キューティー映画とは
ラブコメ、ロマンチック・コメディ、青春映画、恋愛映画、ミュージカル映画…など、主に「女性向け」と呼ばれる映画のジャンルをまとめて「キューティー映画」という呼称を提唱し、大きなくくりでこのジャンルを捉え直しています。
「アニメ」という大きな枠内で「ジブリ」「ディズニー」「ジャンプ系」「SF」「ファンタジー」「日常系」などジャンルが細分化されるのと同じです。
「キューティー映画」という大枠内で「青春もの」「スポーツもの」「時代もの」「ファンタジー」と各ジャンルが存在する、と思ってもらえるとイメージしやすいと思います。
キューティー映画の呼称について
日本語表記の基本となるJIS表記規格では最後に「ー」を付けません。ここではあえて「キューティ”ー”」としています。
あえて、最後の語尾をわざと「ー」で延ばすことで、ちょっと間の抜けた感を出しています。
一般的な呼称
海外では主にRom Com,Romance,Comedy,Dramaと呼ばれます。以前はChick-Flickとも呼ばれていましたが、蔑視的な意味合いもあり現在は使われていません。
※chick=ヒヨコでのいう意味で「可愛らしい女の子」という意味で使われ、そういうヒヨコを喜ばすという意味、つまり女の子がキャッキャと喜ぶような映画のことを差します。
日本では主に「ロマコメ」「ラブコメ」「恋愛映画」「青春映画」、最近ではインターネット上で蔑視的な意味で「スイーツ」と呼ばれることもあります。
キューティー映画の特徴
語り口やテーマは時代と共に変化しやすいのですが、基本形として主人公は観客と等身大の存在であり、「ハッピーエンド」で終わり、劇中内の人物が何らかの「一歩踏み出す」形を取る内容の映画を指します。
登場人物の行動が、観客に夢や希望を与え、その存在が共感、親近感を呼ぶものでなければなりません。
ストーリーにはある種の様式(メソッド)は存在しています。
またビジネス的には、他のジャンルとは異なる特色を持っており、それを活用することで大きな成功を収めている例が世界各国で見られます。
- テーマや舞台設定がその時代と直結している。
- 作品で描かれるテーマには時代を超える普遍性がある。
- 登場人物の精神的成長を描かれる。
- 女性のライフスタイルの変化に合わせて「結婚」「仕事」「子育て」「夫婦」などがテーマとなる。
- 劇中に既存曲が積極的に使われる。
キューティー映画は「集合知」
キューティー映画を一番知り語っているのは、当サイトではなく、作品を楽しんで見ているみなさんです。
「映画大好き!」「No Movie, No Life」など主張しない人の方が、実はこのジャンルに強かったりします(娘を持つお父さんやお母さんなど)。
日本の映画評論家や制作者でこの分野に長けている人はあまりいません。
YA小説が好きな人、歴史が好きな人、俳優が好きな人、ファッションが好きな人、音楽が好きな人、海外の生活に興味がある人、そして純粋に面白さで評価をする人…など色々な人たちがそれぞれ得意な分野で語り評価していく「集合知」によって、キューティー映画の知識と情報は築き上げられます。