Home 国内NEWS 第29回東京国際映画祭にて審査員特別賞&主演女優賞ダブル受賞『サーミ・ブラッド』日本配給決定

第29回東京国際映画祭にて審査員特別賞&主演女優賞ダブル受賞『サーミ・ブラッド』日本配給決定

第29回東京国際映画祭にて審査員特別賞&主演女優賞ダブル受賞『サーミ・ブラッド』日本配給決定
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第29回東京国際映画祭コンペティション部門でアジアン・プレミア上映された、北欧の少数民族サーミ人の少女を描いたアマンダ・ケンネル監督の『サーミ・ブラッド(原題)』が審査員特別賞を、主演のレーネ=セシリア・スパルロクが最優秀女優賞を受賞しました。また、日本配給権をアップリンクが獲得しました。


ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北部に存在する少数民族で、差別的な扱いを受けてきたサーミ人の少女のアイデンティティを描いた本作。

主役の少女を演じたレーネ=セシリア・スパルロク自身は純粋な南サーミ人で、普段はトナカイの世話をしながら暮らしているそうです。今回の来日も、最初は「トナカイの世話があるから」と断ったそうですが家族からの後押しによって実現しました。そんなレーネ=セシリア・スパルロクは受賞を受け、
「実の妹と一緒に映画に出演し彼女がいたから演じることができました。」と語り、アマンダ・ケンネル監督は「この映画は鏡のようなもので、文化が違うはずの東京の観客の方が、これは自分の物語だ、と映画の感想を熱く語ってくれます。」と語った。

また、東京国際映画祭の審査員長のジャン=ジャック・ベネックスは主演のスパルロクについて「彼女がスクリーンに現れた瞬間から釘付けになった。ナチュラルでいて、長い演説よりも強烈に人種差別の愚かしさを思わせる」と絶賛していました。

ストーリー

1930年代、スウェーデン北部の山間部で暮らすサーミ人は、劣等民族とみなされ差別的な扱いを受けていた。中学生のエレ・マリャは成績も良く 街の高校に進学したかったが、先生にサーミ人には進学する資格がないと言われる。民族衣装を着ることを押し付けられ、見世物のようにテントで暮らすことを強いられる生活からなんとか脱したいと思っていたエレは、村の夏祭りのダンス大会で出会ったスウェーデン人の少年ニコラスと束の間の恋に落ちる。そのニコラスを頼ってエレは家出をするのだった。

解説

カーネル監督自身がサーミ人の父とスウェーデン人の母の間に生まれており、初長編作として祖母のルーツをテーマに選んだ。
監督曰く「支配階級と劣等民族の構図はまだ存在します。映画はスウェーデン史の暗部を描いていますが、でも基本的には、同様なことが現在でも難民キャンプで暮らす誰かに起こりうるのです」。本作は、ラップランドの美しい自然の中で描かれる少女の成長物語であり、差別に抗い生き抜く普遍的なテーマを訴える感動作である。

スタッフ&キャスト

監督:アマンダ・ケンネル
撮影監督:ソフィーア・オルソン、ペトルゥス・シェーヴィーク
出演:レーネ=セシリア・スパルロク/ミーア=エリーカ・スパルロク/マイ=ドリス・リンピ/ユリウス・フレイシャンデル/オッレ・サッリ/ハンナ・アーストロム/マーリン・クレーピン/アンドレアス・クンドレル/イルヴァ・グスタフソン
(2016年/スウェーデン=デンマーク=ノルウェー/112分/スウェーデン語)