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2017年、cuemovie10選キューティー映画(順不同)
今年公開されたキューティー映画から順不同で10作品を選びました。順位は付けられません。
10作品に絞るのが難しかったですし、基本的に誰でも見れる作品を前提に選びたかったのですが、今年はNetflixでも多くの傑作がありました。今後は映画館やレンタルDVD以上に配信作品が増えそうです。
美女と野獣
本作で一番唸ったのは、実写にすることでリアルな造形となったお城の住人たちの設定です。アニメ版では彼らのキャラクター性がコミカルに描かれ、ディズニー映画らしいマスコットとして機能していました。今回の彼らは魔法の期限が来ると本当の「物」になってしまうというオリジナルにはない描写がありました。これは実写ならではの仕掛けでとても説得力がありました。
そして、ダンスシーン。オリジナルとはダンスに至る経緯が異なるのですが、ここの改変は巧みでした。ベルのドレスがバージョンアップされる様など、見せ場としての段階の演出が見事で、ダンスを感動的に盛り上げていました。
ワンダーウーマン
『ワンダーウーマン』は、自分の信じる道を仲間たちと共に進み、最後にそれが間違いであったことを知るものの、そこから強く前向きに進む決意をする、という流れは、原作版の「風の谷のナウシカ」に構造が似ています。本作の成功は、ダイアナの失敗の経緯を客観的に描いていたことでしょう。それはキューティー映画のヒロインがいつも直面する「失敗から学び成長する」姿でした。そんな強くて純朴なダイアナというキャラクターが、80年代を舞台にした続編でどう変化するか今から楽しみです。
フェリシーと夢のトウシューズ
海外のアニメ映画ではこれまでもキューティー映画は数々ありましたが、いずれもファンタジーやSFなどを介しての表現でした。本作は、バレリーナに憧れる女の子とそれを支える人たちという内容で、実写でやるようなお話です。それをアニメらしい表現も交えて作ったのは画期的だったと思います。
正直言ってアニメーションの技術的には若干稚拙な部分もありましたが、脚本がエンタテイメントとして飽きさせず面白く展開するので、実に気持ちよく観ることができました。
本作はフランス映画ですが、母国では大作が多く公開される昨年末に公開されヒット。イギリス、イタリア、スペイン、ロシアなどヨーロッパ各国でもヒットを記録。アメリカではセクハラ問題で話題となったワインスタイン・カンパニーによる配給作品でしたが、息の長いヒットとなっていました。これはアメリカ本国以外のアニメ映画としては異例のロングランヒットです。
世界中の誰もがわかる「バレリーナへの夢」という普遍的なストーリーがヒットの要因です。世界的なアニメ映画の可能性を広げました。
人生はシネマティック!
傑作です。ダンケルクの奇跡を、映画制作にまつわる人々で、しかもキューティー映画の手法で見事に描きました。
『ニューシネマ・パラダイス』のような、ラストに登場する劇中映画シーンにこの映画の全てがあります。あのラストは初見のときに感嘆の声が出ました。初見はまさか日本公開があると思わなかったので、海外の有料配信を購入しての視聴で英語がわからなくても十分感動しました。日本公開後映画館でも見ましたが、やはり感動的でした。
全てのキャラクターが魅力的で、しかも映画は常に「死」というものが隣り合わせでありながら、全体的に朗らかで爽やかで前向きです。自国が爆撃にさらされ、戦争の被災地となった国だからこそ描ける内容ですし、同じ境遇の日本だからこそ共感できます。そういう意味でも日本で公開されたことは本当に良かったですし、多くの人に観てもらいたい作品です。
あと、『ダンケルク』の宣伝担当者さんが、当サイトの下の記事を認めてくれたのがとてもうれしかったです。当初「女性向けに」という依頼で、こちらが提案したのが「『人生はシネマティック!』のことを書いていいのなら」というものでした。普通は他社の映画の宣伝に繋がるようなことを認めてくれません。こうした試みは、会社の枠を超えてもっと増えてほしいものです。
ちなみに当サイトは『人生はシネマティック!』側からは一切の宣伝依頼もリリース記事も受け取っていません。
ザ・ベビーシッター(Netflix)
