Paradise

Paradise
0

Paradise_poster田舎で真面目に暮らしていた若い女性が飛行機事故をきっかけに人生を見つめ直し謳歌するためにラスベガスに行き様々な経験をする…というお話。出演はジュリアン・ハフ、オクタヴィア・スペンサー、ラッセル・ブランド、ホリー・ハンターほか。監督・脚本は『JUNO/ジュノ』『ジェニファーズ・ボディ』『ヤング≒アダルト』脚本ディアブロ・コーディ。全米公開は2013/10/18~。先行で米ディレクTVにて放送2013/8/8。



ジュリアン・ハフはキューティー映画のヒロインとして一番期待している女優さんです。田舎っぽい可愛さ、健康的な感じが正統派ヒロインに持ってこいです。
今後が楽しみな女優さんです。

初脚本の『JUNO/ジュノ』でいきなりアカデミー脚本賞を受賞したディアブロ・コーディ初監督作品です。
ディアブロ・コーディは元ストリッパーで雑誌のコラムやブログで書いていた文章が話題になり自叙伝らしき本を執筆。そしてすぐに映画の脚本を書いたのが『JUNO/ジュノ』です。
その時の評価は「台詞での言葉の選び方の面白さ、リアル感」でした。乾いたタッチなのですが愛情はたっぷり。でも使う言葉やドラマを彩るアイテムはちょっとマニアック…
これが日本では当然のことながら伝わりにくい。そして一歩間違えるとこういうタッチは趣味性が高いだけの閉じた世界観になってしまいます。

若い女の子が男を食い親友と戦うというB級ホラーの『ジェニファーズ・ボディ』はその弊害がもろに出てしまった作品でした。
次の『ヤング≒アダルト』は世界も心情もリアルなものに戻り、美人だけどプライドが高いダメ女という生々しい題材を静かなコメディで表現し、こちらは成功しました。

本作のテーマは一見すると典型的なヒロインの「自分発見・自己改革」もののように思えますが、田舎から飛び出し華やかなラスベガスで人生を変えようとするヒロインは、狭い趣味的な世界を破りたいと思うものの、急にメジャーで派手な世界に飛び込んだら、それはそれで急に弾けることも出来ず、アイデンティティを保ちつつちょっとずつ自分を変えようと努力しているディアブロ・コーディ自身のようにも感じます。
初監督として描く世界とテーマは、ディアブロ・コーディにとって一番リアルかつファンタジーな題材なのでは?と。