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ショー・ミー・ラヴ

ショー・ミー・ラヴ
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本国スウェーデンでは当時世界中を席巻していた「タイタニック」を抜いて国民の90%が見た、と宣伝されている映画です。ティーン、レズビアン映画ですよ?ほんまいかいな1(笑)

最初見始めたときは、ざらついて揺れる映像、静かでアンニュイな雰囲気で「渋谷系オサレ映画かな?」と思って身構えた2のですが、リアルなティーンの生態を描きながら台詞の一つ一つがキューティー映画してて面白い。しかも全体にゆる~い感じなのに、個々のエピソードがしっかりしてて見てて飽きない。

アメリカ的なキューティー映画とは雰囲気が違いますが、スウェーデンのポップ音楽が全編で使われ、ティーンの部屋の様子もアメリカへの憧れが伝わってくるリアルな美術で素晴らしいです。役者がほとんどオーディションによる素人さんらしいのですが、それがリアリティーを醸し出しています。 エリン役のレベッカ・リリエベリの静かながら芯の強い少女の演技もいいのですが、大人ぶってるアグネスを演じるアレクサンドラ・ダールストレムの仕草が天真爛漫な少女っぽくてかわいいです。2人の動きの対比も見事です。

ただ残念なのがカメラワーク。カメラはあえて16mmを使って手持ち&ざらついた感じのリアルな映像を狙っています。その意図はいいのですが、毎回カット頭でロング→アップと、馬鹿の一つ覚えのようにズーム・アップなカメラワークをするんですよ。これが単調であざとくていかんです。
さらに全体にバストショットが多すぎで、登場人物がどこにいるのか、どう配置されているのか判りづらい…

しかし、そうしたカメラワークの不満も、ラストがあまりに鮮やかで爽やかで見事なので、些細なことはどうでもよくなります。

とにかく素晴らしいラストです。
映画の内容はレズビアンを扱っている青春映画なので、終わらせ方がとても難しいと思っていたのですが、実に見事な終わり方でした。
学校で起こる”ある騒動(ネタバレのために伏せます)”を2人で何とかクリアした後、家に戻りラストシーンへと続くのですが、さっきまでの騒動とは何ら関係ない、2人の何気ない会話で終わるのが凄くいいです。

  1. ほんまです。この年のスウェーデンのゴールデン・ビートル賞で主演の2人、レベッカ・リリエベリとアレクサンドラ・ダールストレムが最優秀主演女優賞をダブル受賞しています。 []
  2. 「こんなのを観てる俺(あたし)、かっこいい」と観客が自己満足する道具になる、中身のないオサレ映画は嫌いなんです。 []