マックGが監督として久々にヒットを放った作品だと思います。コミカルなホラー映画ですが、青春映画として実によく出来ていました。劇中に出てくる昔の映画のパロティや台詞など遊び心も実に小粋。
主人公の憧れであり、最強の敵でもある、女子高生ベビーシッターを演じたサマラ・ウィーヴィングがとても魅力的で、ぜひ続編を作ってほしい作品です。
夜が明けるまで(Netflix)
ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダが共演した、お互いに伴侶を失ったお隣さん同士が、一人寝の夜の話し相手として付き合っていくお話です。ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダという華やかなスター俳優2人が老いてもその魅力を失わず、さらに別の魅力を伴って、静かに穏やかに時に楽しくそれぞれのキャラクターを演じている、心地良い映画でした。
ライオンハート(Netflix)
今年日本では130cmの身長の男性と女性の恋愛を描いたフランス映画『おとなの恋の測り方』が公開されました。これは2013年に公開されたアルゼンチン映画『Corazón de león』のリメイク作品です。そしてNetflixで配信中の『ライオンハート』はコロンビアでのリメイク作品です。
このリメイク版ではヒロインを黒人女性にすることで、「黒人女性と背の低い男性の恋」という、オリジナルにはなかった要素が加わり、それぞれの差別や偏見をはねのけて頑張る2人の恋愛模様が描かれます。
オリジナル版の予告編です。
https://youtu.be/2qMRdY35NjE
『おとなの恋の測り方』予告編です。
『ライオンハート』予告編です。
https://youtu.be/OxK4QlQPyCE
こんなはずじゃなかった!(東京国際映画祭)
2018年3月10日『恋するシェフの最強レシピ』という邦題で、公開が決定しています。
オープニングから最後まで完璧なキューティー映画でした。とにかく金城武のコミカルな受け身芝居が光ります。これは2018年必見のキューティー映画です。詳しい感想は以下に書きました。
52Hzのラヴソング
今年は『美女と野獣』『ラ・ラ・ランド』『SING/シング』などミュージカル映画のヒットが目立ちましたが、台湾から来た本作が、今年のミュージカル映画ではずば抜けて傑作でした。
この映画、曲は全てオリジナル。しかもミュージカルシーンでダンスがありません。なのに、ちゃんと王道ともいえる楽しいミュージカル映画になっています。これはCG合成も含むカメラアングルの自由さと、歌っているときの芝居の段取り(演出)と編集のコンビネーションが見事だったためです。さらに各キャラクターの個性やそれぞれが抱えるテーマが普遍的なものだったのも良かった。本作はアメリカでも積極的に上映されていましたが、それも納得です。
『ヘアスプレー』『レント』『ラブ・アクチュアリー』などが好きな人は必見です。90年代以降のキューティー映画の総決算といってもいい映画が、オリジナルソングのミュージカル映画、しかも台湾から出てきたことが衝撃でした。
ネイバーズ2
当サイトが作った見出し「今度の敵はクロエ・グレース・モレッツ!」という文言をあちこちで見かけました(笑)騒音で迷惑する夫婦と騒音元の大学生たちとの戦いをコミカルに描いたシリーズ第2弾です。ザック・エフロンの新たな魅力が出た人気シリーズですが、そのお下品さでコメディ映画としては人を選ぶかもしれません。でもとにかく楽しい映画でキャラクターもみんな魅力的です。
しかし、今回まさかキューティー映画の展開で気持ちのいいラストを迎えるとは!
ラストに向けて、劇中のクロエ・グレース・モレッツら女子大生たちの声は、まさに今のキューティー映画が打ち出すテーマそのものです。見事でした。
そしてこの映画、実は映像特典に入っている削除されたシーンが面白いんです。
そこには本編ではなかった、クロエ・グレース・モレッツとザック・エフロンのコミカルな絡みやキスシーンがあったり、クロエ・グレース・モレッツのアドリブとも思えるセス・ローゲンのものまねがあったり、クロエのコメディアンヌのとしての魅力大爆発です。
押し入れに閉じ込められたクロエがセスの引き笑いを真似て話します。これが面白い(笑)
https://youtu.be/UnE6CISLfgM?t=18m26s