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フランス映画祭2016:『モン・ロワ(原題:Mon Roi)』マイウェン監督の舞台挨拶レポート

フランス映画祭2016:『モン・ロワ(原題:Mon Roi)』マイウェン監督の舞台挨拶レポート
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6月24日から東京で開催されたフランス映画祭にて、第68回カンヌ国際映画祭女優賞受賞作『Mon Roi(原題:モン・ロワ)』が6月25日(土)に上映され、マイウェン監督の舞台挨拶が行われました。


『Mon Roi(原題:モン・ロワ)』は、『太陽のめざめ』などで監督としても活躍するエマニュエル・ベルコが本作のヒロイン役で第68回カンヌ国際映画祭女優賞に輝いた話題作。

スキー事故で負傷した女性弁護士トニーが、リハビリに励みながら、元夫との出会い、結婚、別れを振り返る、男と女の10年間の愛の軌跡を描いたラブストーリーです。
監督は『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』などのマイウェン。共演者として元夫役に『美女と野獣』のヴァンサン・カッセルが出演しています。

大きな拍手とともに迎えられた、3度目の来日となるマイウェン監督は「こんにちは。」と日本語であいさつ。
タイトルの『モン・ロワ』(直訳:私の王様)についてマイウェン監督は

「“モン・ロワ”というタイトルは意識的に大儀的な意味にしました。いろんな解釈の仕方が出来るタイトルが良いなと思った。
“私の王様”というタイトルはどちらかというと崇めたてるような、熱愛中の幸せな時を表現する“モン・ロワ”。
もう1つはだんだんと恋愛がうまくいかず、愛が崩れてきたときにトニーが彼に対する愛情があるが故に彼に服従しようとする、自分の子供の父親であるが故に多少の苦労も頑張って耐えようとする“モン・ロワ”。」

と解説。日本公開は2017年春を予定しているが、そこでマイウェン監督は『モン・ロワ』(直訳:私の王様)以外にどんなタイトルが良いか観客に逆質問する場面も。

脚本は主演のエマニュエル・ベルコとヴァンサン・カッセルでアテ書きしたそうで、主演女優のエマニュエル・ベルコについては

「あまり有名ではない女優さんで、誰が見ても目を見張る美人ではない女優が良いなと思った。
何故かというと、それがジョルジオの人生の中の気持ちの変化を描ける重要なポイントだと思った。それまでジョルジオは若くて綺麗な女の子とばかり付き合っていたけど、初めて平凡な女性を愛するという意味で美人ではない女優さんが重要だった。
でも彼女は、私が彼女を主演女優に選んだ理由がよく理解できなかったみたい。
なぜ私を起用するの?リハビリの話だから、足が長くて美しい人を選べばいいじゃない!と、私を説得するようにエネルギーを費やして何度も聞くんですね。でも(ベルコのそういうところが)愛おしいな、ストーリーに合うところがあるなと私は思った。」

と回想した。ベルコは、脚本も暗記するくらい準備万端で、いっぱいメモを書いた分厚いノートを携えて現場にやって来る優等生タイプの女優だったと言い、

「彼女は自分にプレッシャーをかけていた。彼女は女優という以上に監督として、この撮影に参加していた部分があったと思う。彼女は自分の演技を全てコントロールして、良いところを見せようとしていた。
でも私の演技指導は自由にやってというタイプ。編集作業で私が良いところを選ぶから、無駄なものも含めて全部自由にやってほしかったけど、彼女は現場で無駄なものを一切出さず、良いモノだけを差し出そうとした。
だから私はヘトヘトになるくらい、そうじゃなくて!と彼女に何度も言って、何とか彼女のバランスを崩してやろうと試みたわ。」

と撮影エピソードを披露。逆にヴァンサン・カッセルについては

「この人、本当にシナリオを読んでるのかなと(笑)それくらい、すごく軽やかに現場にやってくる。ずっと現場ではジョークばかり喋っていたけど、一旦カメラが回り出すとすぐ役の人物に入ってしまう。彼は、役と自分の境界線を設けない人なんだなと思った。」

映画『モン・ロワ(原題)』は2017年春 YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開予定。

『モン・ロワ(原題)』

ストーリー

弁護士のトニーはスキー事故で大けがを負いリハビリセンターに入院する。リハビリを続ける中、元夫ジョルジオとの波乱に満ちた関係を振り返る。これほどまでに深く愛した男はいったい何者だったのか。なぜ、ふたりは愛し合うことになったのか。10年前、トニーはかつて憧れていたレストラン経営者のジョルジオとクラブで再会し、激しい恋に落ちる。瞬く間に意気投合したふたりは、電撃的に結婚を決め、トニーは妊娠するが…。

スタッフ&キャスト

監督:マイウェン「パリ警視庁:未成年保護部隊」
出演者:エマニュエル・ベルコ『なぜ彼女は愛しすぎたのか』、ヴァンサン・カッセル『美女と野獣』、ルイ・ガレル『ドリーマーズ』、イジルド・ル・ベスコ『ふたりのヌーヴェルヴァーグ』
2015年/フランス/126分/R15+
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
© 2015 / LES PRODUCTIONS DU TRESOR – STUDIOCANAL