Home Column ポール・ウォーカーを偲んで…彼が演じた憎めないジョックス

ポール・ウォーカーを偲んで…彼が演じた憎めないジョックス

ポール・ウォーカーを偲んで…彼が演じた憎めないジョックス
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俳優のポール・ウォーカーがアメリカ現地時間現地時間11月30日、交通事故で亡くなりました。フィリピン・レイテ島を襲った超大型台風の被災者支援のチャリティイベントに出席するため、友人が運転するポルシェでカリフォルニア州サンタクラリタに向かっている途中、運転を誤って車が木や街頭に激突し炎上。帰らぬ人となりました。


ニュース報道などではやはり、彼の出世作となった『ワイルド・スピード』シリーズが紹介されています。
当サイトとしてはキューティー映画不朽の名作『シーズ・オール・ザット』の高校生ディーン役を忘れるわけにはいきません。

シーズ・オール・ザット [DVD]

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価格¥ 5,076

監督ロバート・イスコーヴ

出演フレディ・プリンツJr., レイチェル・リー・クック

発行松竹ホームビデオ

カテゴリーDVD

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このお話はポール演じるディーンが、学校一モテる男のザック(フレディ・プリンゼ・Jr)に「学校で一番ダサい女の子をプロムに誘えるか?」という賭けを提案し、賭けの対象として変わり者の女の子レイニー(レイチェル・リー・クック)を指名することから始まります。
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ザックは渋々レイニーにアタックを開始しますが、次第に彼女の魅力に気付き、本当に好きになっていきます。
レイニーも、学校一の人気者ザックが自分に猛烈にアタックしてくることに戸惑っていましたが、次第に打ち解け、彼を意識し始めます。

そんな時ザックは、賭けの対象としてレイニーを侮辱したディーンと喧嘩します。怒ったディーンは、ザックからレイニーを奪い取ろうとします。
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ディーンはレイニーに賭けのことをバラします。事実を知ってレイニーはザックの元から去ります。
元々賭けは自分が言い出したことなのにそれを隠して、ディーンはちゃっかり失意のレイニーに誠実ぶりをアピールし、プロムに誘います。
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『シーズ・オール・ザット』はザックとレイニーのお話なのですが、そのお話を転換させ動かす役割がポール演じるディーンでした。
『シーズ・オール・ザット』出演時、ポールは26歳。フレディ・プリンゼ・Jrより3つ上。
軽薄でガサツで体育会系という、典型的なジョックスを楽しそうに演じています。しかも一応お話的には悪役の立場なのですが、どこか憎めません。彼の愛嬌がキャラクターに優しさを与えていました。

ラスト、卒業式シーンでの彼の短いながらのコメディ演技は非常に印象に残ります。
ある理由からディーンはラストで難聴になっているのですが、自分の名前を呼ばれても気付かず、隣の黒人女生徒(リル・キムが演じています)に小突かれて、大声で「ハァン?(なんだよ?)」と答え、自分が呼ばれていると気付いてあわてて卒業証書を取りに行く…というもの。

自分自身の声が聞こえないせいか、ディーンは若干声が普段より野太くなっているんです。これが素晴らしかった。
個人的に、この映画の素晴らしいラストシーンを思い出す時、バックに流れるシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの名曲「Kiss Me」のイントロと、ポールの野太い「ハァン?」はセットになっています。

ポール・ウォーカーの代表作は間違いなく『ワイルド・スピード』ですが、彼が若い時に演じた、陽気で小賢しいけど憎めない高校生役も忘れないようにしたいと思います。

ご冥福をお祈りします。
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