
女性版ターザンといえる古典コミック「シーナ クイーン・オブ・ザ・ジャングル」の実写化が、『エクスペンダブルズ』シリーズや『コナン・ザ・バーバリアン』などを企画・製作しているミレニウム・フィルムズによって企画開発が進められていることがわかりました。
「シーナ クイーン・オブ・ザ・ジャングル」は1937年に初出版されたコミックで、女性キャラクターがタイトルに付いた史上初のコミックと言われています(「ワンダーウーマン」は1941年)。ジャングルで動物たちに育てられたシーナが、密猟者や奴隷商人、猛獣たちと対決するというお話です。
コミックシリーズは1953年まで続きます。そしてその後何度かリブートされながらずっとコミックは出ていて、2017年も新たなシリーズの出版が予定されています。
コミック2017年版
「シーナ クイーン・オブ・ザ・ジャングル」はこれまで何度か映像化されており、1955年、2000年にTVドラマシリーズが、1984年にはタニア・ロバーツ主演、ジョン・ギラーミン監督『シーナ』で、映画化もされています。
価格¥945
順位33,352位
出演タニヤ・ロバーツ, テッド・ワス, ドノバン・スコット, ほか
監督ジョン・ギラーミン
Unknownタニヤ・ロバーツ
発行ソニーピクチャーズエンタテインメント
発売日09.06.03
「シーナ クイーン・オブ・ザ・ジャングル」の映像化はこれまで男性向けのお色気路線でしたが、今回は『ワンダーウーマン』の大ヒットを受けての企画であることは明確です。
今回企画開発を行うミレニウム・フィルムズは基本的にハードなアクション映画路線が多いところですから、「戦う女性」のハードアクション物として作られるのは容易に想像がつきます。ただ、それだけを描くだけでは『ワンダーウーマン』のように女性層を動員し大ヒットまで行きません。
そこにはキューティー映画要素が必要不可欠なのですが、ミレニウム・フィルムズ製作のキューティー映画は『リフィン家のウエディングノート』『ラヴレース』『リンジー・ローハンの 妊娠宣言!? ~ハリウッド式OLウォーズ~』など、数作品しかありません。
ミレニウム・フィルムズが得意とするアクション映画の企画として男性向けにするか、『ワンダーウーマン』以後の企画として女性層も視野に入れたものにするのか、今後の企画開発の推移を注目したいと思います。