
ディズニー+で配信予定だった『Love,サイモン 17歳の告白(原題:Love,Simon)』のドラマシリーズ「Love,Victor」が米Huluでの配信に変更となりました。
2018年に公開された、ニック・ロビンソン主演、隠れゲイの高校生の恋と友情と家族を描いた青春映画の傑作『Love,サイモン 17歳の告白』はベッキー・アルバータリの原作「サイモンvs人類平等化計画」の映画化でした。「Love,Victor」は、映画の舞台になった高校に転校してきたビクター(マイケル・チミノ『アナベル 死霊博物館』)を中心に、彼や友人、家族、そしてビクター自身の性的指向について描くお話です。
全10話となるシリーズは当初ディズニー+で配信が予定されていましたが、内容がファミリー向けでないということで、同じディズニーが運営する、アダルト的な内容でもOKの米Huluに移動となりました。
配信開始は6月からです。
ディズニー+での配信予定がされている話題の青春ドラマシリーズはいずれもHuluに移動か、メインクリエーターが降板するかなどしています。その理由の殆どが「内容がファミリー向けではない」というものです。
今どきの人気青春ドラマは、リアリティなどが増したり、ドラマの展開の意外性をうたう上でも大人向けのテーマや内容が多く、ドラッグや性的なもの…「ファミリー向けでないもの」が描かれます。
ディズニー・チャンネルで放映されていたようなティーン向けの内容は、なかなか今の時代では難しいということでしょう。
今回の「Love,Victor」の移動原因はドラマ上で描かれるビクターの両親の離婚問題がアルコールによるものであったり、ビクターが自分の性的指向を試すために描かれる際どいシーンのためだそうです。
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ディズニー+はディズニーの全てのコンテンツの発信中心地となるべく企画・展開されているものですが、ここに来てその方針から米Huluとの役割分担が明確になっています。その結果、米Huluの存在感が増しているようにも思えます。