
ハナムコ失格

愛する婚約者のため、完璧な結婚式にこだわる花婿。だが彼は自己中心的な花婿、グルームジラだった!建設業を営むタッカーは、歯科医のアリッサと恋に落ちプロポーズ。婚約に至るも、大切なパーティーに遅刻して台なしにしたことから、その失敗を悔いて完璧な結婚式にしようとする。
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原題「Groomzilla」
自己中心的に完璧な結婚式を進めようとする花婿のことを”グルームジラ(Groomzilla)”と言います。花婿の意味である”グルーム”に”ゴジラ”をかけた言葉です。
花嫁の場合は”ブライドジラ”。その他にweddingzilla,couplezillaなどがあります。ゴジラに「強引」という意味をもたせるのは面白い。色々応用が効くんですね(笑)
低予算でドタバタコメディを作る難しさを知ることが出来るのが本作です。
男性のキャラクターが当初慎重だけど思いやりのある人物として描かれるのに、途中からドタバタコメディにするため、完全にキの字の別人物となってしまっています。ドタバタコメディにしたいのか、キャラクターの行動自体は真面目だけどそれがトンチンカンで笑いを生むシチュエーションコメディにしたいのかが見えない、とても中途半端な作品でした。さらにヒロインが愚痴を言ってばかりで主体性に乏しいのも良くなかったです。
ここから2作品はラリー・レヴィンソン・プロダクション制作ではありませんが、ちょっと書きたいことがあるのでご紹介。
昼下がりの甘いパイ

夫を亡くしたサラは、生前彼がリストに残した叶えたいことを週に1つずつ実行していた。ある日リストの1つ、バイクに乗ろうとして手首を骨折したサラは、病院で医師のライアンから治療を受ける。彼もまた妻を亡くした身で、様々な女性を紹介されていたが、誰ともうまくいっていなかった。
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原題「Same Time Next Week」
亡き夫が残したやりたいことリストを妻が代わりに実行していくという展開は、「…したい10のこと」系からヒントを得ていますが、本作のメインはそこではありません。
パートナーと死別した者同士が出会い、残った側がどうやって悲しみを乗り越え、新しい人生を歩むかを描く良作となっています。
ヒロインは義理の妹と一緒に亡き夫の夢だった本屋さんの開店を準備中。義理の妹は本屋の開店準備をする大工と密かに恋愛し婚約しましたが、義理姉の手前それを言い出せません。一方医者である男性はおせっかいな病院スタッフの女性からいつも恋や人生の指南を受けています。脇役の人物設定がとても良く出来ていてドラマに深みを与えています。
医者のライアンは、亡き妻が生前気に入っていたダイナーのパイを墓参り後に食べるのが習慣となっていて、サラと知り合ってからは毎週そのダイナーでパイを食べながら語りあうのですが、別れ際にいつも2人は「また来週、同じ時間に」と言うんです。微妙な2人の関係と距離感を示すいい台詞なんですが、これが原題になっています。そしてダイナーのおばさんキャラがとてもいい。
今回紹介した作品では一番大人のテイストになっていますが、小説を読んでいるかのような語り口で素晴らしいです。
ベストフレンド・ブライド

友達以上、恋人未満のカンケイに終止符を!ジェスは挙式プランをアレンジするのが得意。だが、当の本人は結婚間近と思っていた彼にふられ、男運は今一つよくない。そんな彼女の幼なじみで大親友のテッドが婚約。その相手は高校時代に”デブのテッド”とバカにしていた意地悪キムだった。
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原題「BBF Bride」
原題のオリジナルタイトルは「From Friend to Fiancé」です。邦題をつけた人は良くおわかりのようで、ジュリア・ロバーツ、キャメロン・ディアス共演作『ベスト・フレンズ・ウェディング』を模した作品です。あと、子供の頃、共にイケてない男女の親友だったという設定は『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』を連想させます。
親友男性が結婚することになり、その結婚式のメイド・オブ・オナーを務めることになったヒロイン。親友の婚約者は昔いじめっ子だったクィーンビー。さらにヒロインは親友に恋愛感情を持っていて…というお話です。
昔クィーンビーだった女の子が今は真面目になって…というのは、日本未公開、クリステン・ベル、ジェイミー・リー・カーティス、シガーニー・ウィーヴァー、オデット・アナブル共演、『You Again』です。クリステン・ベル演じるヒロインの兄の結婚相手が高校時代のクィーンビー。さらに共に母親(ジェイミー・リー・カーティスとシガーニー・ウィーヴァー)がやはり同級生でヒロインとクィーンビーの関係と同じ…という2世代に渡る対決コメディです。これとっても面白いキューティー映画で出演者も豪華なのに、なぜか日本では未公開のままです。
話を本作に戻して、オープニングのヒロイン語りはキューティー映画らしい導入部で良いと思います。ヒロインを演じるジョスリン・フードンもキューティー映画ヒロインとしてかわいらしい。
しかしこの作品の失敗は、ヒロインの行動が結婚式の準備の最初から親友に恋愛感情があることを隠そうともせずギクシャクしているのと、媚びて奪い取る気満々にしか見えないところです。『ベスト・フレンズ・ウェディング』にあったように、ヒロインは自分を押し殺して親友の婚約者を上げることをしないといけないんです。その上で、最後に関係をひっくり返さないといけない。
さらに「誰も悪くないままの三角関係」というのを、誰もが納得する形で解決方法を作り出すことは作劇で最も難しいことで、大抵は「実は婚約者に元カレがいて浮気してた」とか誰かを悪者にして解決するのですが、本作はこの解決方法をやはりというか、完全に失敗しています(ラストの時間経過を良心的に解決策と捉えることも出来ますが…)。
トラスト・ミー 楽しかったあの日々を

