
そして、授賞式は最後にとんでもない事件が起こってしまいます。
最後を飾る、アカデミー賞作品賞のプレゼンターはウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。今年公開50年を迎える『俺たちに明日はない』の”ボニー&クライド”コンビです。
最初ウォーレン・ベイティが、受賞作が書かれている封筒を開けますが、なぜか2度見。さらに封筒の中に他に何か入っていないか確認し、発表することを躊躇します。発表を即すフェイ・ダナウェイ。ウォーレンは迷いつつ封筒の中身をフェイに見せます。そこでフェイが大きな声で「ラ・ラ・ランド!」と発表。
喜ぶ『ラ・ラ・ランド』のスタッフたち。壇上に駆け上がり次々に喜びのコメントを言いますが、途中からステージ関係者が出てきて何やら説明し始め、舞台上は妙な空気に…
そこに新たな封筒を持ってセンターマイクに近づいてきたウォーレンから、持っていた封筒をひったくるかのように『ラ・ラ・ランド』プロデューサーの1人フレット・バーガーが、作品賞は『ムーンライト』であることを告げます。その証拠である受賞作が書かれた紙を会場に見せます。困惑する会場…。
ウォーレンが改めて事情を説明します。
封筒は、すでに『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが受賞していたアカデミー賞「主演女優賞」が書かれたものでした。それが誤ってウォーレンに渡されてしまったのです。発表時、それを見て困惑したウォーレンでしたが、エマ・ストーンの名が書かれていたためか、作品名が書いてあったためか、フェイ・ダナウェイが『ラ・ラ・ランド』と発表しました。
これは完全にスタッフのミスです。
事の真相がわかるまで、元々業界に対してはお騒がせのイメージもあるウォーレンに対して、なんとなく「ウォーレン…いい加減にしろよ…」的な空気が会場に流れていました。かわいそうなウォーレン。それでも彼はフェイのせいにすることは一言も言いませんでした。紳士ですね。
説明前にウォーレンの姉シャーリー・マクレーンがこそっと映ります(シャーリーズ・セロンの隣)。そして説明後にもホッとするような姿も映ります。要注目です。
結果的には今回の事件で、フェイ・ダナウェイの衰えることのないかっこいい男勝りっぷりと、ウォーレン・ベイティの、女性に頼りつつも女性を守る正統派な優男プレイボーイぶりが見れたことになります。
さて、今回司会のジミー・キンメルといえば、ずっと確執がある(というネタを続けている)マット・デイモン。この2人のケンカネタは有名です。
ことの発端はジミーが自身の番組でマット・デイモンをネタにしたことから。それ以来もう10年近くジミーの番組で互いにやりあっています。
キンメルの当時の恋人サラ・シルバーマンがジミーの番組にゲスト出演した時、ジミーへの告白ソングとして「私、マット・デイモンとヤッてるの」という内容の「F*@#ing Matt Damon」という歌のPVをマット・デイモン出演で流しました。
それに対してジミーは、後に豪華ゲストを使って返歌である「F*@#ing Ben Affleck」という「マット・デイモンの親友、ベン・アフレックを寝取った」という内容の歌のPVを流して話題になります。
今回のアカデミー賞でも冒頭のジミー・キンメルのトークでマット・デイモンがいじられ、ジミーが客席から舞台に向かう際にはマットが足を引っ掛けて転けさせるなど、細かいネタで2人の応酬が繰り広げられます。
そして脚本賞の紹介のとき。まずはマット・デイモン主演の『幸せへのキセキ』を観ながらジミー・キンメルがマット・デイモンの演技をボロクソにコケおろすという映像が流されます。そして映像は会場へ。
アナウンスが「ベン・アフレックと”ゲスト”」とステージにあがる2人のプレゼンターを紹介。マット・デイモン、名前すら呼んでもらえません(笑)
ベン・アフレックが「かのヒッチコックは映画制作で重要なのは…」と話しはじめ、それを引き継ぐ形でマット・デイモンが話そうとするのですが、そこで登壇者のトークを急がせるときに使う音楽がいきなり流れ始めます(笑)
しかし、ベン・アフレックが話すとその音楽も止み、再びマット・デイモンが話すと声が聴こえないほどの大きな音でオーケストラの演奏が。下のピットではジミー・キンメルがオーケストラを指揮をしていた、というネタです。おまえらは「トムとジェリー」か(笑)