
「12歳から女装して男娼をしていた」という自伝でセレブに持ち上げられ、後にそれがウソであるだけでなく、作者も偽物だったことが発覚して90年代に大騒ぎになったJ.T.リロイの騒動を描く、クリステン・スチュワート主演『JT Leroy』に、ダイアン・クルーガー(『マリー・アントワネットに別れをつげて』『イングロリアス・バスターズ』)が出演することがわかりました。
12歳から女装して男娼をしていた過去を自伝として発表したことで、ビリー・コーガンやガス・ヴァン・サントなど90年代の進歩系セレブたちに持ち上げられたトランスジェンダーのJ.T.リロイ。しかし2006年、実はJ.T.リロイに常に付き添っていたマネージャーの女性が創作した人物であることが暴かれ大騒ぎになります。女性作家ローラ・アルバートの分身J.T.リロイは彼女の義妹サヴァンナ・クヌーが演じていました。
この一連の騒動を描く『JT Leroy』は、J.T.リロイ役にクリステン・スチュワート、ローラ・アルバート役にローラ・ダーンというキャスティングです。監督:脚本をジャスティン・ケリーが担当します。
ダイアン・クルーガーはエヴァという名の、J.T.リロイと恋に落ちるフランス人女優を演じます。架空の人物ですが、モデルはJ.T.リロイの2作目の著作「サラ、いつわりの祈り」を映画化した女優・監督のアーシア・アルジェントのことではないかと思われます。

アーシア・アルジェントは『サラ、いつわりの祈り』映画企画中、J.T.リロイと付き合っていたというのが、ドキュメント映画『作家、本当のJ.T.リロイ』の中で語られていました。アーシア・アルジェントはJ.T.リロイがウソであることが発覚した後、怒ってビジネス的な関係を絶ちます。そういうこともあり、今回の映画では本人から許可が取れなかったのでしょう。
『JT Leroy』は7月から制作が開始されます。
あと、こちらは最近のクリステン・スチュワートです。かっこよすぎ…
ちなみにこちらは『作家、本当のJ.T.リロイ』で来日したローラ・アルバート本人へのインタビューです。彼女と腐女子について語ってみました。