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ニューヨーク・ミニット

ニューヨーク・ミニット
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主演女優のオルセン姉妹が第25回ラジー賞で「ワースト主演女優賞」「ワースト・スクリーン・カップル賞」候補になった作品1で、それはキューティー映画的には全く問題ないのですが2、興行も大失敗。そのあおりを食らってか、日本では公開が予定されていたのに中止になってしまった作品です。

オルセン姉妹は日本ではあまりピンと来ないかもしれませんが、ファッションブランドを立ち上げ大成功して未成年で億万長者になった、セレブの双子です。アシュレー・オルセンは2009年に女優業を引退し、ファッション関係を専門に活動しています。

オルセン姉妹のブランドは世界最大のスーパーマーケットである、ウォルマート3で販売されます。
そのブランドは当時、8歳~12歳あたりの女児に人気があり、その対象に対して「トゥイーン4」という用語が生まれたりしました。
このトゥイーンは『ハンナ・モンタナ』の大ヒットで注目を集めます。日本では『女児』とひとまとめにされてしまいますが、現在アメリカでは映画、音楽で重要なターゲットとなっています。

オルセン姉妹のプロモーション・ムービー5と思って、あまり期待せずに見たのですが、意外とメリハリが利いててテンポ良く、見所盛りだくさんで良質なドタバタ・キューティー映画になっていました。

「いがみあう2人が共に行動することで、お互いを理解し合う」という定番の話の流れで、お約束の
「途中けんかして」→「お互い別々に」→「でもお互い相手を思って結局元のさやに」というシーンがあるのですが、ここは双子&姉妹というのを活かした見せ方でうまかったです。
けんかした双子のオルセン姉妹がそれぞれ街をさ迷いながら、街のあちこちにいる仲良さそうな小さな姉妹たちの様子を見かける、という描写するんですよ。で、お互いに相手の大切さに気付くと。ここは上手かった。思わず、グッときてしまいました。

メアリー=ケイト・オルセン演じるロック少女のロキシーの憧れのバンドという設定で、シンプル・プランが出てきます。ビデオ・シューティング用という設定でライブをやるんですが、ここのシーンはかっこよかったです。


またキューティー映画ではお約束の「歌と共に試着室を出たり入ったりの着せ替えシーン」があるのですが、ここもいいです。ブルックリンだからオルセン姉妹は黒人街に紛れ込むんですね。そこのビッグ・ママ風の美容室のおばさん達に黒人風のファンキーなコーディネイトをしてもらうと。 音楽もダンスミュージックでノリノリ(死語)です。

カーチェイスシーンもあるし、姉妹がバスタオル一丁で街を走り回ったり、マトリックスばりのアクションシーンもあったり、カメオ出演も多彩で6、とにかく楽しく見れます。

監督は女性のデニー・ゴードンなのですが、実にデジタルの使い方がうまい。適材適所にサラリと使っててこなれています。この作品の前に『ロイヤル・セブンティーン』を監督してて、そちらでもデジタル処理を積極的に使っていました。

それなりに予算も贅沢で、当時、日本では今ひとつピンと来ないオルセン姉妹のアメリカでの人気振りがかいま見れます。
役者としては「さすがはベテラン7」と思いました。

  1. ちなみに、この時は『キャットウーマン』という強豪がイタので、受賞はならずでした(笑) []
  2. キューティー映画ではラジー賞候補は名誉なことだと思っています。それだけ注目されたということですし。 []
  3. 日本では西友の親会社がウォルマートになっていたので、西友でブランド展開されました。 []
  4. キッズとティーンの間(Between)の意味から来ています。 []
  5. 2人はプロデューサーとしてもクレジットされています。 []
  6. デブでめがねのふてぶてしい男の子が出てて「あぁ、向こうのこういうイメージはみんなオジー・オズボーンの息子ジャック・オズボーンなんだなぁ」と思ったら本人でした(笑) []
  7. 生後8ヶ月で『フルハウス』でデビューですからねぇ。 []