Home 海外NEWS ニーナ・シモンをゾーイ・サルダナが演じる伝記映画『Nina』全米で12月公開

ニーナ・シモンをゾーイ・サルダナが演じる伝記映画『Nina』全米で12月公開

ニーナ・シモンをゾーイ・サルダナが演じる伝記映画『Nina』全米で12月公開
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nina-us-release_00黒人のシンガーソングライターで、公民権運動から社会運動にのめり込み、アメリカからフランスに移住してその生涯を終えたニーナ・シモンの伝記映画『Nina』が12月に全米で公開されることになりました。


『Nina』はニーナ・シモンの波瀾万丈な人生と共に、アメリカからフランスに移住した晩年、その活動を支えてきたアシスタントのクリフトン・ヘンダーソンとの友情を描きます。

ニーナ・シモン役にゾーイ・サルダナ、クリフトン・ヘンダーソン役に『グローリー/明日への行進』デヴィッド・オイェロウォ。監督はシンシア・モート。脚本も彼女自身によって書かれています。

ニーナ・シモンは、子どもの頃からクラシック・ピアニストを目指していました。しかし音楽院には黒人差別のため進学出来ず、生計をたてるためクラブ歌手として活動していたのを見出され、ジャズからポップスとジャンルを越えた人気歌手に。その頃活発化していた公民権運動にのめり込んだ彼女は、過激な内容を歌うようになり一般性がなくなります。さらに夫であり彼女のマネージャーでもあったアンディ・ストラウドとの結婚生活が破綻。彼女は夫から逃げるかのように娘とアメリカを離れリベリアに移住します。しかし今度は彼女が娘に暴力を振るったりし始めて、娘は夫の元へ。結局は1人でスイス〜フランスに移住します。その頃彼女は双極性障害を患っていることが判明。すっかり落ちぶれた彼女はフランスのクラブで歌ったりしていましたが、やがて周囲に支えられ復活。2003年に亡くなるまで精力的に音楽活動を続け、彼女の音楽は今でもあらゆるジャンルで多大な影響を与えています。

この映画は色々な問題を抱えてきました。
映画は当初、ニーナ・シモンと彼女のアシスタントだったクリフトン・ヘンダーソンとの恋愛関係を中心に描かれる予定でした。しかしクリフトン・ヘンダーソンはゲイだったので実際そのような男女関係にはなっていません。この初期プロットにニーナ・シモンの実の娘で遺産管財人である歌手のシモーネが「この映画は遺族の意見を無視したもので非公認である」と表明しました。

そしてキャスティング。当初ニーナ・シモン役をメアリー・J.ブライジが演じることで企画は進められていましたが、最終的にはスペイン系(ドミニカ共和国の親の血を引いている)のゾーイ・サルダナに決定。彼女が撮影中ニーナ・シモンになるため肌の色を濃くし、彼女の特徴的だった大きな鼻などを特殊メイクしていたことがリークされ、ファンから猛反発が起こり一時は降板の署名運動まで起きました。
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さらに映画完成後去年2014年には、監督のシンシア・モートが映画の権利を巡って製作会社を訴えていました。

それが今回やっとのことで全米での配給が決まり12月公開が決定しました。

ニーナ・シモンに関しては、Netflixが製作したドキュメンタリー映画『What Happened, Miss Simone?』が最近公開されたばかりです。
現在日本で9月2日からサービスが開始されたNetflixで見ることができます。非常に興味深い内容なので、ぜひ。