサートを見ながら立体映像を楽しむ仕掛けがいくつかあります。ギターリストが投げたピックが手前にピューンと飛んできたり、ドラマーが放り投げたドラムスティックが手前にクルクル飛んできたり…そういうショットは、手前に来る物体をデジタルで合成しています。これはこれまでのライブ映像にはない手法です。

『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』は純粋に1会場で行われたコンサートをドキュメントで撮ったものではありません。意図的に最良のショットを集めて「コンサート映画」として編集しているんです。それにより臨場感と躍動感のあるライブシーンが連続します。しかし実際のライブを見れば、同じようなショットを目視できません。まさに映像だからこそ体感できるコンサート。これが真のコンサート映画です。

ちなみにこの手法の名手として、80年代、ボン・ジョヴィ、モトリー・クルーなどハードロックのPVからビリー・ジョエル、マイケル・ジャクソンのPVまで手がけたウェイン・アイシャムというディレクターをあげておきます。
この人が手がけるライブ映像のPVは、実際のライブと、ライブと同じステージセットを使った演出ショットを織り交ぜた、まさに映像でしか成立しないライブ映像になっています。実際のライブ映像を撮るのもうまいです。個人的に、この人にライブを撮らせたら右に出る人はいないと思っています。

ウェインの代表作です。どれも通常のライブ映像に、ゲネプロショットとPVの曲以外のときの演奏映像も混ぜています。映像のチョイスとタイミングがうまい!



話を戻しまして。

いいライブ映像というのは、「奇跡のショット」が絶対あるんです。
偶然に何気ない瞬間を捕らえた、「はっ!」とするショットが。
ディレクターはその「偶然」捕らえたショットを「意図的」に編集に入れるという手腕が必要になってくるわけで、このあたりは海外のディレクターにセンスのいい人が多い印象です。

ライブ映像のうまいディレクターは、アリーナクラスのライブを体感して自分が観客だったときの目線を持っています。アリーナクラスの会場の空間的な感動、観客との一体感を肌で知ってます。ライブ中のアーティストの表情、動き、決めポーズなども分かってる。ステージ上でリラックスして楽しんで演奏している姿も知ってる。

だから偶然捉えたショットを「これは奇跡のショットだ」としっかり理解し、きっちり編集で組み込み映像にリズムをつけるために活かしているんです。

『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』でも奇跡のショットが連発されます。

例えば2曲目「Life’s What You Make It」で、ステージ奥からマイリー・サイラスの背中を写しているショットがあるんですが、リズムをドラムに合わせるためカメラ手前をベーシストが横切るんです。これが何気ないけど、とてもかっこいい。奇跡のショットです。

3曲目「Just Like You」のサビになるところで、ギター2人とベースが並んで同時に前に出てくるショットや、「Trying to just be who I am…Who I am」のパートで、後ろに映っているコーラスのキャンダイスがマイリー1人が歌う「Who I am」を一緒に口ずさんでいるショット、これらも奇跡のショットです。

コーラスのキャンダイスは、ラストの「Best Of Both Worlds」でも、「Best! Best!」と掛け声のパートで、カメラに向かって歌詞を口ずさみながらポーズを取るのですが、これがカメラのゆったりした横移動の動きと相まって実に決まってます。かっこいいです。これを編集で差し込んだディレクターの手腕は凄いです。

みなさんも『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート3D』を見ながら、「はっ!」とする『MY奇跡のショット』を見つけてみてはいかがでしょうか??

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