
[cptr]
パリス・ヒルトンはただのバカなのか、もしくは凄く頭がよいのか…
見終わった後、悩みました。
パリスごときで悩んだ自分が悔しいです(笑)
パリス・ヒルトンがプロデュースしているので、彼女のイメージアップを目的とした映画かと思ったのですが中身はその真逆で、完全にセルフ・パロディーのノリです。
パリスの演じるのはセレブで意地悪な完全に敵キャラ。しかも自分自身がメディアでネタにされているような世間知らずでわがままな設定、さらにご丁寧に自分の元彼サイモン・レックス相手にセックスシーンも演じています。
仮にもし、もしですよ、この映画をパリスが自覚して演じているならば、とても客観的でセルフプロデュース能力に長けていると思います。
パリスの演技は意外と悪くないんです。今までもいくつかの映画やドラマでゲスト出演1していますが、あまりいい演技だとは思いませんでした。
けどこの映画では予想以上に多彩な表情をみせてくれます。
お話としてはアメリカの大学にある華やかな社交クラブを中心にしたお話で、そこで行われるイジメやセレブのハチャメチャぶりをエログロまみれで描いていきます。
この辺『キューティ・ブロンド』に出てくる社交クラブ「デルタ・ヌゥ」をエロ・グロにしてみた、という感じです。
真面目でイラストを描くことが好きなポーラ・ガーセス演じるグロリアが本来の主人公(のはず)です。
そして彼女と幼馴染で、セレブを目指すサラ・カーター演じるクリスティンと「昔は仲がよかったけど、今は違う立場で仲たがい」しています。そんな2人が、共通の敵パリスを通して、最後は友情を取り戻す話「が作れた2」と思うんです。もったいないです。
監督は映画の経歴の全くないPV出身のウィリアム・ハインズ。追加シーンの撮影には別監督のストラスフォード・ハミルトンを立てています。
しっかし、ほんとうにアメリカ人の低レベルって、限界知らずの底抜け低レベルなんですね。
おっぱいとかエッチなシーンは大歓迎なんですけど(笑)
うんちだの●●だの、かなり気持ち悪いエログロシーンが多いで、苦手な方は要注意です。
一方で、パリスが主人公の女の子にむかついて八つ当たりで近くにいる男をビンタするシーンなんかは、そのタイミング、パリスのビンタの強烈さが面白かったので、パリスのビッチぶりを活かせる、まともなシナリオがあればと悔やむばかり…
主人公たちグループにいるレズっぽい女の子はフランク・ザッパ3の下の娘ディーヴァ・ザッパです。
パリスの妹、ニッキー・ヒルトンも出ています。