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ホリデイ

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アメリカではクリスマスシーズン用に撮られた映画です。日本では桜の咲く季節に公開となってしまいました。

この映画は往年のハリウッド映画へのリスペクトが音楽と共に多く語られています。

ケイト・ウィンスレット演じるアイリスとジャック・ブラック演じるマイルズとの出会いのシーンで、マイルズが恋人に「音を下げるな」と言いながらガンガンかけている曲は『ニュー・シネマ・パラダイス 』のテーマ曲。
この曲からハンス・ジマーのオリジナル曲への繋げ方は、新しい出会いとアイリスのこれから出会う新しい運命を感じさせる強い風が吹く画面と相まって素晴らしく感動的でした。
ピアノ中心のハンス・ジマーの楽曲はどれも素晴らしかったと思います。

この他にもこの映画ではジャックの持ちネタである「曲を口ずさみながら早口にウンチクを語って相手を喜ばす」シーンで、インディー・ジョーンズだの、ジョーズだの、風と共に去りぬだの、ドライビング・ミス・デイジー(音楽のハンス・ジマーへのリスペクトですね)だの、有名な映画の音楽があちこちに出てきます。

この映画は音楽と共に、往年のハリウッド映画へのリスペクトも多く語られています。
イーライ・ウォラック演じる往年の名脚本家アーサーが、ケイト・ウィンスレットに語る業界へのきっかけ話
「メッセンジャーボーイとして映画会社に潜り込んで、そのまま業界に入り込み…」
のくだりなんかはアメリカ の映画業界では有名な伝説話。一説にはドリームワークスのプロデューサー、ジェフリー・カッツェンバーグのことだと言われていて、その伝説をネタに映画にしたのがマイケルJフォックス 主演『摩天楼はバラ色に』です。

さらに「アーサーは『カサブランカ』のシナリオも手伝っていた」というエピソード。
『カサブランカ』は撮影中シナリオがほとんど出来ておらず、シナリオの制作と撮影が同時進行し、ラストも数パターン撮ってから決めたという混乱状況で作られたのは有名な話です。だからアーサーの伝説もさもありなん、ということですね。
アーサーの慰労パーティーでアイリスの後ろに座っているのが明らかにスピルバーグに似てたりとか(絶対狙ってると思う)色々細かく映画(業界)ネタが出てきました。

内容のほうですが、映画の前半は説明台詞が埋め尽くします。もう、みんなしゃべるしゃべる。しゃべりたおし。
特にケイトとキャメロンがネット上でお互いの家を交換する約束をつけるくだりなどは、普通だとパソコンのキーボードを打つ姿(カメラはゆっくり横移動なんかしちゃったりして)にオフ台詞でメール(チャット?)の内容を話し、それを2人の切り返しで見せていく演出だと思いますが、この映画ではそれを全て実際の台詞で処理します。

ご丁寧に返事を打つ前にまず自分の考えていることを一々口にして、そしてキーボードに打ちながら、その打っている内容を口に出してしゃべります。
お互いの入れ替わった生活が始まってからは説明台詞もグンと減りますが、正直、最初はかなり残念な脚本だなぁ、と思いました。

あと、子供と老人で感動シーンを作るのは反則だと思いました。いや、ちゃっかり感動させられるし、子供も老人もその存在が、キャメロン、ケイト、それぞれが変わるきっかけを作るために機能していますから、一応「単なる感動させるために配置された都合いいキャラクター」にはなっていません。
けど、きたねぇよ。両方とも演技うまいんだもの(笑)

偶然ですが、ケイトは役名「アイリス」と同じタイトルの映画に過去出ています。実在したイギリス女流作家アイリス・マードックを描いた『アイリス』です。

カメオ出演に注目です。
リンジー・ローハン、ジェームズ・フランコ、ダスティン・ホフマンが出てきます。わかりやすい出方なので、誰でもわかります。 リンジーとジェームズが劇中で演じているアクション映画、「2丁拳銃がどうしたこうした(失念)」すっごい見たいんですけど(笑)