Home 海外NEWS ラシダ・ジョーンズ&ウィル・マコーマック脚本チーム『トイ・ストーリー4』離脱。製作中止?

ラシダ・ジョーンズ&ウィル・マコーマック脚本チーム『トイ・ストーリー4』離脱。製作中止?

ラシダ・ジョーンズ&ウィル・マコーマック脚本チーム『トイ・ストーリー4』離脱。製作中止?
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ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサーを統括するジョン・ラセターがセクハラの指摘を受け、6ヶ月間休職することが発表されました。ピクサーでは『トイ・ストーリー4』が準備中でしたが、脚本で参加していた『セレステ∞ジェシー』ラシダ・ジョーンズ&ウィル・マコーマックがプロジェクトから抜けていたこともわかりました。


ハリウッドはどこに向かうのか?というくらい、色々な問題が噴出しているハラスメント問題ですが、ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサーの両スタジオのクリエイティブを統括する、アニメーション界で最も重要人物であるジョン・ラセターまで及ぶことになりました。彼は6ヶ月の休職を発表。

ディズニー・アニメーション・スタジオの企画作品でのラセターは製作総指揮でアドヴァイザー的役割なのですが、ピクサーでは最重要作品である『トイ・ストーリー4』の企画が進められていました。ピクサーを支えてきた古株スタッフのジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン、ピート・ドクター、リー・アンクリッチが久々に集まるということも話題でした。

『トイ・ストーリー4』はウッディと電気スタンド飾りの羊飼いの女の子ボー・ピープを中心としたラブロマンス的な展開になると言われており、『セレステ∞ジェシー』脚本コンビ、女優でもあるラシダ・ジョーンズと相棒のウィル・マコーマックが脚本に参加。彼らの参加で、これまでのピクサー作品とはかなり異なるテイストが期待されていました。

当初はジョン・ラセターが『カーズ2』以来となる監督をする予定でしたが、今年の7月に急遽降板し、若手のジョッシュ・クーリーが監督となったことが発表されていました。

2019年6月21日に全米公開予定の『トイ・ストーリー4』はジョン・ラセターが久々に監督に復帰することが話題でしたが、監督を退きプロデューサーに専念。共同監督だった若手のジョッシュ・クーリーの単独監督作と...

今回のラセターの騒動から『トイ・ストーリー4』のプロジェクトからラシダ・ジョーンズとウィル・マコーマックが外れていたことが判明。「ラセターのセクハラ問題に関係してか」と当初報道されましたが、本人たちから「ピクサーのスタジオとしての伝統的な、女性と有色人種の扱いに関して考え方の相違があったので、プロジェクトから離脱した。」と、ラセターのセクハラとは直接関係ないことが説明されました。

ピクサーは以前から男性中心のスタジオを言われています。『メリダとおそろしの森』(2012)は当初、ブレンダ・チャップマンがピクサー初の単独女性監督で企画が進められていました。しかし作品を巡って上層部と対立。ピクサーは男性監督をたてます。ブレンダはそこでプロジェクトから外れると、監督・脚本一切の権利がなくなってしまうため、ピクサーのスタッフと顔を合わせないですむ自宅作業で任期まで在籍していたそうです。
当時、ブレンダ・チャップマンのよって暴露されたこのような問題に対して、ピクサーは女性差別的なスタジオだと批判をされ、あわてて謝罪のコメントを発表したりしていました。
(ただ、当時ブレンダ・チャップマンが目指してた『メリダとおそろしの森』の「母親と娘の関係を描く」というコンセプトも、別のスタッフによると、自分の親子関係に固執し過ぎてキャラクターの行動動機が他のスタッフに伝わらず客観性に欠けていたそうですから、彼女のコンセプトのままでもダメだったでしょう。)

一説には古株のスタッフたちが、かなり高圧的かつ陰湿に若手や部外者の企画を潰すことが、最近のピクサーが今ひとつ精彩を欠く原因といわれています。
今回ラセターのセクハラ問題で、ピクサーは会社の体質として幼稚なボーイズクラブ的なノリが蔓延しているという指摘がされています。

『トイ・ストーリー4』には古参のメインスタッフが集結していたこと、ラシダ・ジョーンズたちがプロジェクト離脱の理由にあげている企業体質に対するコメント、そして7月のラセターの監督降板など、それらを繋ぎ合わせると、ピクサーというアニメーション制作会社が保守的で男性主義的な会社で、それを『トイ・ストーリー4』で打破しようとした外部者であるラシダ・ジョーンズたちと古参スタッフの間で衝突が起こり、企画を進行させるためにジョン・ラセターが監督を降板し、表向きは古参スタッフが一歩引いた形にして若手に託して仕切り直そうとしたが、実質的に若手スタッフは古参スタッフに操られるだけで、結局何も変わらなかった…のではないかと邪推してしまいます。

『トイ・ストーリー4』は2019年7月公開予定ですが、ジョン・ラセターの離脱、メインの脚本チームがいなくなった現状では事実上、企画中止ではないかと思われます。ラシダ・ジョーンズたちが加わることで、ピクサー初のキューティー映画になると思われた『トイ・ストーリー4』見たかったです…

(ここからは陰謀論めいているので流し読みしてください。独り言です。)
しかしこのタイミングで、ディズニーの屋台骨を支え、ディズニー・アニメーションのイメージを覆しかねないジョン・ラセターへのスキャンダル。ディズニーが来年早々から独自で配信サービスを始めることも、今回の件は関係するのではないかと思ってしまいます…