
全編iPhoneで撮影されて話題となった『タンジェリン』のショーン・ベイカー監督の新作『The Florida Project』の完成がいよいよ近づいているようです。今週から海外での配給権の販売が開始されています。
『The Florida Project』は6歳の女の子ムーニー(ブルックリン・プリンス)のひと夏の経験を描きます。子供が体験する様々なみずみずしさや小さな冒険などを描きつつ、彼女を取り巻く社会の落ちこぼれである親や大人たちのシビアな人生模様も描く内容のようです。
ムーニーたちが泊まるモーテルの主人役にウィリアム・デフォー、ムーニーの若い母親役にブリア・ヴィナイテ(Bria Vinaite)の他、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズらが出演します。

「フロリダ・プロジェクト」とは、ウォルト・ディズニーが当時湿地帯だったフロリダのオーランドの土地に、環境までコントロールできる未来都市型のテーマパーク建設を目指した一大プロジェクトの名前です。このプロジェクトはウォルトの死去により中断しますが、のちに最初の構想とは全く異なる形でディズニー・ワールドとなって実現しました。
それと同じ名前の本作は、ロケ地にディズニーランドのあるオークランド近くを使って、35mmフィルムで撮影されています。
現在、最終段階であるポストプロダクションも大詰めを迎えています。
今週から海外での配給権の販売が始まっていて、ベルリン国際映画祭で一部映像が公開される予定です。
ショーン・ベイカー監督には来日時のインタビューで『The Florida Project』についても聞いています。
『The Florida Project』のオフレコ情報も教えてもらいましたが、内容も画もとても楽しみです。