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East Side Sushi

East Side Sushi
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east-side-sushi-info_01カリフォルニア州オークランド。メキシコ人のシングルマザーは日本の寿司店で働くことになるが、そこで寿司に魅了される。いつしか自分の寿司を作りたいと思うようになるが、女性でありメキシコ人である彼女に寿司屋の伝統が立ちはだかる…というお話。出演はダイアナ・エリザベス・トレス、竹内ゆたか、ロドリコ・デュエート・クラーク、オーヤマ・リョウジほか。監督・脚本はアンソニー・ルセロ。全米限定公開とVOD配信は2015/9/18〜



アメリカで寿司はすでにポピュラーな食べ物です。キューティー映画でも、気合の入ったデートシーンで寿司バーに行くというシチュエーションは多く見られます。ちょっと高級でオシャレなイメージなのでしょう。

アメリカに行ったことのある人ならおわかりと思いますが、アメリカには”フュージョン”と呼ばれるアメリカ人好みにアレンジされた寿司があります。有名なのは「カリフォルニアロール」ですが、巻き寿司を基本形に、天ぷらが巻かれていたり、甘いソースをかけたり、日本人の我々からするとおよそ寿司と呼べるものではない独自の発展をとげています。

この『East Side Sushi』はそんな異次元・寿司の世界で、日本の伝統と対峙するラテン系ヒロインが描かれます。

ヒロイン、フィオナ(ダイアナ・エリザベス・トレス)はメキシコ人シングルマザー。子どもと父親を食べさせるために深夜から早朝にかけての仕事をしていましたが、強盗に襲われたりするので、もっと普通の時間の仕事を探すことにします。彼女は料理が得意ですがラテン系レストランではなく、日本の寿司屋に魅力を感じ、働くことにします。そこで色々と日本の伝統や寿司屋のしきたりに戸惑いながらも、やがてフィオナは自分でも寿司を作りたいと思うようになります。

この映画での日本のお寿司屋さんは、昔ながらに女性の板前を禁止にしている設定です。さらにメキシコ人であるフィアナは女性&国籍差別のダブルパンチで寿司を握る(作る)ことがなかなか出来ません。その逆境を跳ね返しながら、伝統的なメキシコ料理の材料を使った新しいフュージョン寿司を作り出すサクセス・ストーリー、キューティー映画です。

監督・脚本のアンソニー・ルセロは本作が初の長編映画です。彼はこれまでILMで数々の大作映画のSFXを担当していました。そんな彼がSFXとは全く無縁のキューティー映画を作るのがいいです。

予告編を見る限り、フュージョン寿司だけではなく、日本の伝統的な寿司自体が、我々日本人からすると??な寿司だったりして、そんな描写で日本の伝統を語るな!と言いたいところですが、一方この映画はフュージョン寿司があり多国籍な人々が自分の文化を持ちながら共存するアメリカだからこそ生まれるストーリーでもあります。日本では発想できない寿司と映画。とても興味深いです。