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『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』がキューティー映画だった件

『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』がキューティー映画だった件
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邦題が話題となった『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』(原題:Horizon Line)が8月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーとなります。この映画、実はとってもよく出来たパニック・キューティー映画なんです。


本作の邦題はもともと『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』というタイトルで発表されていました。
なんともふざけたような邦題が発表されるやいなや、SNSを中心に「また変な邦題付けた」と話題となりました。
邦題の付け方については色々議論があるとは思いますが、今回は宣伝的には見事なアイディアだと思います。この邦題が話題となって、みんなが知る話題の映画となりました。

さらに邦題が変更され『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』と改題されました。何にせよ、『…避けたい件』という言葉のリズムですでに話題になっているので、改題されても映画の印象は変わりません。宣伝的には大成功です。

  • 小型機に乗った男女が、途中でパイロットが急死したため、操縦経験もない2人はなんとか着陸を試みるという、舞台が飛行機の中に限定された低予算パニック映画っぽい内容。
  • 陸地の舞台がオーストラリアの小島。
  • メインキャストのアリソン・ウィリアムズ(「GIRLS/ガールズ」マーニー役、『ゲット・アウト』主人公の彼女ローズ役)、アレクサンダー・ドレイマン(「ラスト・キングダム」シリーズ主役ウートレッド役)の2人は共に映画やドラマをたくさん見ている人には有名であっても、一般的にはまだまだ知名度はさほど高くない。

これらから普通に宣伝しても目立つことは難しいテイストの映画です。だったらいっそ炎上商法を狙った邦題で…と考えても不思議じゃありません。
普段キューティー映画ファン向けに、映画自体全く違うタッチでも名作キューティー映画のパロディみたいな邦題を付けて、それに騙され続けているキューティー映画者には慣れっこのことです(笑)

で、この映画の内容なのですが、実はとってもよく出来ています。cuemovieは本作を自信を持ってオススメします。

上に書いた「舞台が飛行機の中に限定された低予算パニック映画っぽい」というのを見事に覆すものでした。
確かに映画は低予算ですし、小型機の機内が大半を占めるのですが、閉鎖感がないようにいろんな仕掛けで見ている間は広大なイメージを保ちます。
それは機外に出ての活動シーンだったり、飛行する小型機の周囲の風景描写だったりしますが、最も重要なのは、小型機で飛ぶ前のヒロインの状況説明や島の人達や小型飛行機に同伴することになる元カレとの関係などを描く、キューティー映画的なドラマパートがとてもしっかり描けているからに他なりません。

映画の大半がほぼ2人だけであっても、キューティー映画的なドラマパートがしっかりしているおかげで、キャラクターに深みが出て単にパニックだけを描写する映画になっていません。
クライマックスの畳み掛けるような試練の連打や、『タイタニック』などを意識して観客をわざと惑わせるような見せ方もあったりして、実に巧みな演出でラストまでハラハラ・ドキドキを維持します。

パイロット不在となった小型機でヒロインも元カレも、誠実にお互い危機を乗り越えようと奮闘していきます。ヒロインは勇気とパニックでも気遣いをする優しさがありますし、元カレもヒロインを守ろうとする誠実さと勇気を兼ね備えています。
立ちはだかる数々の試練のシチュエーションに破綻はなく、自然な流れでヒロインが元カレを助けながら活躍する展開になっていて、キューティー映画のテーマでもある「自分で考え行動する、自立した女性像」を描きます。

この映画の権利元であるSTXエンタテインメントは『バッド・ママ』シリーズ、ジェニファー・ロペス主演『ハスラーズ』、さらにNetflix映画『Work It~輝けわたし!』など、自立する女性像、がんばるヒロインを描くキューティー映画の企画製作を積極的に行いヒットさせています。

邦題のイメージにとらわれず、良質なパニック・キューティー映画として見てもらいたい作品です。

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件

ストーリー

ロンドンでキャリアウーマンの道を歩むサラは、友人の結婚式出席のため、かつて長期で滞在していたインド洋に浮かぶ楽園に久々降り立つ。南国の開放的な空気のもとでバケーションを満喫しながらも、サラはかつて愛を育み、仕事を選ぶことで島に残してしまった元カレのジャクソンの存在も気になって仕方ない。
友人の結婚式が行われるのは、さらに南の孤島ロドリゲス島だ。サラは花嫁たちとフェリーで向かうはずだったが、アクシデントにより知人パイロットの年季の入った小型機で出発することになる。そこにはもう一人の同乗者がいた。それは、ジャクソンだった。心中穏やかでない99分の空の旅は始まった。
しかし、離陸直後にパイロットが心臓発作で急死してしまう。自動操縦は機能せず、GPSも故障。航路を外れ飛行する小型機。通信機能にも障害が起こり、どうにかつながった無線で得た情報は「着水したら助からない。着陸地が見つかるまで何としてでも飛び続けるんだ」というものだった。かつて何度か操縦桿を握らせてもらったことのあったサラは、必死で飛ばし続けようとするが、巨大乱気流に飲み込まれ、機体は損傷し、燃料タンクもトラブルに見舞われてしまう。精神的にも追い詰められる2人。パニック状態のサラは、ジャクソンの制止も振り切り、究極の選択を決意するが――。果たして、2人は生き残ることができるのか!?

スタッフ&キャスト

製作:ジャウム・コレット=セラ『ロスト・バケーション』
監督:ミカエル・マルシメーン
出演:アリソン・ウィリアムズ、アレクサンダー・ドレイマン
配給:ギャガ

2020年 スウェーデン・アメリカ 92分 原題:HORIZON LINE
© 2020 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP: gaga.ne.jp/motokare-no-ken/