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ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック

ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック
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雑文「★ニューライン・シネマ吸収合併★」で「頼むからDVD化してくれ~」と書いてましたが、やっとこさ1日本でDVD発売になりました。

ヒラリー・ダフ演じる歌のうまい女の子が亡くなった兄の願いをかなえるため、音楽をやることに反対している厳格な父に内緒で音楽の専門学校に通い、友達を見つけ先生に励まされ歌っていこうと決意するお話です。
相手役は自身が歌手でもあり『ロイヤル・セブンティーン』に出ていたオリバー・ジェームス。
ヒラリーを応援する叔母さん役でレベッカ・デモーネイが出ています。

構成的にはストーリーの大半を占める音楽学校2に行ってからは、様々なタイプの音楽に情熱を傾ける人たちとの出会いを通じて成長していくヒロイン、という形で物語は進みますが、いかんせんヒラリーが音楽学校で出会ったオリバーとイチャイチャしっぱなしで(笑)、今ひとつ本来の目的に対する努力の経緯が見れないのが残念です。

クライマックスとなる試験のコンサートの結末は、ヒラリー・ダフ主演の映画ながら、非常に好感の持てるオチになっています。ここはとても良心的な展開で素晴らしかったです。

ヒラリー・ダフ主演&音楽が題材になってる映画3ですから、当然、音楽シーンもそれぞれ素晴らしいです。
音楽学校の先生たちが新入生に対して、自己紹介を兼ねた室内楽団で演奏するシーン、そこでのジョン・コーベット演じる先生のアクションは、音楽学校の先生として楽器を粗末に扱うのはどうかと思うものの(笑)ロックしてて実にインパクトがありかっこいいです。
ちなみにジョンはこの映画を最後に俳優を引退4する宣言をしています。

学校の休み時間のシーンで、オリバー・ジェームズのアコースティック・ギター1本の演奏に、色んな楽器を持つ人がどんどん加わってジャムっていくというシチュエーションがあるのですが、ここは音楽をやる楽しさ、色々な楽器が集まって音が豊かになっていく過程を表現していて実に素晴らしいです。
カメラの手前に映る楽器の音色はちゃんと前面に出す、という、当たり前といえば当たり前のミキシングを凄く丁寧にやっていて、そのせいで「色んな楽器が奏であう音楽は素晴らしい」ということを音と画の両面から直接伝えてくれます。

その音響演出が最も活かされているのはラスト、ヒラリー・ダフが「Jericho」(アルバム「Hilary Duff」収録)を歌うシーン。

Hilary Duff ミュージック

価格¥2,000

順位482,816位

アーティストDuff, Hilary

発行Hollywood

発売日04.09.29

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ここでは曲がアルバム収録のとは異なる、オーケストラが追加されたバージョンになっています。そしてこのアレンジが映像にもちゃんと関係しているのが素晴らしいです。
アレンジで追加されたオーケストラ楽器の音が映像とちゃんとシンクロしていて、歌のオケがどこからともなく流れてきたものではなく、そのシーンの中で演奏されているものとして描かれリアリティを増しています。

個人的には曲にフルートがフィルインしてきた時、ちゃんとフルートを演奏している子を手前に見せているところ(0’26)と、一瞬映る太鼓を叩く女の子と小さくなっているリズムの音をシンクロさせているところ(0’52)が好きです。

ヒラリー主演の映画は何本もありますが、家族、友情、恋愛、音楽とテーマ盛り沢山で、それぞれそれに応える演技をしつつ、ヒラリーの歌手である特徴も劇中でちゃんと活かしているということで、この作品が最もヒラリー・ダフの魅力を描いている代表作だと思います。

  1. 公開から4年後です。 []
  2. 厳密にはサマースクールです。アメリカでは夏休みが3ヶ月近くあり、9月が学年の変わり目なので、夏休みの間に講習会が開かれます。 []
  3. マイリー・サイラス、セレーナ・ゴメスなど、今や続々と新人が出てくるディズニー出身のヒット歌手、若手女優のヒットパターンを作ったのはヒラリー・ダフです。 []
  4. 俳優業をやめてカントリー歌手になると宣言しました。けどその後も、何くわぬ顔で俳優として映画に出続けています(笑) []