
ダコタ・ジョンソン主演、ミア・ゴス、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツらが共演する、リメイク版『サスペリア』は全貌が未だ明らかになりませんが、これまでの関係者たちのインタビューなどからある程度、そのイメージが見えてきました。
『サスペリア』は、アメリカからドイツのバレエ名門校にやってきたヒロイン、スージーを主人公に、寄宿舎で起こる奇怪な現象や殺人を描いていきます。イタリアのホラー・サスペンス映画の巨匠ダリオ・アルジェントによる独特の様式美で構築された、1977年公開のイタリア・ホラー映画です。
リメイク版はヒロインのスージーをダコタ・ジョンソン、ミア・ゴス、クロエ・グレース・モレッツ、ティルダ・スウィントンらが出演。オリジナル版のヒロインを演じていたジェシカ・ハーパーもカメオ出演します。
監督に『胸騒ぎのシチリア』『ミラノ、愛に生きる』ルカ・グァダニーノ。脚本に『胸騒ぎのシチリア』デヴィッド・カイガニック。
音楽をレディオヘッドのトム・ヨークが担当します。
撮影はすでに終了しており、現在ポスト・プロダクションの最中とのこと。公開時期は未定です。
ルカ・グァダニーノ監督は、ティモテ・シャラメとアーミー・ハマーが共演する、バイセクシャルの若者2人のひと夏の恋を描いた『Call Me By Your Name』の全米公開を11月24日に控えています。すでに映画祭などで上映されていて非常に好評です。賞レースに関わるのではないかとも言われています。『Call Me By Your Name』の好評価により、『サスペリア』のリメイク版への注目度も以前にも増して高まっています。
監督自身は今回のリメイク版を「自分がオリジナル版を観た時の経験・感覚を再分析した上で出来上がった、とても個人的な感覚による作品」と評しています。また出演したティルダ・スウィントンは「同じストーリーなのに、リメイクではなく全く新しい『サスペリア』になっている。」という発言をしています。
その発言を裏付けるかどうかはわかりませんが、今回のリメイク版は「出演者が女優のみ」という噂があります。劇中に男性キャラクターが出てきても、それは女優が特殊メイクなどで演じているというのです。確かにティルダ・スウィントンは初老の紳士を演じていますし、もし噂が本当ならこの仕掛けはなかなか興味深いです。
いずれにせよ、今回の『サスペリア』がどんな風にリメイクされているかとても気になります。早く映像が見たいものです。