
Netflixが2018年、視聴数の最も高かった3作品を発表しました。『キスから始まるものがたり』『好きだった君へのラブレター』と青春系キューティー映画で1・2フィニッシュです。
Netflixが発表した、2018年1月1日から11月28日までに配信されたオリジナル作品の中で、最も視聴数の高かった3作品は以下のとおりです。
1.キスから始まるものがたり
2.好きだった君へのラブレター
3.ロクサーヌ、ロクサーヌ
3作品全てが女性が主人公の作品となりました。そして1位、2位はティーンがヒロインの青春系キューティー映画です。
この2作品で視聴数全体の50%近くを占めました。
3位の『ロクサーヌ、ロクサーヌ』も、80年代後半から活躍した女性ラッパー、ロクサーヌ・シャンテの伝記映画ですからキューティー映画の範疇となるので、実質上位3作品、全てキューティー映画となりました。
妄想で書いていた内緒のラブレターが実際の相手に届いてしまって、さぁ大変!という『好きだった君へのラブレター』はすでに続編の制作が決定しています。そういった話題性から、今年のNetflixオリジナルのキューティー映画としては一番人気は本作だと思っていました。
それが意外にも、16歳の女の子が書いた小説が原作の『キスから始まるものがたり』が1位となりました。
主演のジョーイ・キング(『ラモーナのおきて』)は子役からキューティー映画のヒロインにシフトした、今後を担っている期待の若手女優です。
Netflixは当初、ハードな内容、多額の予算をかけたドラマで話題となりました。しかし去年あたりからキューティー映画系を多く配信しています。これは当サイトでは何度も指摘していますが、2019年からサービス開始予定のディズニーの配信サービス「ディズニー+」に対抗するためと思われます。青春系キューティー映画で総視聴数の半数近くを獲得したことから、Netflixのユーザーも女性層、特に若い女性層が増えていることが明白になりました。
ただNetflixが一方的に公開したものですから、通常のTVドラマなどと違い情報の客観性がありません。ディズニー+を牽制するための情報操作であることも考えられますが、ハードで多額の製作費が売りだったNetflixオリジナルは、今後もコミカルで低予算なキューティー映画の方にシフトしていくと思われます。
各配信サービスは、女性層を獲得するためキューティー映画が重要コンテンツとなっていきます。一方、キューティー映画の主戦場は劇場から配信やVODなどのデジタル配信のフォーマットに移行していくと思われます。
その他、ドラマシリーズなど、Netflixが公開したランクリストは以下のとおりです。