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ベッカムに恋して

ベッカムに恋して
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イギリスに住むインド系の人々の文化や考え方が丁寧に描かれている秀作です。監督はインド系イギリス人の女性監督グリンダ・チャーダ。
原題「Bend It Like Beckham」を直訳すると「ベッカムのように曲げろ」となります。これはボールをシュートした時にカーブを描く球跡のことで、ベッカムの得意技です。

冒頭のTV番組のスタジオ解説をしていたのは有名サッカー選手のリネカー、ハンセン、バーンズです。
サッカーチームのリーダーは元女性グループAll Saintsのシャズネ・ルイスが演じていてこれがデビュー作。
肝心のベッカムはどこに出ているか…は観てのお楽しみです1

キーラ・ナイトレイ演じるジュールズをレズと勘違いした母の台詞「私もナブラチロワのファンだったわ」
マルチナ・ナブラチロワは有名女子テニスプレイヤーで、自身がレズであることをカミングアウトしています。

劇中、主人公たちの憧れとして描かれるアメリカ女子プロサッカーリーグWUSAは映画公開の翌年、経営難で休止してしまいます。その後、何度か再活動するのですが、2012年に至るまで、いずれも短命に終わってしまっています。アメリカで女子サッカー人気は上がってはいるものの、ビジネスに厳しいアメリカではなかなかプロサッカーとして成立しないようです。

サッカーの試合のシーンは、カッティングのタイミングやデジタル編集によるスピード調整などで試合にスピード感が加えられていますが、他にローアングルの撮影にウェゴ(Wego)という特殊なカメラ装置が使われています。
これはローアングル用に改良され軽量化されたステディカム2で、通常のステディカムだとどうしてもローアングル(低さ)に限界があったのですが、Wegoを使うことで地面をはったような低いアングルのまま撮影することが出来ました。それが、あのスピーディーで迫力のあるサッカーシーンを産んだわけです。

  1. ちなみに、ラストシーンの空港の出発ロビーでベッカムが偶然通りがかるシーンは、ベッカム公認のそっくりさんが演じています。 []
  2. カメラが動く際、ブレを出ないようにする移動カメラです。詳しくはwikiをどうぞ。 []