米NBC生放送ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」にアリス・クーパー出演

2018年4月1日に米NBCで放送される、生放送ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター ライブ!」にアリス・クーパーが出演することがわかりました。

「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、キリスト最後の7日間をユダの視点で現代的な解釈で描いた物語を、ロック・オペラで再現したミュージカルです。1973年には映画版が作られ大ヒットしています。

今回の生放送ミュージカル版の演出は、イギリス出身の舞台演出家で、日本でも「黒蜥蜴」「ルドルフ～ザ・ラストキス～」などで馴染みの深いデヴィッド・ルヴォー。彼は『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』で映画初監督を務めています。

米NBCは、今のアメリカのTV局で大流行となっている、生放送ミュージカルや80年代ミュージカル系映画のリメイクなどの先駆を、2013年のクリスマスシーズンに放映した「サウンド・オブ・ミュージック・ライブ!」で切っています。

しかし、毎年放送していたクリスマスシーズンの生放送番組を今年は中止しました。この「ジーザス・クライスト・スーパースター ライブ!」が昨年末放送した「ヘアスプレー・ライブ!」以来となります。

ロック界のレジェンド、ステージに演劇を持ち込んだアリス・クーパー御大をキャストにもってくるとはなかなか考えました。彼はヘロデ大王を演じます。

アリス・クーパーは1960年代からずっと活躍しているロックスターです。現在69歳。コミックやB級ホラー映画のような演出を持ち込んだステージで話題になり、ステージ・メイクの元祖でもあります。「エイティーン」「スクールズ・アウト」などのヒット曲はキューティー映画を始め多くの映画やドラマで使われていますし、一時期人気が低迷していた頃はクイズ番組などで活躍していたこともあり、彼の存在はロックスター以上のものです。

このMVは、若者に対するメッセージ、B級感、業界の大物を物語る豪華ゲスト（ギターにスラッシュ＆ジョー・サトリアーニ、バックボーカルにオジー・オズボーン、さらにツアーバンドの面々）など一番アリス・クーパーっぽさが詰まっていると思います。

こちらはアリス・クーパーがエアロスミスのジョー・ペリーとジョニー・デップたちと2015年からやっているクラシック・ロックのカヴァーバンド・プロジェクト「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」をやっています。

ハリウッド・ヴァンパイアーズは元々、70年代にロサンゼルスの老舗ライブハウス レインボウでアリス・クーパーがやっていたロックスターたちの飲み会でした。ジョン・レノン、ジミー・ヘンドリックス、ジム・モリソン…錚々たる人たちが集まっていたそうです。

2016年のライブの様子です。ドラムに元ガンズ・アンド・ローゼスのマット・ソーラム、ベースにストーン・テンプル・パイロッツのロバート・ディレオ、あとギターにはアリス・クーパー・バンドのトミー・ヘンリクセンも。

こちらは今年2017年のライブ映像です。2018年のツアーも決定しています。