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ノット・ア・ガール

ノット・ア・ガール
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ブリトニー・スピアーズ映画初主演&ラジー賞受賞作品なので、全然期待しないで見たのですが、イヤハヤちゃんとした青春ロードムービーになっていました。シナリオは台詞の構成が結構巧みです。

アイドル~妊娠・出産~お騒がせセレブ~失脚から復帰でトップスターに返り咲き~と何かと劇的なブリトニーですが、この映画の頃はまだまともで(笑)この映画も実に良質なキューティー映画になっています。共演には後に『スタートレック』でヒロイン役を演じたゾーイ・サルダナもいます。

監督はパブリック・エナミーのメンバー、チャック・Dの奥さんです。

ブリトニー主演ですからブリトニーの歌で押して行く映画かなと思ったのですが、ちゃんと色んなジャンルの音楽が満載の映画になっていました。ブリトニーは登場してすぐマドンナの「Open Your Heart」をベッドの上でヘアブラシをマイク代わりに熱唱します。
さらにカラオケコンテストで歌うのがジョーン・ジェットの「I Love Rock And Roll」です。
もう80年代音楽ファンとしてはこれで満点です(笑)

カラオケコンテストの司会役は、オールド・スクールで知的ラッパーの元祖、クール・モ・ディーです。

GREATEST HITS ミュージック

価格¥6,302

順位805,740位

アーティストクール・モー・ディー

発行Jive/bmg

発売日93.08.10

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ブリトニーの歌「I’m Not A Girl, Not Yet A Woman」は、ちゃんと劇中の重要なアイテムとして使われています。その使い方が巧みです。

まずブリトニーが旅で暇になるとノートに何か書いている描写が出てきます。最初、旅の最中、車を運転するベンを演じるアンソン・マウントに心を開いていないブリトニーは、アンソンが「何を書いてるの?」という問いに「文字よ」とつれなく答えます。しかしブリトニーにとってアンソンが信用出来る人物だと判ってから、再度同じ問いに対して今度は「詩を書いているの」といってノートを見せます。この辺り、さりげないですが小道具の使い方と台詞の変化がうまい。2人の距離が縮まっていることが判ります。

さらに、その詩にアンソンがメロディーを付けます。それによって2人の愛が深まりつつ曲が出来ていく…。ありがちかもしれませんが、ブリトニーの心情とテーマ曲を印象付ける方法としてはうまいと思いました。

後半に向けての重要なポイントである、ブリトニーの旅の目的の母親(SATCのサマンサ役キム・キャトラルがチョイ役出演)との再会シーンがちょっと弱いので、ロードムービーとして単調な構成になってしまっていますが、3人の行く末を見ていく映画としてはこの失敗はさほど問題になりません。

映画は後半、結構重くなりそうなシチュエーションになるのですが、友情を中心に添えたテーマからぶれないのでうまく処理して重苦しくならず青春映画しています。演技面ではお父さん役のダン・エクロイドが全体をかなりカバーしています。