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フォーチュン・クッキー

フォーチュン・クッキー
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この作品はリメイクです。
オリジナルはTVフィーチャー作品で1976年制作、母親役のバーバラ・ハリスと娘役のジョディ・フォスター親子の心が入れ替わることで起きるドタバタ・コメディーです。

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リメイクである本作品では、フォーチュン・クッキー1を食べることで、体だけが入れ違ってしまった親子が、お互いの立場を経験することで理解しあう1日が描かれています。
テンポよく楽しく観れますし、さわやかな感動的なシーンもあり、非常に良質な作品です。

アメリカでは公開当時1億ドル以上のヒットを記録。この作品をきっかけにリンジー・ローハンはティーン・アイドルとして注目を受けることになりました。2

主役2人の芸達者さが光ります。母親役のジャミー・リー・カーティスが「体は大人で気持ちはティーンエイジャー」を見事に演じています。ほんとこの人は芸達者。娘役のリンジー・ローハンは撮影当時16歳ですが、娘と母親の態度や仕草を使い分けた演技が見事。

さらにこの映画、とにかく劇中のロック音楽の使い方が素晴らし過ぎます。
自分は80年代から、ロックとMTVとロック映画に関してはそれなりに見てきていると自負しているのですが、ここまでロックを「普通に」BGMとして劇中の重要なアイテムとして使った映画を見たことがありません。まさに自分が求めている「ロック映画」でした。

ロック=反逆とか反体制とか、何かしら主張の道具として使うのは古くてダサすぎます。ティーンエイジャーの生活の一部なんですよ。そういう事を踏まえて、威気高に主張を叫ばず、実にサラリと自然体でロックを扱っています。そこが実に素晴らしい。
さすがは『ロックンロールは◎×△!? 検閲なんかブッとばせ!』3で、アメリカで実際にあったロックやラップの歌詞検閲問題を描いたマーク・ウォーターズです。この監督はほんと音楽を知っています。

クライマックスは2段階あります。映画のテーマが母娘の相互理解ですから、それぞれの立場、娘のクライマックスと母親のクライマックスがあります。
まずは娘のクライマックス。FM局主催のコンテストで、リンジーとその友人たちが出場するライブーシーン。そこで演奏する曲は、演出意図を汲んだ構成・編曲で作られていて見事でした。特にギターソロに入る部分はクライマックスの演出効果と相まってテンションがあがります。

「大丈夫?と心配顔のボーカル」→「どうしよう!と不安なリンジー」→「そしてギターソロを弾く舞台袖のジェイミー」を1カットで見せる構成なのですが、ここのカメラワーク、何気ないですが凄く技術的に難しいショットです。実に巧みです。

このライブシーンは「ギターソロがはじまると観客の歓声が大きくなる」という音響演出もされていて、それが劇中のライブの盛り上がりと映画を観ている観客の高揚感をあげる仕掛けなってます。

そして次に母親のクライマックス。こちらは結婚の問題です。中身が娘のままで結婚するのか?それとも取りやめるのか…という選択を迫られるわけですが、その選択が解決してからが実は素晴らしいんです。その辺は実際映画を見てもらうと分かります。

そしてラストの結婚式での娘たちのバンドの演奏シーンも演出がうまいと思います。
一通り映画的には一通り終わった後で、完全なリンジーのプロモーション映像になってるんだけど、楽しい余韻が続く感じがいいです。

一生懸命演奏しているリンジーたちの後ろで、何気なく歓談している人たちも、いつの間にか曲に合わせて踊っていたりしてて、雰囲気作りがとても細かい。
手にこぶしを作ってノッてるおじいさんの横姿を一瞬捉えるのもうまいし、何もかもが完璧です。

内容も親子の絆を色々な面から捉えていて素晴らしいです。心が入れ替わった母親と娘の関係だけではなく、母親と再婚する男性(マーク・ハーモン)と娘となるリンジー・ローハンの関係についてもちゃんと描いているのがいいです。

とにかくこの作品は時代に色あせない普及の名作だと思います。

  1. 今では海外の中華料理店の定番菓子なので中国が発祥のように思われていますが、実は在米日本人が考案しました。中に占いが書かれた小さな紙が入っています。 []
  2. その後の転落ぶりは…ご存知だと思いますので省きます。ほんと彼女は才能あるのにもったいない… []
  3. 80年代に起こった上流階級の婦人団体「PMRC」(中心人物はクリントン政権時の副大統領夫人ティッパー・ゴア)が始めたロックの歌詞検閲制度の設立運動と、それに立ち向かった人々と公聴会を法廷劇のような展開で撮ったTVフィーチャー。トゥイステッド・シスターのディー・スナイダーが本人役で出演。 []