
今年公開10周年となる『ステップ・アップ』シリーズ最新作『ステップ・アップ6』が、オール中国人キャストで中国語がメインの映画で制作されます。
シリーズの権利を持つライオンズゲートは中国の映画会社と提携し、『ステップ・アップ』最新作をオール中国人キャスト、中国語メインの映画として製作することを発表しました。最近中国で積極的に企画・製作されるローカライズ版ではありません。シリーズ最新作として製作されます。
この背景には『ステップ・アップ』シリーズが、中国、台湾、韓国で人気があったことによります。残念ながら主要アジアでは日本だけ劇場未公開のソフトスルーとなっています。
監督は中国系アメリカ人でロン・ユアン。彼はTVドラマに出演する俳優であり、スタントや助監督などもこなしてきました。脚本はリー・ウェイ。
撮影は12月9日からロサンゼルスと北京で行われ、来年公開を目指します。
物語は異なる文化を持つ若者たちがダンスを通じて交流する話になるようです。撮影場所から推測するに、アメリカ出身の中国人と中国生まれの中国人たちによる、ということでしょう。
一方、オリジナル・プロデューサーチームによる2017年配信予定のドラマシリーズが控えていますし、ドバイではテーマパークも準備中。
今後ライオンズゲートは今回の中国同様、提携した各国の製作会社と共に、各国版の『ステップ・アップ』を作っていきたいようです。
日本の現在の提携先は角川ですが、残念ながら『トワイライト』『ハンガー・ゲーム』『ダイバージェント』などライオンズゲートが製作・配給するキューティー映画の配給宣伝はどれも上手くいっていません。でも角川にはぜひ日本版『ステップ・アップ』をダンス映画以前にまず”キューティー映画として”作ってもらいたいものです。
(日本の映画関係者にキューティー映画を分かる人・作れる人はほぼ皆無ですから、このポイントの重要性がわからないと思いますが)