Home 海外NEWS ニコラス・スパークス原作『The Best Of Me』の初動が過去最低を記録。そこから考察するヒットの法則とは

ニコラス・スパークス原作『The Best Of Me』の初動が過去最低を記録。そこから考察するヒットの法則とは

ニコラス・スパークス原作『The Best Of Me』の初動が過去最低を記録。そこから考察するヒットの法則とは
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the-best-of-me-box-office_0020年ぶりに再会した男女を描く、ニコラス・スパークス原作の最新キューティー映画『The Best Of Me』の全米で公開がはじまり、最初の週末興収は5位でスタートしました。全体に低調なのですが、『The Best Of Me』の初動はニコラス・スパークス原作映画では最低を記録してしまいました。


ミシェル・モナハン&ジェームズ・マースデンというカップルと、その若いころをリアナ・リベラト&ルーク・ブレイシーが演じた『The Best Of Me』は、高校時代に熱愛していた2人の男女が20年後、共通の知り合いのお葬式で再会。再び恋が再熱するが、女性の方は結婚していて…というお話です。
ニコラス・スパークス原作、20年ぶりに再会した男女を描く『The Best Of Me』予告編公開!

10月17日から公開が始まった本作の最初の週末興収は10,200,000ドル(約10.9億円)。これはこれまでのニコラス・スパークス原作映画では最低の数字となってしまいました。

まず大前提として今週末の全米の興行成績が全体に低調ということを挙げておきます。

本作の初動が低調だった要因としてはいくつかあります。それは「ニコラス・スパークス原作映画」必勝の法則から外れているのです。
ここで、これまでのニコラス・スパークス原作映画を一覧にしてまとめてみました。

作品名公開日初動興収最終興収
セイフ ヘイヴン2013/2/142.1千万ドル7.1千万ドル
一枚のめぐり逢い2012/4/202.3千万ドル6.0千万ドル
親愛なるきみへ2010/2/53.0千万ドル8.0千万ドル
ラスト・ソング2010/3/311.6千万ドル6.3千万ドル
最後の初恋2008/9/261.3千万ドル4.2千万ドル
きみに読む物語2004/6/251.3千万ドル8.1千万ドル
ウォーク・トゥ・リメンバー2002/1/251.2千万ドル4.1千万ドル
メッセージ・イン・ア・ボトル1999/2/121.7千万ドル5.3千万ドル

「ニコラス・スパークス原作映画」の必勝パターンは上の表から見て2つあります。公開時期、そしてキャスティングです。

まず公開のタイミングが微妙でした。秋のこの時期、キューティー映画はあまりお呼びではありません。どちらかというとホラーやサスペンスが受ける時期です。上記一覧で一目瞭然なのですが、『最後の初恋』がやはり秋に公開していてあまり大きな数字を得ていません。他の作品は主にバレンタインデー前後に公開されていて一定の数字をあげています。

ではなぜバレンタインデーの時期に公開しなかったのでしょうか?
2015年のバレンタインデーには”あの”『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が公開されます。2015年のバレンタインデー時期、大人向けのキューティー映画はことごとく、このモンスター作品とのバッティングを避けています。『The Best Of Me』も同じと思われます。

話を戻しまして…
公開時期がバレンタインデー時期でない作品はメイン・キャスティングが興収を引っ張っています。『一枚のめぐり逢い』のザック・エフロン、『ラスト・ソング』のマイリー・サイラスは当時ティーンに人気のあったディズニースターが、ティーン向けから脱皮を図っている時に撮られています。

本作のメイン・キャスティングとなるカップルの男性役を、当時人気絶頂だったポール・ウォーカーが演じる予定でしたが、ポールの不幸な事故により急遽ジェームズ・マースデンになったという経緯があります。ポール・ウォーカーが演じていれば…というのは、やはり考えてしまうところです。

公開のタイミング、キャスティングという要因が合致して大ヒットしたのが、アマンダ・サイフリッド&チャニング・テイタムという人気俳優を揃えて、バレンタインデー時期に公開された『親愛なるきみへ』。この映画は当時のアメリカの身近な問題(自閉症など心の病)と大きな問題(テロ、戦争)の両方を上手く捉えたのもヒットの要因だと思っています。

しかし一方で、このヒット法則に当てはまっていないのに大ヒットしている『きみに読む物語』があるので、この作品もぜひこれまでのヒットの法則を跳ねのけてヒットしてほしいものです。

ニコラス・スパークス原作映画は今後もいくつか公開準備中です。