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チアーズ!2

チアーズ!2
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大ヒット作『チアーズ!』の続編です。
映画ではなくてビデオスルー、低予算、無名の役者、何より前作の高評価…
何より個人的に
「キューティー映画の続編に当たりなし」
というキューティー映画のジンクスがありますから、正直あまり期待しないで続編である本作を見たのですが、なかなかどうしてどうして。
個々のキャラクターの設定、音楽、チアシーンなど意外と見所の多い作品です。

お話は前作の続きでなく、「チアリーダーになった主人公が苦境に立たされ、寄せ集めの連中と共にがんばってチアの大会に出場する」というコンセプトを活かした別の話です。

しかし話の冒頭が主人公の悪夢から始まり、主人公の恋人が音楽好き、エンディングは主題歌と共にそれまでの登場人物がみんな登場して歌い踊る…など、ちゃんと『チアーズ!』をリスペクトした作りになっています。

ちなみに、話の冒頭に主人公がやるチアの掛け声のリズムは、1のチアチーム「トラス」がやっていたものに似せてますね。こういう遊びも随所にあって1を見た人にはより面白く見れる仕掛けが施されています。

最大の見せ場であるチアシーンは、低予算ながら見せ方が前作とそう違わないです。
カメラワークも縦横無尽に動いて広がりがありますし、スピーディーでかっこいいです。元々チア自体が、手前で切れのいい踊りをしながら、後ろでやぐらを組んだり飛んだりして立体的な構成ですからとても映像向きです。そこを低予算だからと逃げず、ちゃんと見せ場として見せていたのが良かったです。踊りの振り付けもとてもかっこよかったです。

前作ではちょっと不満だったところが2ではちゃんとフォローされていたのも個人的には高評価です。
「DJをやってる彼氏」「集めた連中はバレエだったり演劇だったり格闘技だったりみんなチア未経験」「伝統チアチームに不満を持っているが奨学金欲しさに辞めれない主人公」など、それぞれのキャラクター設定が話の展開に活かされているあたり、ベタですが下手したら前作よりそういう点では丁寧かもしれません。

話の中盤、主人公がチアをやめた後、何となく自校がボロ負けしている女子ソフトボールの試合をボンヤリ見ているシーンがあります。
このシーンで主人公が再度チアをやりたいと思うきっかけが生まれるのですが、ここがとても映画的(この作品自体はDVDオリジナル作品ですが)でいい演出です。
展開的に緩急の緩にあたる部分で、それをちゃんと作って活かすあたり、作り手の真剣さが伝わりました。

話の終わり方があっさりしてるので拍子抜けしてしまうかもしれませんが、ラストがちゃんと『チアーズ!』してるから全然OKです。