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近距離恋愛

近距離恋愛
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パトリック・デンプシー演じるトムの、6回も結婚している金持ちの父親トーマスを演じているのは『トッツィー』『愛と哀しみの果て』『ザ・ファーム/法律事務所』の名監督、シドニー・ポラックです。ポラックは2008年5月に癌で亡くなっていて、この作品が俳優としては遺作になります。

トッツィー [DVD] DVD

価格¥843

順位234,560位

出演ダスティン・ホフマン, ジェシカ・ラング

監督シドニー・ポラック

発行ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

発売日07.06.06

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愛と哀しみの果て (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】 [DVD] DVD

価格N/A

順位389,585位

出演ロバート・レッドフォード.メリル・ストリープ.クラウス・マリア・ブランダウアー.マイケル・キッチン.マリク・ポーエンズ.マイケル・ガフ.スザンナ・ハミルトン

監督シドニー・ポラック

発行Universal Pictures Japan =dvd=

発売日08.03.13

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映画のほうは人気急上昇中の優男、パトリック・デンプシーを配置して、男女の友情が愛に変わる定番ストーリーを「男性がメイド・オブ・オナー1になる」という一ひねりした展開で面白く観せてくれるものと期待したのですが…

普通は親友の女性がやるメイド・オブ・オナーを男性がやるということ自体が異色なわけですから、それから生まれる男女のギャップとか、役職のHow Toとかがもうちょっとあると思ったんです。そこがメインの映画ではありませんでした。

出来るだけ映画のいいところを書くことを心がけたいのですが…ごめんなさい。自分はちょっとこの映画に乗れませんでした。

物語後半の舞台となるスコットランドの雄大な風景は、デジタル処理を施し色鮮やかで澄んだ空気感のある、実にヨーロッパ的な風景になっていて美しかったです。ニューヨークとの違いが明確に出ていてよかったです。

あと、パトリックがミシェルの元を去るあたりから流れる、Oasisの「Stop Crying Your Heart Out」がとても切なく響いてシーンを静かに盛り上げます。
https://youtu.be/qNk-RoZhkaI

ストップ・クライング・ユア・ハート・アウト ミュージック

価格¥1,221

順位74,316位

アーティストオアシス

発行エピックソニー

発売日02.06.19

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各シーンの演出的な見せ方はきれいだと思います。そういう意味では「この話のどこかに共感したら一気に高評価になる」映画かな、とも思います。自分にはそれがなかっただけで。
以下はこの映画をお好きな方は読まないでください。この意見よりご自身の評価が絶対に正しいですから。

ミシェル・モナハンとパトリック・デンプシーが元々親友であるという設定で話がはじまるのですが、その「男女の仲を感じさせない」描写が弱いです。最初から男女として意識していたらそれは親友ではないのですよ。
男女を意識しない描写を積み重ねることで、あるときから急に相手が恋愛対象になり、そのせいで行動や反応の違いが明確になってこそ、この手の話は面白くなるわけですから。

序盤から「ヒロインが男友達のことを実は想っている」という描写があるせいで、その後のヒロインの結婚を決めたこと自体が、実は主人公である男友達を自分に振り向かせるための壮大な仕掛けのようにも思えてしまいます。

残念ながら脚本があまりよろしくなく、笑いは全てすべるし、先の展開は読めるし2、主人公達の行動原理が自分勝手すぎるし…

スコットランドへ嫁に行くアメリカ人のヒロインが、その自身の結婚を疑問視する理由として、スコットランドの風習や伝統を否定的に扱うという傲慢さには嫌悪感すら覚えました。そのために主人公達に全く共感できませんでした。

スコットランドの貴族と結婚を決めたヒロインが、結婚直前になって結果的に男友達だと思っていた主人公を選ぶという展開にしたければ、「ヒロインが仕事を続けたいと思っていたが結婚すると嫁ぎ先が伝統ある家でそれが出来ず…」とか、物語上の設定で問題の原因を作ればいいだけのこと。それをアメリカ的価値観で他国の風習、伝統を問題にしたのが間違い。

キューティー映画のいいところは、欠点を持った主人公たちが、最終的にはどんな人でも平等に敬意をもって関わるようになったり、自分の欠点を認めることが出来たりする、人間的成長があるのがいいわけです。
そういった主人公に対して、観客である我々は共感してうれしい気持ちになったりするわけです。
この映画にはそういう視点が欠けています。

原案・脚本に名を連ねているアダム・スティキエルはキャリアから見てたぶん基本的なアイディアを出したのみでしょう。脚本の実質は『プッシー・キャッツ』の監督デボラ・カプランとハリー・エルフォントのコンビが書いたと思われます。もうちょっとちゃんと練ればもっと面白くなったのに…とちょっと残念な作品でした。

  1. メイド・オブ・オナーについて詳しくはこちらをご参照ください。ちなみに「筆頭花嫁付添人:メイド・オブ・オナー」については『幸せになるための27のドレス』で詳しく描かれています。 []
  2. いい意味で期待を裏切るような小粋な演出が全然ありません。例えば物語の後半、スコットランドのしきたりで結婚前の花嫁はパブでお金を払った男全員とキスをしなければならないというシーンがあります。もうこれは花嫁のミシェル・モナハンとパトリック・デンプシーがキスするシチュエーションに持っていくのがバレバレで、それをそのまんま撮るんだもんなぁ…(笑)一度キスするかと思わせて、それを外して、あれ?と思わせてやっぱりキス、という展開で小粋さを演出しないといけないのに… []