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『アクトレス~女たちの舞台~』オリヴィエ・アサイヤス監督トークショー

『アクトレス~女たちの舞台~』オリヴィエ・アサイヤス監督トークショー
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sils-maria-olivier-assayas_002015年セザール賞最優秀助演女優賞受賞・2014年カンヌ映画祭コンペティション部門正式出品

ジュリエット・ビノシュ主演,クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ共演『アクトレス~女たちの舞台~』フランス映画祭に登場!熱心な観客にアサイヤス監督感激!

ジュリエット・ビノシュ主演、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優たちの競演が話題の『アクトレス~女たちの舞台~』が、10月24日からの公開を前にフランス映画祭2015に登場。上映後にオリヴィエ・アサイヤス監督が登壇しました。


『アクトレス~女たちの舞台~』は去年のカンヌ映画祭でプレミア上映後、話題となり各賞を受賞、クリステン・スチュワートはアメリカ人では初のセザール賞助演女優賞を受賞しています。

クリステン・スチュワート、第40回セザール賞 助演女優賞受賞!アメリカ人の受賞は初!

会場には是枝裕和監督や青山真治監督の姿も見られ、日本での期待値の高さがうかがわれました。
映画上映後には、オリヴィエ・アサイヤス監督自身が登壇しました。
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「日本での初上映をとても名誉に感じています。いままでも私の作品は日本のみなさんに愛してもらえましたし、日本には昔から友達もたくさんいます。自分の映画が封切られるときには、なるべく日本に来ようと努力してきました。」
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Q:『カルロス』、『5月の後に』を撮影した後に女性映画を撮ったいきさつを教えて下さい。
アサイヤス監督:『カルロス』、『5月の後に』はそれぞれ違った形ではありますが、ともに70年代を描くものでした。
『カルロス』は集団的な歴史を語り、『5月の後に』は私的で詩的=ポエティックな視点を投げかけた作品でした。
その後、新しいものを作りたいという気持ちもありましたが、一方で先の2本で自分が言いたいことを語り終えたという思いもありました。

ジュリエット・ビノシュとは昔からの知り合いで、ずっと一緒に何かがしたいとお互いに話していましたが、やっと一緒にできる映画が出来ました。

Q:ジュリエット・ビノシュと一緒にこの映画を書いたという解釈をしてよいですか?

アサイヤス監督:それは全く違います。彼女とは一緒に脚本を書いていません。
この映画のためにジュリエットという存在は必然でした。ある時ジュリエットから「そろそろ、私たち2人の関係を反映するような映画を作らない?」と提案がありました。

私たちは昔から知り合いでしたし、私たちの人生にしみ込んだ時間、過ぎた時間…という”時間”についての映画が作れるのではないかと思い、ジュリエットに「とにかく脚本を書いてみるよ」と言いました。

その途中に何度か彼女には会いましたが、映画の内容については全く話をしなかったので、ジュリエットはどういう映画になるかは、脚本が出来上がってくるまで知らなかったのです。

Q:クリステン・スチュワート起用の過程を教えて下さい。

アサイヤス監督:クリステンは『トワイライト』の成功で有名になりましたが、彼女はユニークな存在感のある稀有な女優だと思っていました。ショーン・ペン監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』の時から端役でしたが存在感がありました。

彼女はとてもカメラ映りが良いアメリカ映画の女優としては稀有な存在です。ハリウッドの大作に出ている彼女にとって、ヨーロッパのインディペンデント映画はリスクかもしれません。けど、その代わり私は彼女にこれまでとは違う役をあげられると思いました。

今回の私の演出によって、彼女のキャリアは新しい扉を開きました。彼女自身が自分で想像しているより息の長い素晴らしい女優になると思います。

ジュリエット・ビノシュとクリステン・スチュワートの関係がうまくいくことがこの作品にとって重要なポイントでしたから、準備の段階では不安になりました。もし、ジュリエットとクリステンが互いに合わず、2人の間に緊張が漂ったら良い映画になりません。

けど実際はそんなことは全くなく、2人の演じたキャラクターが脚本より活き活きとしたのは、彼女たちの演技力と協力関係のおかげです。
クリステンにとってジュリエットは、自由に強く女優を続けてきた先輩であり、そのキャリアの道程を学びたいと思っていたようです。
かたやジュリエットは、クリステンは若いけど映画に対する情熱があることと感心していました。

2人はお互いに刺激しあって、いい意味での競争心がありました。私はそんな2人を観察し、関係が進展していくのをドキュメンタリーのように撮影しただけです。
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『アクトレス~女たちの舞台~』
10月24日ヒューマントラストシネマ有楽町ほか順次公開