
アメリカ現地時間11月15日(土)、TV局Lifetimeでアリーヤの伝記映画が『Aaliyah: Princess of R&B』放映されました。主演の交代、楽曲の使用許諾問題、製作期間1ヶ月ちょっと…と、色々と問題のあるプロジェクトでしたが、予定通り無事放映され、その結果…ツイッターが大炎上しました(笑)
cueはこの作品をずっと追っかけてきました。まず、アリーヤを「シェキラ!」などで人気のディズニー・スター、ゼンデイヤが演じることになりました。
しかし、ゼンデイヤは降板。アリーヤ役はアレキサンドラ・シップになります。この発表が放映3ヶ月前でした。
その後、アレキサンドラ・シップのアリーヤ姿を公開したり、アリーヤの盟友でプロデューサーチームだったミッシー・エリオットとティンバランドのを演じる役者も発表され、制作が進んでいることがアピールされるのですが、一方で遺族はTV映画より映画を希望していてこのプロジェクトに賛成していないことや、放映3ヶ月になってもアリーヤの楽曲許諾が下りないなど、色々問題があることが分かってきます。
そして11月15日(土)予定通り放映されました。
問題となったのは、Lifetimeの公式アカウントが、放映中実況でツイートした内容です。
劇中ではタブーかと思われたアリーヤとR・ケリーの関係を描きました。
新人歌手と売れっ子歌手・プロデューサーとして出会い、2人で曲を作り活動していくうちに愛が芽生え、2人は真剣に付きあおうとするもアリーヤの親に猛反対され、R・ケリーは泣きながらアリーヤの元を去る…、という、アリーヤにとって悲劇的な展開としてです。
その時にLifetimeの公式アカウントがつぶやいたのが
Is Aaliyah too young to know? #AaliyahMovie pic.twitter.com/WbBG1Klw0T
— Lifetime (@lifetimetv) November 16, 2014
その後も公式アカウントは、ドラマの内容にそって「R・ケリーの年齢はアリーヤの2倍。でもそれっておかしいこと?」とか「アリーヤの両親は不公平じゃない?」とかを展開に沿ってつぶやき続けます。
R・ケリーとアリーヤの関係は有名ですが、アリーヤはこの時15歳、R・ケリーは27歳。アリーヤは18歳と偽って結婚しますが、偽証がバレて婚姻は認められず、R・ケリーとアリーヤは破局します。
アメリカでは未成年との関係はご法度です。それをロマンスのように描いた内容と、それを煽る公式アカウントのツイートに不快感を示した視聴者も少なくなく、公式アカウントはいくつかを削除をしましたが、元々ドラマが始まった時から内容的にユーザーからの批判が相次いでいたところでのこの展開に、あっという間にツイッターが炎上しました。
さらに劇中に登場していたティンバランド本人が、インスタグラムでドラマに対する皮肉の数々を嗜好を凝らしてアップし続けたりと、ツイッターは炎上し続けました。
結局劇中では『アナスタシア』の主題歌「Journey to the Past」をオスカーで歌うシーン(低予算のため、当時を再現出来ていない演出&客席一切映らず)や、スタジオで「Get To Give It Up」を途中まで歌うシーンがありました。
アリーヤ役のアレキサンドラ・シップはがんばっていたと思います。
こちらは当時の授賞式でアリーヤが歌った映像です。
(この映像、『ヘラクレス』のマイケル・ボルトン「Go The Distance」も入っています。)
『Aaliyah: Princess of R&B』は、散々な結果に終わったようですが、実際に見てみないことには何とも言えませんね。日本で見れる機会はあるのでしょうか?