Home 国内NEWS 7/1〜ピンク映画をR15+に再編集した「OP PICTURES+フェス2017」から一押しの『プリンセス 甘く危険な休日』

7/1〜ピンク映画をR15+に再編集した「OP PICTURES+フェス2017」から一押しの『プリンセス 甘く危険な休日』

7/1〜ピンク映画をR15+に再編集した「OP PICTURES+フェス2017」から一押しの『プリンセス 甘く危険な休日』
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今年で3回目となるピンク映画の特集上映「OP PICTURES+フェス 2017」が7月1日から東京・テアトル新宿にて開催されます。上映作品は「R15+」版に再編集してマイルドにしたもので、どなたでも観ることができます。そのうちの1本、当サイトが企画に関わった『プリンセス 甘く危険な休日』はキューティー映画としてオススメです。


ピンク映画はR18+の成人映画のため、18歳未満は観ることができません。しかしR15+は15歳以上であれば観ることができます。

「OP PICTURES+フェス」は、R18+のピンク映画の魅力をより多くの方に知ってもらおうと、濡れ場のシーンをコンパクトにしドラマ部分をより充実させ、R15+に再編集し一般劇場で公開する特集上映で3回目となります。
「OP PICTURES+フェス 2017」は7/1〜7/6、7/8〜7/14の13日間に渡って開催され、合計12作品が上映されます。

今回上映される作品の中に、最近のピンク映画のみならず邦画でも数少ないキューティー映画があります。

それが女性監督で女優の吉行由実による『プリンセス 甘く危険な休日』です。

当サイトが改めて『プリンセス 甘く危険な休日』の魅力をキューティー映画として語ります。

プリンセス 甘く危険な休日


ある小さな島国の王女は、親が決めた結婚に悩んでいたときに偶然海岸で拾った日本のレディコミに感銘を受け、お忍びで日本にやって来る。女性のシークレットサービスと共同生活をしながら、漫画家になるため日々レディコミ漫画家のアシスタントとして修行中。そんなある日、彼女の腕を認めた男性編集者に漫画家としてデビューしないかと誘われて…
監督:吉行由実
脚本:吉行由実/北京八
出演:羽月希、加納綾子、和田光沙、老田亮、ジョリー伸志 他

筆者は吉行由実氏とは古くからの知り合いで、吉行氏は筆者のキューティー映画の先生でもあります。
彼女の監督した作品はピンク映画でも女性監督らしい視点で繊細なものも多く、中には『デンジャラス・ビューティー』にリスペクトしたものがあったりして(笑)隠れたキューティー映画の巨匠なんです。

『プリンセス 甘く危険な休日』は、元々筆者が「キューティー映画で絶命しかかっている”プリンセスもの”を、おっとりしたイメージの羽月希を主演にピンク映画で撮るべし!(これには別の理由もあるのですが、AV通の話になるので(笑)割愛)」と言い出したのがきっかけで企画がスタート。

その無茶な希望を、キューティー映画を分かっている吉行監督が「レディコミ」という日本的な題材を上手く使い、非常に限られた予算のピンク映画で撮れる範囲に落とし込みキューティー映画として作り上げました。

もともとピンク映画で女の子の友情や繊細な気持ちを描いてきた吉行監督は、本作で「親に決められた道筋に疑問を持ち、自分の力で何とかしてみようとがんばる」お姫様ヒロインを作り出しています。そこに「お姫様が極秘に来日してレディコミの漫画家のアシスタントをしている」というコミカルな設定を加え、「ありえない世界観の中でリアルな登場人物の心情を描く」キューティー映画の本質を示します。

何よりキューティー映画ファンが本作のオープニングを観れば「あぁ、キューティー映画をちゃんと分かってる」とニンヤリすること間違いなしです。逆に言えばキューティー映画ファンでないと、この映画を正当に評価することができません。キューティー映画好きな方にぜひ観て、感想を述べてほしい作品です。

“プリンセスもの”は『プリティ・プリンセス』などに見られるように「豪華な暮らしと異世界的な世界観 x 庶民的な暮らし」の対比が必要ですからお金のかかる豪華さの描写が必須です。そのため低予算の映画ではなかなか表現しにくいジャンルとなります。

本作はその難題に、フィルムからデジタルに移行したピンク映画の新しい撮影方法を上手く活かして表現しています。合成を含めた編集は近年ウルトラマン・シリーズのシリーズ構成などで活躍する中野貴雄氏が担当してます。見事です。
その他にも、あえて予算は書きませんが、限られた中でよくここまで…と色々とがんばっています。そのあたりの創意工夫は場数を踏んでいるプロフェッショナルな作り手たちならでは。低予算だからと決して逃げずにキューティー映画を作り出しているのです。

そしてこの映画、脇を固める男優陣がみんな良いです。彼らの芝居や雰囲気にもご注目。特に編集者役のジョリー伸志の芝居は、その力の抜き具合が抜群で、いかにも都会の編集者にいそうな、今どきの文系男子っぽさが醸し出されていてとても面白いです。

『プリンセス 甘く危険な休日』上映日程等、詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:https://www.okura-movie.co.jp/op_pictures_plus/

ちなみに吉行監督の新作ピンク映画『股間の純真 ポロリとつながる』はトランスジェンダーと男性の純愛映画。こちらも次回「OP PICTURES+フェス」に加えてもらって多くの人に観てもらいたい作品です。