
日本では3月21日公開『ウォルト・ディズニーの約束』。『メリー・ポピンズ』制作秘話を、エマ・トンプソン演じる原作者パメラ・L・トラヴァースとトム・ハンクス演じるウォルト・ディズニーの関係を中心に描いた作品です。そして今、さらにウォルト・ディズニーに関する伝記映画が2本企画されています。
1つ目は『Walt Before Mickey』
タイトル通り、ミッキー・マウス誕生前のウォルト・ディズニーを描いた伝記本が原作です。この原作は唯一ディズニー家公認となっています。
Walt Before Mickey: Disney's Early Years, 1919-1928書籍
価格¥ 6,021
作者Timothy S. Susanin
クリエーターDiane Disney Miller
発行Univ Pr of Mississippi
発売日11.04.07
カテゴリーハードカバー
ページ数340
ISBN1604739606
『恋人はゴースト』『ナポレオン・ダイナマイト』のジョン・ヘダーがウォルトの”兄ロイ”、マット・クックがミッキー・マウス生みの親のアニメーター”アブ・ワークス”、ハンター・ゴメスはアニメーター”ヒュー・ハフマン”、ケート・カッツマンがウォルトの妻でミッキーマウスの名付け親”リリアン”を演じます。
肝心の”ウォルト”役はまだ名前が伏せられています。
監督はPV監督出身のアリ・ターヴ。
全米で6月公開予定です。
もう1つは『As Dreamers Do』という完全超低予算自主作品。
予告編や公式サイトまであって、4月公開とアナウンスされていますが、予告編からして…
ディズニー社が後付け設定した「ウォルトがネズミを見て思いついた」ミッキーマウス誕生説をそのまま描いてます(実際はアニメーター、アブ・アイワークスによる)。YouTubeでもコメントで突っ込まれてますね。
発表されている俳優陣含めて全員無名。唯一名前がわかるのは、超低予算(約6万円)の「ロックマン」のオリジナルPVを作ってネットで公開したのが話題になったオラン・ロジャース。彼がウォルト役を演じるそうですが…
本家の『ウォルト・ディズニーの約束』がとにかくスンバラシイ作品なので(試写で見せてもらいましたが、個人的にはすでに2014年度キューティー映画ベスト10入りしました。予告編が完全にわざとミスリードしてて、してやられました。超オススメです。)それ以上のものを作るのは大変だとは思いますが、最近のディズニーは、マーベル、スターウォーズというスーパー・コンテンツを手中に収め、さらに本家のプリンセス・アニメも映画、テレビ共に順調と(これで実写映画=キューティー映画が加われば…)、ノリに乗っているので、その勢いを借りて創業者のドラマを描きたくなるのは分かる気もします。