Home Column ニッキー・ミナージュ&ビヨンセ共演のPV「Feeling Myself」公開とジェイZが仕掛ける音楽配信ビジネス

ニッキー・ミナージュ&ビヨンセ共演のPV「Feeling Myself」公開とジェイZが仕掛ける音楽配信ビジネス

ニッキー・ミナージュ&ビヨンセ共演のPV「Feeling Myself」公開とジェイZが仕掛ける音楽配信ビジネス
0

feeling-myself-pv_00ニッキー・ミナージュとビヨンセが共演した話題のPV「Feeling Myself」が、ジェイZがオーナーの音楽配信サービス”TAIDAL”内で、会員向けに配信されました。非会員や一般向けにはそのダイジェスト版が公開されています。


「Feeling Myself」はニッキー・ミナージュのニューアルバム「The Pinkprint」からのシングルです。ビヨンセをゲストに迎えた曲はこれまで公式には映像なしの音源だけが公開されていました。

今回、PVにはビヨンセも出演。ニッキー・ミナージュと一緒にほぼ全編出ずっぱりとなっています。

このPVの全編を配信している音楽サービス”TAIDAL”は高音質・高画質の配信を売りにしている会員制音楽サービスです。ジェイZがオーナーとなり今年の4月から30カ国でサービスを開始しています。
[browser-shot url=”https://tidal.com/jp” width=”500″]
9.99ドル/月に支払うと圧縮フォーマットによる配信サービスで曲が聴き放題、PVが見放題になります。19.99ドル/月コースだと音楽がCDと同質の高音質配信サービスになります。

ジェイZの妻、ビヨンセをはじめ、マドンナ、リアーナ、ダフト・パンク、ジャック・ホワイト、、アッシャー、アリシア・キーズ、ニッキー・ミナージュ、カニエ・ウェストらが参加を表明、そしてサービスをする会社の株主にもなり一致団結してこのサービスをバックアップしています。

ただ、半年間無料サービスで音楽聞き放題を売りにして、現在会員数7000万人超えで現在最も成功している音楽サービスのSpotifyと比較すると、TAIDALの会員数は50万人ちょっと。サイトを見る限りまだまだ掲載されている楽曲に偏りがあり、ジェイZら株主たちの楽曲やPVが中心で若年層向けメインの割に、無料サービスなしですから、ユーザー数を多く獲得するのは相当厳しいと思われます。

今回、PV本編を会員のみに限定公開するのは、同様の音楽配信サービスとの差別化を打ち出し、同時に会員獲得を増やす宣伝的な意味が強いわけですが、今後同様な仕掛けを続けて会員を増やしていくのか、または新しいサービスを打ち出すのか注目したいと思います。

すぐ消されると思いますが、会員限定に公開しても会員が増えれば増えるほど、流出する率も高くなるわけで…

TAIDALは近年のネットビジネスの主流である「コンテンツをフリー化して集めたユーザーに対する広告費での収益性の確保」という流れに対して、TAIDALは「コンテンツにはお金を払う価値があり、会員になることでそれを優先して受け取れる」というコンセプトの元、会員有料化を打ち出しているわけですから、流出によって会員特権が薄れてしまう問題と制御できない情報の拡散に対してどう対応していくのかも注目したいです。