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プライムビデオに隠れて存在している優良キューティー(TV)映画たち PART2

プライムビデオに隠れて存在している優良キューティー(TV)映画たち PART2
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現在プライムビデオで見ることができるリール・ワン・エンタテインメント作品はキューティー映画系の他にサイコ・サスペンス系も配信されています。ただ、いずれもTV映画なので過激な表現はありません。そんな中から2作品を番外編としてご紹介。

フェイク・マザー


体外受精で双子の子どもを授かり、高級住宅地で幸せに暮らす一家。ある日、妻が暴走してきた車に轢き逃げされる。重傷を負った妻の在宅看護を申し出たのは、入院中、担当してくれた親切な看護師だった。だが、その優しい笑顔とは裏腹に、彼女の家族を奪う計画が綿密に立てられていた。
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原題「The Wrong Nanny」

キリング・ビューティー あどけない殺人者


LAで美容サロンを経営するアヤ。ある日、店の前ですれ違った少女が数時間も同じ場所にいることが気になり声をかける。タリンと名乗る少女は、遠距離恋愛をしていた彼氏を驚かすつもりでNYから仕事を辞めてやって来るも、連絡がつかないと言う。不憫に思ったアヤは、彼女を食事に誘うが…
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原題「Good Deed」

『フェイク・マザー』が2017年製作、『キリング・ビューティー あどけない殺人者』が2018年製作です。
2作品共に「ヒロインが心許した若い女性が、最初は親切で身の回りのことをしてくれる有能な人物だったのに実はサイコパスで徐々にヒロインの生活を脅かす存在に!サイコパスにはサイコパスゆえの意外な過去があった!」という実に似通ったプロットです。さらにいくつかの共通点があります。

ヒロインを危機に陥れるサイコキャラが若くて美人で有能。

『フェイク・マザー』の、怪我をしたヒロインの看護のために住み込むことになった看護師(実はサイコパス)は、劇中、料理はできるし子供の相手もできるし、さらに水着やホットパンツで夫の目を釘付けにし…と優秀(?)な家政婦さんです。そこまでの美貌とネトリスキルを持ちながら、結局は飛び道具(銃)に頼るのは情けない。
『キリング・ビューティー』の、ヒロインに助けられたニューヨークから彼氏を訪ねてロスに来て一人ぼっちとなった女の子(実はサイコパス)は、ホテルの従業員なのにヒロインの美容サロンの予約管理ソフトを直し、さらにスタッフのスケジュールを効率化するわ、ヒロインの家でいつの間にか料理担当になるは…と公私共に活躍。そこまでの秘書スキルを持ちながら、結局は飛び道具(銃)に頼るのは情けない。

『フェイク・マザー』のブルック・ネヴィンは『マッチング・ラブ デイジーがつなげた恋』※でとてもキューティー映画然とした可愛らしいヒロインを演じていました。
今回はその可愛さにセクシーさを加えています。
※『マッチング・ラブ』に関しては前回の特集で書いています。

アマゾンのプライムビデオにはトップメニューやカテゴリーからは表示されにくいキューティー映画が多くあります。その中でもcuemovieがオススメする作品たちをご紹介。今回ご紹介する映画たち…正確にはTV映画ですが…は、誰もが安心して見れるようにフォーマットが定められた定番ストーリーばかりです。いずれも大きな驚きや意外性はありません。ソコソコの作品で俗にいうB級作品と呼ばれるものです。キューティー映画は本来、気楽に楽しくソコソコで見るものだと思っています。作り手の主義主張が前面に出るのではなく、見ている人をそ...

『キリング・ビューティー』のヘイリー・ウェブは、アナ・ケンドリックをもっとおキャン(昭和的表現)にした感じでとても可愛らしいです。だから、どんなに狂気なサイコパスを演じてもどこか許してしまいそうなところがあり、それが逆にナチュラルな狂気を醸し出していてお話にあっていました。

ヒロインの仲良しが何故かすぐサイコパスに気付くものの…。

両作品ともヒロインの姉妹や親友といった、強い味方的なキャラクターがいます。彼女たちは、なぜか周りで評判のいい新参者を直感的によく思わず攻撃的な態度を取り、さらにヒロインに忠告します。新参者=サイコパスなので彼女たちの言っていることのほうが正しいわけですが、その結果…となります。
普通なら観客と同じ目線で新参者に対する違和感に気付いていき、サイコパスの正体を見破るための行動をしたりするわけですが、尺の関係から、唐突にサイコパスにとって計画を邪魔する存在として登場し、自ら弱点を相手(サイコパス)に申告してしまい(笑)やられてしまうご都合キャラクターとなっています。

全く迫力がない衝突カット

2作品とも撮影監督はポール・マーシャルという人です。imdbでは同名の別人となっています。
「車のコントロールが効かず、激突する瞬間までを車内から捉える」カットが両作品にあるのですが、2つとも激突の瞬間!というカットに全く迫力がなく、激突の瞬間、いずれもカメラが衝突物に最接近したときに、動きが遅くなり…いやカット尻で止まっています(笑)。この迫力のない衝突カットから、imdbが間違いで2作品とも同じポール・マーシャルが撮影したと勝手に推測します(笑)

『フェイク・マザー』は、物語後半、ヒロインはすでに看護師をサイコパスと気付いて警戒しているにも関わらず、なぜかプールで看護師にリハビリを受けて、しかもわざわざ「私泳げないの」と弱点を教えるから当然ながら、プールで溺れさせられ危機一髪となったり、事件を追う刑事が重厚かつシリアスにチョイチョイ出てきて聞き取りをする割には解決につながる情報は持ってこれないわ、最後サイコパスにあっさり「あー!」とかいって簡単に撃たれて全くの役立たずだったり、『キリング・ビューティー』では、サイコパスの標的となった男が自宅の高級マンションで1人シャワーを浴びて出てきたら、そこになぜかサイコパスがいて「どうやって入ったんだ!」と誰もが思う問いに「私は体が柔らかいのよ」という謎の訳のセリフでトリックは解決してしまうなど、ゆるいところもありますが(笑)2作品ともTV映画だけに過激な描写を回避しつつも、求められているジワジワ迫りくる日常的な恐怖というテーマはこなしていて、気軽に楽しめる作品になっています。

もしどちらかを、というのであれば、ラストのオチがなかなか秀悦な『キリング・ビューティー』の方でしょうか。