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この映画、90分に満たない短い映画です。その中で主人公のグウィネス・パルトローをテンポよく追うのですが、色々詰め込み過ぎてちょっと駆け足になってしまうのが残念。
短いだけに、時間配分的にマイヤースのお笑いシーンが邪魔でした。その分、主人公の不遇時代(ローカル線勤務)でのがんばり、もしくは国際線勤務になったときのがんばり描写に時間を割いた方が、よりラストが引き立つと思いました。
シナリオは学生が大学の修士号取得のために書かれたものを採用したようです。
個人的にマイク・マイヤーズって何が面白いのかさっぱり分かりませんし一生分からなくても全然気にならないのですが ((この人の笑いのセンスは個人的に全く受け付けません。))、マイクは最期にピシッと決めの演技を見せてくれます。ギャグ要素だけかと思われたマイクの目が重要なドラマの要素になります。しかし、それもそのシーンを盛り上げる機能でしかなく、今一歩なんですが…
音楽の使い方が素晴らしい映画です。挿入歌がちゃんと作品のテーマ、そのシーンを語る機能を果たしています。
オープニングにジャーニーの『Don’t Stop Believen’』。アメリカの国歌にしてもいいくらい、アメリカ人の誰もが好きな曲と言っても過言ではないでしょう(笑)「一人ぼっちの世界に生きてきた小さな田舎の女の子…」 で始まる歌です。ボン・ジョヴィの『Livin’ On A Prayer』も、車で試験に向かうグウィネス達が歌います。
共に田舎から出てきた若者ががんばる内容の歌詞です。『Don’t Stop Believen’』は原曲を使い、客観的な視点でヒロインの境遇と心境とこれからを語ります。一方『Livin’ On A Prayer』はヒロイン自らが歌うことで、自分たちの決意、これからの気持ちを代弁しています。
詳しくは映画を観てもらいたいのですが、シンディ・ローパーの『Time After Time』の使い方もうまいです。
ラストはシスタースレッジの『We are family』の替え歌。この歌詞がかなり練られています。ネットで調べたらちゃんと書いてあるサイトがありました。詳細はこちら。ちなみにリンク先のサイトの方も、曲の使い方に関しては上記と同様の指摘をしておられます。
ただ、飛行機の撮影セットで、スタッフみんなで歌ってる設定がいただけません。何か空々しい。
だいたい「夢をかなえる」というヒロイン奮戦記の終わりに、映画制作の内幕をばらしてどうすんだ、と。
こういう類の映画はハッピーエンドの余韻を楽しませないといけないと思うんです。「蒲田行進曲」じゃないっつうの。
グウィネスのファッションは、田舎時代はわざとメイクもダサくしイケイケ系。さらに水着姿まで披露。これはこれで楽しかった(笑)念願の国際線スチュワーデスになってからは本領発揮です。黄色の服に黒のベレー帽とか、ファッションがとてもオシャレでした。小物、情景を含め、全編がカラフルな色彩です。
CGがオープニングの風船から、情景の合成 ((マイヤーズのシーンは全部セットとバックは合成です。スケジュールの都合でしょう。))、毎日を忙しく過ごすパルトローの生活を、部屋を一周するカメラワークで見せるシーンなどで使われてます。ブラジルのCG会社が参加していて、珍しいなぁと思ったら監督さんがブラジル人でした。その関係でしょう。
そうそう、パイロット役で当時干されていたロブ・ロウ ((89年、人気絶頂期に未成年と関係を持ったことがバレて淫行スキャンダルで干されます。))が出てきます。マイク・マイヤーズが口を利いたのでしょうね。