学生時代、クラブKBでの楽しかった日々が忘れられないヒロインが、今や落ちぶれ解散の危機を迎えたクラブ存続のため、寮母になることを決意!現役女子学生たちの先人としてやる気と希望を与え、可能性を見出す手助けをしていく。愛に溢れた女性の奮闘を描くポジティブ・ストーリー!
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原題「Woman of the House」
落ちこぼれで存続が危機の大学のソロリティの家に寮母として勤めることになったヒロイン…アンナ・ファリス主演、エマ・ストーンも出演していた『キューティ・バニー』ですね。
そこに大人になりきれないヒロインというキューティー映画の定番テーマを加えました。結果として、クラブ存続の危機にどう立ち向かうかというメイン・エピソードを描きつつ、日常に疲れて、無自覚に昔の栄光に逃げ込んでいるヒロイン自身の成長ストーリーも展開します。
ラスト・ラブ

医科大学院進学を目指しながら緊急医療センターに勤務する救急救命士のリリーは勤勉で仕事熱心。ある日、スーパーへ買い物に行ったところ、駐車禁止ゾーンに車を止めた大富豪の長男ジェフに遭遇。注意をしても聞く耳を持たず、高級車だから許されると思っている態度に憤慨するのだが。
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原題「Can’t Buy My Love」
救急救命士として働きながら一度は落ちた進学のための資金を貯めているヒロインと、大富豪で色々な組織を支援している大富豪の男性が出会い…という現代的な身分の違う恋を描きます。
お約束的には、世間知らずの大富豪の男性が庶民的なヒロインと出会って世間を知り人間として成長する展開かと思いきや、立場や地位で人を見ていたヒロインが大富豪の男性と出会うことで、自分の偏見に気付くという成長物語になっています。
オープニングにかかる曲が微妙にブルーノ・マーズっぽくていいです(笑)この作品、全体に劇中歌がポップでいいです。あと、ところどころ謎の日本推しがあります(笑)
ヒロインのリリーを演じるアデレイド・ケインが結構どっしりした体型で、髪をアップにした制服姿がとても救急救命士っぽいですし、一方でオフのときは髪をおろして親近感のあるちょっとダサいヒロインとなるのでキューティー映画にはピッタリです。
ブリミング・ウィズ・ラブ 幸せを呼ぶカフェ

これが最後の1杯。運命の人は見つかる?ライターのアリ―は、初めての連載記事に縁結びをするカフェについて書くことに。店主のサムがコーヒーを30杯飲むまでに運命の人と引き合わせるという。アリーは当初、それが信じられずにサムに意地悪な質問をして、取材を断られてしまうのだが。
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原題「Brimming with Love」
店のコーヒーを30杯(1日1杯計算)飲みに来たら、その間に店長がその人を見極めて、相手を紹介して縁結びをしてくれるという、基本設定にちょっと無理があるお話です(笑)。『25年目のキス』のような潜入取材というわけでもないですし、店長の縁結びに何か秘訣があるわけでもないですし。けどオープニングでのヒロインと店長の出会いのシーン、店長が店員と間違えて、単に通りがかりだったヒロインに開店の指示をしてしまって…というシチュエーションの演出、その台詞の掛け合いはかわいらしくてとても良かったです。この作品、全体に台詞の掛け合いがとてもいいです。
ヒロインのアリーを演じるのは中国系アメリカ人、ケルシー・アスビル(ケルシー・チャウ)。