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グリッター きらめきの向こうに

グリッター きらめきの向こうに
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2001年ラズベリー賞6部門ノミネート、うち最低主演女優賞受賞1、興行収益も散々だった、とても愛すべきキューティー映画です(笑)
いや、自分はこの映画好きです。ラズベリー賞受賞はキューティー映画ではほんと名誉なことですから。

構成がぼよ~んと単調でして、サクセス・ストーリーとしてはあまりに順当に行き過ぎます。
生き別れの母親への思いも中途半端に出ては消えで、今ひとつ芯が通っていない。マライアも熱演はしているのですが、何か中途半端にいつもにやけ顔(に見える)で、今ひとつ感情が伝わってきません。

そういや、マライヤって一時期、自分がブスに見えると思ってる角度からの写真撮影は禁止だったはずですが、この映画では解禁してますね。当たり前ですが。

と、文句ばかり書いてますが、でもやっぱり劇中の音楽シーンはさすが。
時代設定が80年代なので当時っぽいサウンドがわんさか出てきてとても楽しいです。

マライアが歌って「素晴らしい歌声だ」とみんなが納得するシーンの数々は実に説得力があります。いずれのシーンもその歌いっぷりが実に気持ちいいです。

劇中でマライアが注目されるきっかけになる曲は「I Didn´t Mean To Turn You On」。ロバート・パーマが歌った方が一般的には有名だと思います。しかしマライヤが歌うのオリジナルのシェレールの方のカバーです。

シェレールのオリジナル版

ロバート・パーマのカヴァー版

この曲はジャネット・ジャクソンのプロデュースで有名なジミー・ジャム&テリー・ルイス作で、この映画サントラ(マライアの同名のアルバムになっています。)のプロデュースもしています。

マライアのデュエット相手でエリック・ベネイが出てきます。この人、ハル・ベリーの元旦那で、甘い声のボーカルに一時もてはやされました。最近はあまりパッとしませんが…

Hurricane ミュージック

価格¥28

順位165,627位

アーティストBenet, Eric

発行Warner Bros./wea

発売日05.06.20

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劇中、マライアが恋人にシンセサイザーをプレゼントするシーンが出てきます。彼氏が大感激するそのシンセは名機ヤマハDX72。当時大人気のシンセサイザーでした。しかし、いまや携帯電話の着信音の方がDX7の音色を遥かに凌駕しています。時代を感じさせます…

ラストのコンサートシーン、歌自体は感動的なのですが、コンサートとしてのシチュエーションがおかしくて大爆笑してしまいました。

ステージではダンサーが踊りまくりの客ノリまくりで雰囲気は最高潮!今か今かとマライアの登場を待ちます!
そこにマライア登場!!会場のボルテージは一気にヒートアップ!!!

なのに、マライアは演奏を止めて「大事な人を大切にしてね」とデンコちゃん3のようなメッセージを語り、しっとりバラードを熱唱。
コンサートの1曲目にバラード熱唱ですよ。さっきまでの盛り上がりの行き場をどうしたらええんやと。ノリノリだったお客さんはしっとりバラード聞かされてどうしたらええんや、と(笑)

と、まぁ楽しく突っ込んでしまうシチュエーションなんですが、このコンサートシーン、ここだけ劇中の役のビリーではなく、マライア・キャリー本人に見えてしまったのが一番の失敗だと思います。
カメラアングル、カット割がマライアのコンサート映像と同様だからそう見えてしまうんですね。映画ならもっと普通のコンサートでは見れない色んなカット(歌を聴く人々の反応、ステージ裏、他の場所の描写)を積み重ねるべき。マライヤのプロモーションムービーにしても、これは演出のツメが甘いといわざるを得ません。

さらにラスト、個人的にはまたまた大爆笑した母親との再会のシーン。
感動&大成功のコンサートが終わり、そのまま胸元ばっくり開いたセクシーなステージ衣装のまま長いリムジンに乗って直接田舎へ。
いくら映画のクライマックスで一気呵成に行きたい展開だからといっても…一拍おきましょうよ、車内で着替えさせてあげましょうよ(笑)
田舎の牧歌的風景と都会のゴージャスさのミスマッチが最高のラストでした。

内容・演出に問題は若干あるものの(笑)、様々なタイプのマライヤの歌が堪能できてさらに80年代の匂いも感じさせてくれる、音楽的要素満載の楽しいキューティー映画です。

  1. 最低作品賞、最低主演女優賞:マライア・キャリー(受賞)、最低助演男優賞:マックス・ビースレイ、最低監督賞 :ヴォンディ・カーティス=ホール、最低脚本賞:シェリル・L・ウェスト、ケイト・ラニアー、最低スクリーンカップル賞:マライア・キャリーと彼女の胸の谷間 []
  2. 80年代曲のシンセの音色はほとんどこれによるもの。FM音源を広めた。FM音源は携帯着メロなのにも使われていた。 []
  3. 東京電力のマスコットキャラクター。CMで「電気は大切にね」と呼びかけていました。 []