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3月30日〜フランス女性監督特集「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」

3月30日〜フランス女性監督特集「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」
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3月30日(土)から渋谷シアター・イメージフォーラムにて、フランス女性監督を特集した「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」公開!

3月30日(土)から渋谷シアター・イメージフォーラムで注目のフランス女性監督3人の作品を特集した「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」が公開されます。今後、順次全国公開が予定されています。
公開時期、場所など詳しくはは公式サイトに掲載されています。

今フランスでは女性監督が元気いいのです。それを紹介する上映企画です。
デミ・ムーアとマイリー・サイラスが母娘役でアメリカ版リメイクされた、フランスの今の若者を描いた『LOL』も女性監督。『LOL』はオリジナルの監督がそのままアメリカ版リメイクも監督しました。ちなみにオリジナル版はソフィー・マルソーが母親役、クリスタ・テレが娘役でした。
今回は、そんな中でも特に注目されている三人の新作を公開されます。


ミア・ハンセン=ラブ監督の『グッバイ・ファーストラブ』は監督の体験をもとにした甘酸っぱい初恋の物語。
ジュリー・デルピー監督の『スカイラブ』は70年代のファッション、音楽がかわいい大家族の愉快な物語。
エリーズ・ジラール監督の「ベルヴィル・トーキョー」はフランスらしい、夫婦愛の物語。

若いフランス女性監督のセンスが光る、みずみずしくも確かな力を感じる三本です。

グッバイ・ファーストラブ

Un Amour De Jeunesse
監督:ミア・ハンセン=ラブ『あの夏の子供たち』
出演:ローラ・クレトン、セバスティアン・ウルゼンドフスキー
2011年/110分
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ミア・ハンセン=ラブ監督は、オリヴィエ・アサイヤス監督作「8月の終わり、9月の初め」(’98)で女優デビュー〜フランスの権威ある映画雑誌カイエ・デュ・シネマで批評活動〜映画作家となり、今作で長篇3作目です。
自身が10代の頃経験した初恋をモチーフに、心と体が微妙なバランスで揺れ動く多感な少女が大人への階段を登り始める瞬間を季節の移り変わりのなかで美しくとらえた本作。みずみずしくもほろ苦い青春映画です。

物語

1999年パリ。高校生で15歳のカミーユと、彼氏で17歳のシュリヴァンはお互いに愛し合っていた。
夏になり南仏にヴァカンスで出かけた2人。楽しく過ごす間にも気まずい雰囲気が2人を包んだ。
夏が終わりシュリヴァンは南米へ。旅先からカミーユに手紙が次々と送られてきた。やがて冬になると彼は手紙で別れを告げてきた…
2003年、カミーユは大学で建築を学んでいた。夏が終わる頃、カミーユは妻子持ちの教師と親密になっていた。
2007年、カミーユは建築事務所で働きだした。ある日シュリヴァンと久しぶりの再会をはたす。シュリヴァンはマルセイユでカメラマンになっていた。再びデートを重ねるようになった2人。カミーユとシュリヴァン、彼らの愛はどこへいくのか…

監督・脚本 ミア・ハンセン=ラブ Mia Hansen-Love

1981年パリ生まれ。1998年、「8月の終わり、9月の初め」(監督オリヴィエ・アサイヤス)で女優デビュー。2年後再び同監督の「感傷的な運命」に出演、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアールといった大物女優との共演に刺激を受け、国立高等演劇学校で演技について学び始める。やがて、映画誌カイエ・デュ・シネマで批評活動を開始し学校を退学。この時期に短編2本を監督、2007年「すべてが許される」で長編作品を初めて手がける。この映画は同年のカンヌ国際映画祭<監督週間>で上映され、ルイ・デリュック賞を受賞した。2009年長篇2作目の「あの夏の子供たち」を発表。前作でプロデュースを担当しながら製作中に亡くなったアンベール・バルザンに捧げられたこの映画は、カンヌ国際映画祭<ある視点>部門審査員特別賞を受賞している。同年、オリヴィエ・アサイヤスとの間に娘が誕生した。

スカイラブ

Le Skylab
監督・出演:ジュリー・デルピー
出演:エマニュエル・リヴァ、ベルナデット・ラフォン
2011年/113分
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幼少時より子役として活躍しているジュリー・デルピーは、1980年代後半に、ジャン=リュック・ゴダール、レオス・カラックス、などの監督作に次々と出演。その後、ニューヨークに渡った彼女は1996年、リチャード・リンクレイター監督の『恋人までの★距離★』の主演をイーサン・ホークと共につとめたのをきっかけに世界的な知名度を獲得。続編となる『ビフォア・サンセット』(2004年)ではイーサンと並んでアカデミー賞脚色賞にノミネートされました。そんな彼女の最新監督作が、この『スカイラブ』です。
アメリカ初の宇宙ステーション「スカイラブ」がフランスに落下するかも知れないと言われた1979年7月、ある大家族のノスタルジックな夏の情景を1970年代ファッションと音楽で包み込んだ『スカイラブ』。自身シネフィルでありながら大衆娯楽作も大好きというジュリー・デルピーの個性が100パーセント発揮された傑作です。

物語

1979年の夏、アルベルティーヌは11歳。俳優の両親と共に夏休みをブルターニュ地方に住むおばあさんの所で過ごすため電車に乗っていた。おばあさんの誕生日を親戚みんなで祝うのだ。家につくと、親戚みんながいておもいおもいに夏休みを過ごしていた。人気歌手の話題で盛り上がる女性たち。サッカーに興じる男性たち。
アルベルティーヌはそこで出会ったマチューにほのかな恋心を抱く。彼から、今夜のディスコ・パーティーに来ないかと誘われ、いとこたちと共にパーティーへ。この日、夜中になれば空からアメリカの宇宙実験室スカイラブがフランスに落ちてくるかもしれないと世間は騒いでいたのだった…

監督・脚本・出演 ジュリー・デルピー Julie Delpy

1969年フランス生まれ。舞台俳優の両親アルベール・デルピーとマリー・ピエのもとに生まれ、7歳の時、フランソワ・バラ監督の『Guerres Civiles En France』(1978年)に出演。1985年『ゴダールの探偵』(ジャン=リュック・ゴダール)、1986年『汚れた血』(レオス・カラックス)と話題作に立て続けに登場し、批評家と観客の注目を浴びる。1980年代にはニューヨークのアクターズ・スタジオに通い、ニューヨーク大学芸術学部に相当するTisch School Of The Artsで監督業を学んだ。1996年、リチャード・リンクレイター監督の傑作ラブストーリー『恋人までの★距離★(ルビ:デイスタンス)★』によって世界的なスターに。同監督による続編『ビフォア・サンセット』(2004年)でも再びイーサン・ホークと再共演し、監督、イーサン、ジェリーの三人がアカデミー賞脚色賞にノミネートされる。2007年『パリ、恋人たちの2日間』の監督・脚本・出演をこなし、ベルリン国際映画祭でも絶賛された。2009年『血の伯爵夫人』の脚本を執筆、自ら監督・主演。現在、パリとロスを往復する日々を送っている。

ベルヴィル・トーキョー

Belleville Tokyo
監督:エリーズ・ジラール
出演:ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム
2011年/75分
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監督のエリーズ・ジラールは、アメリカのクラシック作品をリバイバル上映するパリの映画館で10年以上広報の仕事をつとめるという異色の経歴をもっています。自分が働いていた映画館をテーマにしたドキュメンタリーを監督した後、本作『ベルヴィル・トーキョー』で長編デビューを果たしました。
実際のカップルに夫婦役を演じさせ、妊娠時期をシングルで過ごし情緒不安定な女と、父親になることをなかなか受けいれられない男のすれ違いを巧みな演出で表現しつつ、ルキノ・ヴィスコンティの『イノセント』(1976年)などアメリカ映画のクラシック作品についての目配せがセリフの随所に登場するなど、シネフィルファンにはたまらない作りになっています。

物語

映画評論家の夫ジュリアンは出張でヴェネチアへ。彼は別れ際、妻マリーに衝撃的な告白をした。「向こうに愛する人がいる」
マリーはパリの名画座で働いていたが、妊娠中で参ってしまう。
ジュリアンは再び出張で東京へ。数日後、マリーは驚いたことにパリの街角で夫の姿を見つけた。不審に思い後を尾けていくと夫はアジア人が多いベルヴィルのアパートへ。夫は東京に行くと嘘をつき、毎日ベルヴィルからマリーの元へ電話をかけていたのだ。やがて若い女が夫のいるアパートに入っていった…

監督・脚本 エリーズ・ジラール Élise Girard

1974年フランス生まれ。ソルボンヌ・パリ第4大学のメディア技術・言語学科エクリチュール・脚本専攻の修士号を取得しているエリーズ。彼女は修士論文のテーマにアニエス・ヴァルダの『5時から7時までのクレオ』(1961年)を選んでいる。卒業後、フロラン演劇教室、ジャック・ガルファン演劇スタジオの女優養成講座を受講しながら『哀しみのスパイ』(1994年、エリック・ロシャン)、『ヴァン・ゴッホ』(1991年、モーリス・ピアラ)等に端役で出演。1997年、ジャン=マルク・コース、ジャン=マリ・ロバンと出会い、彼らが経営する〈シネマ・アクション〉系列の映画館で広報を担当する。カルチェラタンの名画座系映画館に親しんでいくなかで、それらをテーマにした中編ドキュメンタリー2本『孤独な勇者たち《シネマ・アクションの冒険》 Seules Sont Les Indomptés, L’aventure Des Cinémas Action』(2003年)、『ロジェ・ディアマンティスあるいは本物の人生 Roger Diamantis Ou La Vraie Vie』(2005年)(注)を監督。本作『ベルヴィル・トーキョー』は初の長編作品である。

フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ
「グッバイ・ファーストラブ」「スカイラブ」「ベルヴィル・トーキョー」
3月30日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにて3作品同時6週間限定ロードショー!
他全国順次公開
公式HP
https://mermaidfilms.co.jp/ffnw/